【ドリームキャスト25周年】人の世はいつの時代も世紀末 『July』
「1999年7の月 空から恐怖の大王が来るだろう。」
このフレーズを耳にしたことがある方も多いのではないか。
ミシェル・ノストラダムスの『予言集』にある詩の一節で、日本では俗に「ノストラダムスの大予言」と呼ばれている。
1990年代後半、日本は「世紀末ブーム」の真っ只中にあった。
もともと、「世紀末」という言葉には文字通りある世紀の終わりという意味しかない。しかしこの言葉が「世界の終末」といった意味を持つようになる。その火付け役となったのが、1973年の五島勉氏による著書『