忘れるな、その痛み「ゼーガペインSTA」
毎年8月31日に「リセット祭り」が開催されるほど根強い人気を保っているゼーガペイン。TVシリーズ26話と前日譚に当たる劇場版ADPが存在していますが、本作はその続編に当たります。とはいえ前半は前2作の総集編だし、新作パートに当たるオルタモーダ編も、ツギハギ感が強く、全体的に唐突な展開が多かった気がします。
どうやらパチスロで展開されていた「ゼーガペイン2」で公開されていたストーリーがあり、本作はそれを元に劇場アニメとして再構築、追加作画で作られた新作のようです。
なるほどそれもあって、キョウが突然スクライドみたいな姿になったり、やたら同じようなバンクが登場したのかなあ、と納得したり。
それでも完全新作であるオルタモーダ編は、外宇宙からの来訪者であり、セレブラントとはまた別の、1個体多重人格としてのデータ生命というハルたち(?)オルタモーダの設定が面白く、ああ、今面白いSF作品見てるなあという興奮を得ることができました。演じている声優も皆豪華ですし、短時間の出番がもったいないですね。できれば改めてTVシリーズとしてじっくり見たかったところです。
それよりも本作は、TVシリーズで切ないラストを迎えたシズノ先輩の救済に力を入れていると感じました。総集編的新作だったADPで、過去のソゴル・キョウを描いたうえで、彼とシズノ先輩が添い遂げる結末は、ちょっと引っかかる部分(TVシリーズのキョウとの関係が無かったことにならない?)もあるものの、多幸感が上回ったので良し!と納得しています。
先月のコードギアスといい今回のゼーガペインといい、旧サンライズ作品が続編という形で続いていくのは喜ばしいことで、どれもヒットしてもらって、プラモの新作も発売されるといいな、と思ったりしています。
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