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【忖度なき採点&寸評】ドMが集ったパナスタで味わった快勝劇。残留のキーマンが見えてきた天皇杯・湘南戦

【前書き】

鹿島戦であれだけのストレスを味わっても、まだ試合を現地観戦している僕のドMっぷりを笑ってやってください。

ただ、試合は久しぶりに面白いサッカーを見た、という内容でした。

まだこの1試合ですべてが好転するとは思えないのですが、試合中はここ数試合を忘れるほど、選手たちが生き生きとプレーしているように見えました。

【戦評】

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スタメンは4-2-3-1。

4-3-3と言った方がいいかもしれません。

パトと小野瀬以外は、リーグ戦から大きく入れ替えてきました。

フォーメ変更の意図について、松波監督のコメントがありました。

Q「前回の鹿島戦は3バックで今回は4バックに変更したのはどういう意図が一番大きかったのでしょうか。」
松波監督「前線の2トップというところは後ろは3枚でやる時も2トップで、というのは考えてはいたんですけど、なかなか後ろの組み合わせや、やり方も含めてですけど、少しできない部分があったので、今回はミスマッチは起こると思っていましたけども、今日は出ていませんが髙尾がこの2試合は3バックというよりは本来のポジションに戻して、佐藤も非常にパフォーマンスは良かったので、4バックに変えて、前線に人がいるような状況を作りたかったというのはあります。」

正直・・・何言っているのか、全然わかりません。

15回読んで、なんとか必死に理解しますと、「4バックに変えて、前線に人がいるような状況を作りたかったというのはあります」という言葉から、1トップ2シャドーより、3トップ(パト、ウェリ、小野瀬)にトップ下(宇佐美)、というイメージで前線に厚みを置いた、ということでしょうか。

立ち上がりから勢いを持って入り、いきなり2分に右サイドバック・柳澤が左足に持ち替えて送ったクロスを、パトリックが頭で合わせて先制。

先制しても攻撃の手は緩めず、僕のメモでは

1分、黒川から宇佐美。決定機。

5分、小野瀬が斜めに走る動きで左サイドでボール引き出す。クロスはパト、折り返し。惜しくも宇佐美に合わず。

8分、セジョンのラストパスで小野瀬、ゴール前でドフリー。シュートは枠外。なんでやねん。

10分宇佐美、強烈ミドル。バー叩く。 

とあり、先制点も合わせて前半10分までに5度の決定機を作り出しています。

そして24分、前からのプレスで相手のミスを誘い、ウェリントンシウバが相手GKと1対1に。倒されて得たPKを、自ら決めて2点目。

42分には左で宇佐美、ウェリでつくり、ウェリの縦パスをボックス内で受けた倉田が一人かわしてゴール。

後半11分には、相手GKのありえないパスミスを拾ったパトリックが決めて4点目。

そのほかにも、決定機は山ほどありました。

展開としては、守備では前から強くプレスをかけて、相手のアンカー・オリベイラを宇佐美が見るような形。苦し紛れのロングボールは、佐藤、菅沼が跳ね返し、セカンドボールもセジョン、奥野が球際で負けなかったことで主導権を握ることができました。

主導権と取ると、宇佐美が中盤の至るところでボールを引き出し、そこから攻撃を組み立てていくと、という形。

下図のように、いわゆるアンカー脇、と言われるスペースで簡単に前を向けたことで、いくらでもチャンスを作れる、といった状態に。

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その中で、中でも久々に右サイドハーフ(右ウイング?)で先発した小野瀬は、斜めに走って裏を取る動きなど、ダイナミックなプレーで非常に利いていました。さらに前からのプレスは、鬼気迫る勢いで、このポジションで自分の存在価値を示すんだ、という強い気持ちが感じられました。

