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note09 アイデアの正体とは(1)

※この記事は2012年公開のブログ記事に一部加筆訂正をしたものです。

「なんかいいアイデアないー?」

はい。よく聞く台詞ですね。では問いましょう。

アイデアとはそもそも何でしょうか。また、アイデアの良し悪しとはどう評価すればいいのでしょうか。

世にあまたある発想法の書籍などをみても、アイデアのひねり出し方は書いてあっても、アイデアであるための構成要件とはなにか、優れたアイデアと悪いアイデアはどう判定すればよいのか、明確に指摘してある本はほとんど見当たらないように思います。

アイデアの正体

まず結論から


アイデアとは、「目的と手段の組み合わせ」


特定の目的を設定し、その目的を達成・解決するための手段をセットで提示する。それがアイデアです。

そして、その目的および手段の妥当性や新規性実現性、組み合わせの妙などがアイデアの良し悪しの評価軸となります。

これね、「わたしの考えでは~」とか「他の見方もあると思いますが~」などの逃げや保険は打ちません。わたしは完全に断言します。これ以外の解釈はないです。

アイデアとは、目的と手段がセットになっていなければなりません。どちらか一方しかないものは、単なる「思いつき」であって、アイデアとは呼べません。

以下ではその例を説明します。

正しいコロンブスの卵、おかしなコロンブスの卵

アイデア発想の妙例として、「コロンブスの卵」の逸話は有名ですね。さてこのコロンブスの卵のお話には、しっかり「目的と手段」が含まれています。

目的:道具を使わず卵をテーブルに立てるにはどうすればよいか?

手段:→卵を叩きつける

コロンブスの卵通常

正しい「コロンブスの卵」

この素晴らしいコンボは、思いつけば簡単な回答だけど、最初に思いついたやつが偉い!やはり天才か!って話なわけですね。なるほどなるほど。

さて、ここでもし、最初の「目的」がなかったとしたらどうなるか

コロンブスはいきなり突然テーブルに卵を叩きつけます。「卵が立った!卵が立った!ペーター!見て~見て~!!」周囲の人は(違った意味で)目をみはるでしょう。「このオッサン、ついに狂ったか・・・」

コロンブスの卵異常

まちがった「コロンブスの卵」

コロンブスがやったことは、おなじ「卵を突き立てろ〜〜〜!(平松伸二風)」であるにもかかわらず、なぜ結果は天才か狂人か、このように大きく異なってしまうのでしょうか。

それは目的と手段がセットになっていないからです

目的がなくて手段しかない。これではどこに向かってるのか、なんのこっちゃわかりません。

同様に、目的があっても手段がない場合、すなわちコロンブスが問題を出しておきながら自分でも卵を立てられない場合、「答えはありません!解なしもまた解なり!ダハハ・・」などと言って周囲を失望させることになります。

つーか自分でできないならなんでそんな問題出したんやアホかっちゅうねん。ってなります。

アイデアになっているかを見極めよ

アイデアを評価する場合、まずそもそもそれが ”アイデアと呼べるものであるか” を判定する必要があります。そのアイデアの目的は?そして手段は? 両者がしっかりと揃って組み合っていて、はじめてそのネタをアイデアと呼ぶことができます。

もしそうでない場合は、「そりゃただの”思いつき”でしかないわ」といって却下ですよ。おとといから出直しです。

アイデアを考える場合、特に評価する場合、まず最初にやることは、そいつの目的は?そして手段は?てとこを見るわけです。

そして、その目的が是なるものか、その手段で目的をどう達成出来るか?という部分を評価していくことになります。

おわりに

この「アイデア=目的+手段」って話はさらに続きがあるのですが、それはまたエントリを改めておいおい書いていきたいと思います。よろしくねっ!

なお余談ではありますが、「コロンブスの卵」の逸話はじつに奥が深い話なので、いずれ再登場するかもしれません。でもそれはまたべつのお話じゃ。おたのしみに!

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