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【ネタバレ】監督、日本の漫画だけじゃなくゲームも好きかな?「エターナルズ」

ザ・ライダー、ノマドランドと、セミドキュメンタリーのような手法と、美しい撮影で魅了してくれたクロエ・ジャオ監督が撮るMCU作品ということで、どんな作品が出来上がるか興味津々でしたが、ガッツリエンターテイメントしている、壮大なアクション映画でした。

何しろ始まりは7000年前。いきなり人を襲うディヴィアンツとの超常対決にテンションが上がります。その後は過去の回想と現代を行ったり来たりしながら、地球滅亡のピンチに対しての、エターナルズ達の動きを追っていきます。

登場するエターナルズのメンバーは10人と多いですが、個性が際立っているので、それほど誰が誰だか分からない、ということはありませんでした。
以下個人メモも兼ねて。
・物質変換能力があるセルシ(女性:主人公)
・ヒーリング能力があるエイジャック(女性:リーダー)
・空を飛び目からビームのイカリス(男性:イケメン)
・武器を具現化する剣士セナ(女性:アンジー)
・パワー戦士ギルガメッシュ(男性:マブリー)
・変身と幻影を得意とする少女スプライト
・機械に滅法強いファストス(男性)
・指から霊丸を出すキンゴ(男性)
・人の心を操るドルイグ(男性)
・加速装置のマッカリ(女性)

大体序盤はセルシとイカリスを中心に物語が進みますので、あとは今合流した人はあの能力だね、という感じで見ておけば、混乱することはほとんどありませんでした。

多数の能力者が団結して戦う物語といえば、日本だとサイボーグ009を連想しますね。エターナルズの能力者達も、負けず劣らずの個性的な能力を持っており、ネットでも「神々との戦い編」みたいだとの感想を見かけたので、そりゃ連想するよな、と見る前は思っていましたが、本編を実際に見るとそんなイメージ以上にサイボーグ009で。

何しろエターナルズ達、実は神に等しい存在「セレスティアルズ」が作り出したロボットで、その真の目的は新たなセレスティアルズを発現させることで、もしそれが発現すると、地球は崩壊してしまう。因みにディヴィアンツはセレスティアルズが作った失敗作。つまり彼らはブラックゴーストに生み出されたサイボーグ戦士と全く同じ立場だったんですよ。そりゃ神々との戦い編だわ……。創造主の命令と人類への愛に揺れる彼らの葛藤もまた、本作の見所でありました。

クロエ・ジャオ監督が幽遊白書好きなのはもう周知の事実なので、キンゴの霊丸はもうまんまなのでいいとして、他の部分でも結構日本の漫画、ゲームの影響がうかがえるのでは、と思いながら見ていました。

個人的にクライマックス、新たに発現しようとするセレスティアルズ 「ティアマト」を石化?することでそれを阻止するのですが、超巨大なセレスティアルズが海上で固まった姿は、名作RPG「ゼノブレイド」の巨神界のようでした。ご丁寧に鳥まで飛んでいたし。

まあとにかく今までのMCU作品の中でも桁違いにスケールの大きな話ですが、「そんなに強いのになんでサノスと戦わなかった?」との疑問にも十分納得のいく回答を用意していましたし、エターナルズ対ディヴィアンツの戦い、エターナルズ同士の戦いもそれぞれの個性が炸裂していて見応えがありました。

ミッドクレジット、ポストクレジットもインパクトありました。コミックファンではないので後で調べないとどういう存在かはわかりませんでしたが、これからのMCUも楽しみですね。


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