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マイクラでつくる『本の街』~ 開発計画概要書(仮)~

はじめに

消えゆく本屋さんのある風景

みなさんもご存じの通り、まちの本屋さんは減っています。最近のニュースによると、本屋さんの無い自治体が26.2%まで増えているそう。「地元に帰ったら学生時代に通い詰めた本屋さんが閉店していた…」なんて話もよく聞きます。みなさんの中にも同じような経験をされた方も少なくないのではないでしょうか?

ひとりの本好きとして出来ること

本屋さんのある風景をとり戻すには、リアルな本屋さんを作るのが一番の近道です。ただ、弊社のような弱小オンライン書店にそんな資金力はありません。ひとりの本好きとしてなにか出来ることはないだろうか…?そこで出てきたアイデアが、本好きが無目的に集える空間=マイクラで本の街をつくる計画です。

◆ 注意事項 ◆
minecraftでは、企業や団体がマイクラをプロモーションとして利用することを禁止しています。この本の街プロジェクトは、特定の書店のプロモーションではなく、本好きの書店員が個人的に運営するオープンな本好きコミュニティです。minecraftのガイドラインの詳細は以下のURLからご確認いただけます。
https://www.minecraft.net/ja-jp/terms#terms-commercial_guidelines

まだ見ぬ100年後の世界の本屋さんのために

この本の街プロジェクトが目指しているのは、リアルな本屋さんの再現ではなく、自分以外にも沢山の本好きがいるというリアリティを実感できる場所を作ることです。本を読むという行為はどこまでいっても内的な経験=孤独な一人旅です。そんな孤独な旅路を並走している仲間がいるという実感を得ることは、本好きが本好きである自分を肯定する助けになる+本好きが本好きであり続ける助けになると考えています。たとえ10年後に本屋さんが消滅しても、ひとりの本好きが存在してさえいれば、100年後の世界にまたひょっこり本屋さんが現れるはずです。本好きの燈火を燃やし続けるために本の街を開発していきます。

開発計画概要書(仮)

マインクラフトとは?

minecraftとはデジタル版のブロック遊びです。冒険・採掘・牧畜・建設などいろんな遊び方が可能です。この本の街プロジェクトでは、本好きが自由にアクセスできるマルチサーバーを立ち上げ、そこに『本の街』を建設していきます。

本の街を開発する運営メンバー

運営主(開発主任)は燈花ふゆです。まだ幼さの残る年齢ですがマイクラでの開発経験は豊富です。本の街の細かな部分も含めてすべて燈花ふゆが決めます。他にも有能なメンバー(萬金丹チカ子諸星めぐる桃仁しの)がいます。

具体的な開発計画とスケジュール

開発主任の燈花ふゆが主体となって以下の開発計画概要書(仮)に沿って本の街を開発していきます。計画概要書の目的は、長期的なプロジェクトの全体像と方向性を示すことで、みなさんと本の街のビジョンと完成予想図を共有することです。実現性を検討する前の「こうなったら楽しいよね!」的なアイデアも盛り込んでいるので(仮)になっています。抽象的でフワッとした部分については、開発主任の燈花ふゆが持ち前の技術力でいい感じに着地させてくれるはずです。

2023年4~5月:第1期「開拓時代」
第1期の開発目標は生きることです。マイクラの世界は湧き出すマグマや多数のモンスターなど危険がいっぱいです。まずは健康で文化的な最低限度の生活を送れるように、最低限のインフラを整備します。

【第1期の開発目標】
最低限のインフラを整備する
【具体的なTODO】
食料の安定供給
仮拠点となる家の建設
モンスターに立ち向かえる装備の作成

2023年6~7月:第2期「(仮称)マイクラブックス建設」
第2期の開発目標は(仮称)マイクラブックスの建設です。安全性が確保された平地に、本の街第一号となる本屋さんを建設します。店舗内に本棚をつくって開発主任やその他本好きさんのお薦めの本を設置したり、オリジナルの小説が立ち読みできるようにします。2023年6月18日に完成披露宴を実施する予定です。

【第2期の開発目標】
(仮称)マイクラブックスの建設とオープン
【具体的なTODO】
本屋さんの母屋の建設
内装(本棚)の設置
本棚にお薦めの本を差す
完成披露宴の開催(6/18を予定)

2023年7~9月:第3期「商業エリアの開発」
第3期の開発目標は商業エリアの開発です。(仮称)マイクラブックス一店舗だけでは本の街とは言えません。マイクラブックスの周辺に、コンビニやスーバー、美術館や図書館など、街として必要な機能を備えた商業エリアを開発します。また、本の街にふさわしい街を目指して、世界中の素敵な本屋さん(ドミニカネン書店、シェイクスピア&カンパニー、ブック・ミル、バーター・ブックスなど)も建設する予定です。

【第3期の開発目標】
商業エリアを開発する
【具体的なTODO】
メインストリートの敷設
商業店舗の建設(コンビニやスーパーなど)
世界中の素敵な本屋さんや図書館の建設
商業地で働く村人の誘致

2023年10月~:第4期「本の街オープン」
第4期の開発目標は本の街のオープンです。開発主任の燈花ふゆと一緒に本の街を開発してくれる新メンバーをマルチサーバーに招待して、本の街の更なる発展を図ります。9月末に本の街の住民説明会、10月に本の街オープニングセレモニーを開催する予定です。

【第4期の開発目標】
本の街オープン+新住民の受け入れ
【具体的なTODO】
本の街の正式名称の決定
新住民のための分譲地の開発
住民説明会の開催
本の街オープニングセレモニーの開催

終わりに

白地図をみんなで楽しく埋めよう!

本の街の開発はまだ始まったばかり、まっさらな白地図の状態です。開発主任の燈花ふゆは、youtubeのライブ配信で本の街の開発過程を公開しています。本の街プロジェクトに興味を持たれたかたは、是非一度燈火ふゆの配信に遊びに来てください。燈花ふゆと一緒にこの白地図を鮮やかに染め上げていきましょう。

燈花ふゆ(とうかふゆ)
twitter:https://twitter.com/fuyu_books
YouTube:https://www.youtube.com/@touka_fuyu

参考文献:海野十三『一坪館』

最後にこのプロジェクトのイメージの源泉となった海野十三の短編小説『一坪館』のリンクを貼っておきます。日本SFの始祖と呼ばれる海野十三がSF的想像力で戦後復興を描いています。