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人間だけを殺す機械かよ!「コードギアス 奪還のロゼ 第三幕」
コードギアス 奪還のロゼ 第三幕 鑑賞。
— 昼行灯 (@gamconp) July 5, 2024
一気にスケールデカくなったなー。懐かしの面々も沢山出てきて、お祭り感も強くなってきて、最終幕への期待も高まる「転」でした。
次も絶対初日に行かねばw
復活のルルーシュのその後を描くシリーズも遂に3幕目。本作では遂にサクヤとサクラの正体が敵にばれ、またアッシュの過去とサクヤの過ちが明らかになるエピソードを中心に語られていました。
第二幕ラストで渋いオジサマキャラかと思いきや、タオル一枚のサクラを問い詰めたヴァルターさん。とんだクソ野郎かと思いきや、実はサクラのお母様の騎士であったとのことで、やっぱりいい人設定でちょっと拍子抜けしました。これは今回シリーズ構成を努めていた大河内一楼氏がメインライターをつとめていた水星の魔女でもよくやった、ミスリードを誘うひきでしたね。おかげで予告のサクヤ捕縛もその流れかと思いきや、普通にクリストフの差し金だったり。大きなストーリーの流れは予想通りでも、結構思っているのと違う部分もあって楽しかったです。
追い詰められるのはサクヤだけではなく、七煌星団も大ピンチに。12話とストーリーが短いこともあり、序盤で助けたレジスタンスたちが命を落としていくもの辛いものです。
緊迫感あふれる展開が続きますが、その分メカアクションは見どころたっぷりで。地上戦中心のKMF戦は本当に劇場映えしますし、キャサリン操るクインクラカのクネクネした動きなど、CGのアニメーションも本当に表情豊かになったなあ、と感動しました。
またピンチの描写と平行して、アッシュの過去が描かれていましたが、第7話で登場したサクヤの父、皇重護がとてもいい味を出していましたね。人当たりが良いのにカリスマ性を感じ、何より子だけでなく、民を思う気持ちが人一倍強い。アッシュが命がけでサクヤを守ろうと誓った信念への説得力を与えていました。
さてこの第三幕では、悪役の悪役っぷりが際立っていまして。相変わらず何を考えているのかわからないノーランドの異常な非常さはもちろんのこと、クリストフの、マッドサイエンティストとアサシンの両刀使いで筋の通った悪役っぷりが本当に良かったです。過去作で行われたギアス解除を当たり前の様に使い、サクヤの交渉の隙を与えないほど簡単に人を殺す無駄の無さ。アッシュの襲撃がなければどうなっていたか分からない悪の高知能を感じられ、とても気持ちが良い厭らしさでした。
そのクリストフにいいようにやられたサクヤ=ロゼの、最終幕での巻き返しも楽しみなところ。今回クリストフがかなり詳細にサクヤのギアスを分析していましたよね。彼の認識では「サクヤの言葉で意のままに操れるギアス」という認識。ですが、サクヤ自身がこれについて肯定も否定もしなかったのが少し気になってます。勿論今回絶体絶命のピンチでしたし、無力感にも苛まれていたので、ほぼ解明されてるのでしょうが、アッシュが来るまで言いかけていた「ギアスの秘密」も気になります。この辺りの秘密が、最後の切り札になったりしたら大好物の展開になるのですが、さてどうなることやら?
そして第三幕のラストでは、ノーランドの目的の一端が明らかに。ってかこれ、ガンダムF91のバグじゃないですか。世界中の人間だけを無差別に殺し回って、清浄な世界を作ろうって魂胆ですかね?仮面の下の顔も含め、まだまだ分からない部分が多いため、この辺りは最終幕で明らかにされることを期待したいところです。
このバグみたいな自走KMFが世界中で侵攻する中で、スザクやナナリーは勿論、アキトなど外伝作品に登場したキャラクターも一瞬とは言え声ありで登場したのは嬉しいところ。彼らも自分の戦場で活躍してくれるならば、お祭り感もましましになるというもの。旧キャラと言えば、この第三幕では皇神楽耶も登場。サクヤにサクラにカグヤと、分かっていても混乱しそうです。
そんな感じで最終幕に雪崩れこんでいった奪還のロゼ。アッシュとサクヤの過去やギアスの秘密も共有されたことで、新しい関係性を築きかけている二人がどうやってノーランドの野望を阻止するのか、また悲惨な過去が明らかになったアッシュに救いは来るのか?シリアス続きだった第三幕でもクスッと笑えるシーンも挟んでくれた本作なら、いい感じで終わってくれそうな気がしていますが、さて?
パンフレットは第一幕から変わらず1,100円。インタビュー、設定、本編画像と相変わらずそつのないつくりです。また裏表紙はパンフをそろえている人だけがニヤニヤできるしかけもあったり。劇場グッズは結構初日に壊滅しているとの声を聞きますが、私が行った劇場では第一幕、第二幕のパンフも売っていましたので、今から揃えるのもありかと思います。
最終幕は8月2日。夏季休暇も取れることだし、全休取って朝から見届けるのもありだなあ、と思っています。
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