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FSS的な高速人体破壊アクション「THE WITCH魔女 増殖」感想

前作「THE WITCH魔女」は、気になる映画ながら、近所の映画館では上映していませんでしたので、後日配信で鑑賞しました。普通に見える少女が実は研究機関を脱走してきた超人類で、追っ手をその殺人スキルと超能力で瞬殺するというプロットは、エルフェンリート的でもありますが、これを実写でしっかりお金をかけてやれるところが、この映画の凄いところだと感じ、これは映画館で見たかったと痛感しました。

そんなTHE WITCH魔女の続編である本作増殖、やはり近くでは上映してくれませんでしたが、今度こそはと遠出して見て参りました。
原題が”Part2. The Other One”とあるように、パート2であり、別の魔女を主人公にした作品となっていました。

続編でありながら展開も結構リフレインありで。ただ、施設から逃走した少女の能力描写は前作よりパワーアップしていたように感じました。
また、彼女を追うグループも複数いて、それぞれのキャラクターにも見せ場があり、また前作のラストで写った済州島が舞台ということもあり、前日に予習で見ていて良かった!と自画自賛したくなりました。
舞台は本当にほとんどその済州島で行われており、意外と広いんだなあ、とぼーっと考えながら見ていましたが、対馬の西にある島で、面積は沖縄本島より広いようですね。

そんな結構広い済州島で、複数の組織が少女を狙い、彼女を保護した姉弟の家で繰り広げられるサイキックアクションは期待以上。しっかりキャラクターを立てて強さを示した上で、あっさり殺す非常さ、超人類が驚異的な再生能力を持っているため、自身の手足が失われてもお構いなしに超高速の攻撃を続ける激しい戦闘描写は健在で、さらに三つどもえな超人アクションが繰り広げられた結果、Twitterに書いた感想の通り、永野護の漫画「ファイブスター物語」で騎士やダイバー達が死闘を繰り広げる様子に通じるものを感じました。高速移動や、一瞬姿を見失って別方向から現れるカットなどは、ファイブスター物語でなくても、かなり漫画、アニメ的な超人描写に感じました。パンフレットに監督のインタビューが無いから分かりませんが、絶対この辺りの影響受けていると思うけど、どうかなあ?
少し惜しかったのは、今回ほとんどの戦闘が夜間でかつ、登場人物が少女以外ほとんど黒い衣装だったため、やや見にくいシーンがあった点です。それでも花火大会中の戦闘シーンで、打ち上げ花火に合わせて決着が付くシーンなど、ゾクッとする絵が沢山見られました。

パンフレットは800円。インタビューは主人公の少女を演じたシン・シアのみとやや寂しいですが、ネタバレありの解説も充実しており、また各勢力図も整理されていましたので、一度見て分からなかった部分の補足資料として使えると思いました。

クライマックスには前作の主人公ク・ジャユンも登場、エンドロール後には今回顔見せだけだったキャラクターもいよいよ本格始動の雰囲気を出して終わった本作。個人的にこういう作品をいつまでも見ていたいと思いますので、パート3、4とずっと定期的に続編が見れるシリーズとして続いてほしいと思っています。

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