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なかなか異例の公開方式「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」

タイトルの順番で鑑賞してきました。
まず僕愛は、並行世界の行き来が当たり前になっている世界で、主人公暦が老人になってからスタート。彼と和音の出会いと、並行世界にまつわる時間とその顛末が描かれて、ラストに君愛に繋がるであろうストーリーが語られて終わりました。

次に見た君愛では、暦と幼馴染の栞が起こした事件と、それによって暦の人生が大きく変わる様が描かれていました。

劇場案内では僕愛から見たら切ない結末に、君愛から見たら切ない結末とありましたが、私は僕愛から見ましたが、かなり納得できる結末でしたよ。やはり前作見て全体像見えてから次作を見ると、どのシーンも心に刺さっていいですね。

個人的に残念だったのは、僕愛の作画で若い頃の主人公たちの顎がやたら尖っていたところ。一時期多かったキャラデザですが、あまり好みじゃないんですよねえ。
あと、本作の本質は青年時代から壮年、老年の主人公たちだと思います。もしそこの彼らをメインビジュアルにそえたら、またかなりイメージが変わったし、「夏へのトンネル、さよならの出口」や「すずめの戸締まり」とも差別化できたのにな、と残念に思えます。

あと、今作もいわゆる芸能人が声優をする作品でしたが、正直主人公宮沢氷魚さんの演技があまり上手く聞こえず……。他の方は全く違和感なかっただけに、こちらも残念でした。

まあでもストーリーはかなりSF的ですし、派手さはありませんが知的好奇心そそる内容でしたので、ビジュアルだけ見て敬遠せずに、是非続けて鑑賞されることをお勧めします。




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