しかしながら、30分付近に接触で右足首を捻挫、または打撲。一度はドクターの制止を振り切ってプレー再開しようとしたのですが、走れずに交代。。。

これは痛すぎます。。。

しかし、代わった倉田も同じような強度でプレーし、試合の流れを切ることはなく。

後半はパトリックやウェリを早めに下げるなど、柏戦を見据えてやや流し気味の中で、失点はミドルからの1点のみ。

鹿島戦でやられたことを、山口智率いる湘南(メンバーはほぼサブ組でしたが・・・)にやり返した、という試合内容でした。


【採点&寸評】

【GK 25 石川 慧】6・0

よく声も出ていましたし、球際の強さもありました。

相手GKのミスを見てもこういったスポット起用は難しいはずですが、しっかりとしたプレーをみせてくれました。

【DF 13 菅沼 駿哉】6・0

相手ウェリントンをかなりイラつかせることには成功していました。

後半、プレーが切れた後にボールをぶつけられ、復讐されたのはお気の毒。

キャプテンマーク、倉田が入れば瞬足で渡していました。

正直、そんなに嫌ならつけさせないほうがいいのでは、と思ってしまいます。


【DF 16 佐藤 瑶大】6・5

退場した横浜FC戦以来の出場。

エアバトルの強さは、Jでも屈指のウェリントンにも負けていませんでした。

セットプレーからも惜しいヘッドもあり、パワフルな持ち味を発揮。

悪夢を振り払う、好プレーでした。

【DF 24 黒川 圭介】6・5

やはりオンザボールの推進力は、藤春を圧倒しますね。

自分たちが主導権を握ることができれば、彼の良さはどんどんと出てきます。

宇佐美を探して差し込む斜めのパスも、素晴らしい精度とタイミングでした。

リーグ戦で使われない理由は、やはり守備面なんでしょうかねえ。

【DF 26 柳澤 亘】6・5

79分アウト。彼の左足クロスでのピンポイントクロスが、この試合の流れをまず生み出しました。

今の状態をみると、サイドバックの軸は彼でいいような気はします。


【MF 6 チュ セジョン】6・0

前にパスをつける意識が非常に高く、宇佐美の足元、そこが封じられればパトや、斜めに動く小野瀬、ウェリに好パスを供給。

忘れていましたが、韓国代表クラスの選手なんだな、ということを思いださせてくれました。

【MF 8 小野瀬 康介】6・0

36分、負傷でアウト。

このポジションで結果を出してやる、という熱量はすさまじかったです。

斜めの動きはやはり彼の持ち味なんやなあ、と再確認しました。

軽傷を祈ります・・・


【MF 17 奥野 耕平】7・0

79分アウト。

個人的には、この試合のマンオブザマッチでした。

序盤、まだ流れがどちらに傾いてもおかしくない時間帯から、絶対に球際で負けない、という強い意志の元で、ボールを狩り、拾い、走りまくりました。

「ディフェンスで最も大事なのは、技術ではなく気持ち」というスラムダンクの名言を思い出しました。


【MF 28 ウェリントン シウバ】6・5

61分アウト。

ボールを持てば、独特のタイミングから前にパスをつけて、ボックス内に潜り込む得意のプレーを連発。

守備への切り替えも速く、素晴らしいプレーでした。


柏戦の先発は、僕の中では確定(笑)

彼の能力をもっと周囲が生かすことができれば、もっとシンプルにチャンスは増えそうな気配でした。

残留のキーマン、となるのではないか、と期待します。


【FW 18 パトリック】6・5

61分アウト。

これぞパトリック。やっぱり彼の強さは、ロングボールだけではなく、クロスで生かしたいところです。

ウェリの縦パスから、絶妙ターンで決めたシュートは惜しくもオフサイド。

生かし方を間違えなければ、まだまだやってくれると信じます。


【FW 39 宇佐美 貴史】6・0

プレーにキレは感じましたが、、、

シュート6本。2度もポスト、バーに嫌われるなど、入りませんでした。

終盤、井手口からのラストパスを受けて放った決定機も決めきれず、ピッチで大の字に。

呪われてますねえ・・・

【途中交代】

【MF 10 倉田 秋】6・5

36分イン。負傷した小野瀬の勢いをそのままに、好プレーを引き継いでくれました。

ボックス内で仕掛けてシュートまで決める彼を見たのは、いつ以来でしょう。


【MF 21 矢島 慎也】4・5

61分イン。全く試合に乗れず。ミス連発。

正直、気持ちが入っていなかった、と言われても仕方がないと思います。

ウェリを休ませるための交代という意図が、メンタルを破壊したのかも。


【FW 30 塚元 大】5・0

61分イン。

ACL以来の復帰、おかえりなさい。

パトに代わって1トップ、途中からは宇佐美を残してトップ下に。

持ち味を出すまでには至りませんでした。

【MF 15 井手口 陽介】―

79分イン。時間短く採点なし

【松波 正信監督】5・5

試合内容は文句なし。

このメンバーで勝った流れを、どう次に生かすかに、今シーズンの残留がかかっている、と言っても過言ではないはずです。

試合後、山口智監督がなかなか挨拶に来ない(相当悔しかったのでは・・・)のを、チラチラと伺い、最終的には自分から行っちゃう当たりに、人の好さがにじみ出ているなあ、とも感じました。

【あとがき】

4バック、3トップへの変更。

フォーメーションの変更は、確かにはまったのかもしれません。

ただ、この試合は、出場機会が少なかった選手たちの強い気持ちが、勝利を引き寄せたと言えるはずです。

移籍1年目、まったく力を出せていないセジョンは、このままガンバでサブが続けば、来年のカタールワールドカップに、出場できなくなるでしょう。

奥野は、このまま井手口に負けていれば、近い将来にはガンバを出ていくことになるでしょう。

佐藤は、ここで結果を出せなければ、もうガンバでのチャンスは与えられなかったかもしれません。

そんなギリギリの思いが、球際でボールを引き寄せたように見えました。

今から、襟にいが戦術でチームを変えられるとは思いません。

ただ、気持ちを最大限に引き出すことができれば、能力を持った選手たちがいることは確信しました。

週末の柏戦は、かなりの大一番になります。

勝てば、残留へ大きく前進。

負ければ5連敗。監督交代の可能性もあると思っています。

【あとがき】

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうざいました!!

今シーズン、ここまで全試合で【忖度なき採点&寸評】を書き続けることができています。

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残りシーズンも書き続けて全試合制覇を目指しますので、面白いと思っていただいた方は、サポートの方をよろしくお願いいたします。

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