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旧友Mと会う ~ ♪ 生きていてよかった

日本シリーズが終わった。オリックスが2連敗の後の4連勝で昨年の雪辱を果たした。ヒリヒリ緊張感に満ちたいい戦いだった。

シリーズのスポンサーは昨年に続きSMBC。全試合でSMBCの企業CMが流れていた。CMで使われているのは、フラワーカンパニーズ (以降フラカンと記す) の「深夜高速」という曲。2004年私の旧友Mがプロデュースし、Mのレーベルからリリースされた。 ※CMは岡崎体育のカバー

昨年の日本シリーズでも同じCMが流れていた。その「深夜高速」を聞いてMを思い出し、すぐに一編を書き上げ note に投稿した ( ↓ )。
※とてもいいCMです。記事中に動画を添付しているので是非ご覧下さい。

今年もテレビから「♪ 生きていてよかった~!」のシャウトが聞こえてきた。Mに会いたいと思った。ちょうど東京へ行く予定がある。「連絡してみようかどうしよう‥」 さんざん逡巡したあげくギリギリになって連絡をとった。Mは喜んでくれた。

飯田橋の焼き鳥屋での再会。ひとつ後輩のヤナセも加わり昔ばなしに盛り上がった。Mは大学卒業後CBSソニーに入り、主に新人発掘とそのプロデュースを生業 (なりわい)とした。私とヤナセは、Mがしてきた仕事について野次馬的な質問を次々投げかける。

Mは淡々と、尾崎くんやタミオくんやNOKKOちゃんやバービー少年隊やデーモン閣下殿とのエピソードを語った。

at  飯田橋「焼き鳥 やむちゃん」

私は「すごいねー」「後世に遺(のこ)る仕事をしたよねー」と心から称賛した。

Mは「オレがすごいんじゃない」「出会いに恵まれた」「運が良かっただけ」と言い、Mが見つけた尾崎くんを他のプロデューサーに任せたことも「オレがやってたらあんなに成功しなかったよ」とどこまでも謙虚だ。

好きなことを「好き!」いいものを「いい!」と素直に言う純粋なM。それは今も変わっていないと見受けられる。ドラゴンズ好きもそのままだ。

「すごいだろ」が口ぐせだった少年は変貌を遂げ、"おかしみ" "かわいげ" "つつしみ" を湛(たた)えた "いい感じの初老" に仕上がっていた。

夜も更け「また会おう」と約束して外堀の畔で別れた。

< 了 >

P.S. 私がMと飲んだその日のお昼、奇しくもMとフラカンは打合せをしていたそうだ。その席で私の note の記事を教えたところ、喜んでくれたとのこと。多分読んでくれたんじゃないかな‥と思っている。

昨年の記事では本家フラカンの「深夜高速」を付けていなかった。
今回改めて紹介する。たくさんのアーチストがカバーしたくなるのも分かりますね。


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