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note04 そのブレインストーミングはまちがっている
※この記事は2012年公開のブログ記事を一部加筆訂正したものです。
プロローグ
「おーい、磯野ー!ブレストしよーぜ!」
ブレスト。ブレインストーミングの略称です。みなさんは「ブレスト」と聞いて、どんな会議を想像するでしょうか。
こんにちは。かいぽんです。今日はこの不思議なミーティング、「ブレインストーミング」について、すこし思ってることを書きます。それってもしかしてブレスト?(芦原英幸風)だとか、ブレインストーミングの本質とはなんなのら、とかの、そんな話です。レッツ夜露死苦ゥ!
それってほんとにブレスト?
日本の会社で「ブレスト(ブレインストーミング)」といえば、次の間違った2つの認識や形態がほとんどを占めてると思われます。
1.ざっくばらんに話し合う会
2.ブレインストーミング経典に則ったアイデア会議
いえ、どちらも別に悪いわけではないですよ。大いにやるべきです。
でもね、上の1番は「ブレストなんだから都合の悪いことや関係ないことでもじゃんじゃんざっくばらんに発言しようや」という、ある種免罪符としてブレストという言葉を使ったもので、じつは本来の意味のブレインストーミングじゃないんですよね。まあでもざっくばらんに話し合うことはイイ事ですが。
そして2番ですが、たいていの場合、ブレインストーミングのルールを仕切る”ブレスト奉行”がいて、『出た意見は否定するべからず』とか、『全員が順番に発言すべし』とか、『ポストイットにアイデアを書いていくべし』とかいろいろとお世話を焼く感じじゃないでしょうか。ルールが厳しくてどうにも緊張しますよね。
こんな会議でほんとにいいアイデア出るの?
と、みなさん疑問に思ったことが一度や二度じゃないのではないかと思います。
ブレインストーミングの本質とは
書店で売られてるようなブレインストーミングの教本には、さまざなまブレインストーミング手法やルールがこれでもか!って具合に書いてあると思います。でもルール手順がいっぱいで、みなさんも「いってることは分かるけど、いまいちめんどうだなあ」と思っているのではないでしょうか。
ぼくが思うにそういうブレスト教本とか、会議ルールの教示に一生懸命になるあまり、本質的な基本があんまり書いてない印象がするんですよね。
それらのせいで、ブレインストーミングに対して多くの人が正しいイメージを持ててないんじゃないかと心配しています。
ブレインストーミングとは、とどのつまりなにかといえば
ネタの評価はあとまわしにして、まずネタの数を出す
っつーことが目的なんです。なんでもいいから思いついたコトを持ち寄るイメージですね。
これまとめると
ブレストの場ではネタをどんどん出す
↓
ブレストが終わってから(終わってからですよ!)
すべてのネタを一旦持ち帰って善し悪しを選別する
ってのがブレインストーミングの手順の基本になるんです。
要は、「ネタ出し作業」と「選り分け作業」を、完全に分離することで、ネタ出しそのものに集中して短時間で大量のネタを集める。それがブレインストーミングなんですね。つまり完全分業による効率化。
この基本のキを理解すれば、ブレスト教本にあるルールなんかも、その意味がより理解できるんではないかと思います。
逆にこの理解がなく、ルールありきの会議では、ブレストもなかなか効果が出ないのではないでしょうか。
というより、もう正直いっちゃうと、このことさえ理解してればブレスト教本とかルールとかまったく要らないとぼく思う……
まとめ
ブレインストーミングとは、とにかく大量にネタが必要だっ! だとか、たくさんのネタを出せばなにかひとつぐらい役に立つものがでるだろうッ! ってときに人を集めて行なうことで威力を発揮します。
そんで、ネタを集めるだけ集めたら、その選別は別途で然るべき人が(できれば冷静な人が)行なうべし! であります。(いったん熱を冷まさないと盛り上がった勢いでついやらかしちゃうからね!)
こうしてみると、いわゆるなにか問題を解決するための会議(解決策まで策定する会議)ってのは、それは本来のブレスト形式だと成立しえませんよね。ブレストとはネタ出し(オンリー)なわけですからね。
また、そういった問題解決が目的の会議は、いわゆるブレストのノリやルールで行なっちゃダメです。なので”ブレスト奉行”の活躍は遠慮してもらうのが吉ですね。思いつきのフラッシュアイデアがポンポコでてきても、議論は発散していくだけですので。
ブレスト教本によっては、ネタ出しと、ネタの選別とをいっぺんにやっちゃうようなルール付けをしているものもあるようです。これはまあナシ寄りのアリだとは思いますが、ただこれやるの頭の切替が難しい。達人向けです。素人にはあまりオススメできないキリッ
結び
さて今回のお話しはいかがでしたでしょうか。ブレストってみんな大好きだけど、あなたも(わたしも)うっかりうるさいブレスト奉行になってしまわないよう、お互いみんなで注意しましょうね!
ちゃおー!
サポートは100円~と少額からできます! 金額はもうお気持ち程度でまったく充分ですので 記事書く手間賃ぐらいとおもって投げ銭おねがいです<(_ _)> ぼく、いっしょうけんめい頑張って書いたんよ……