呪い

いつの頃の話なのかはわからなくていい

工場で働いていると毎日が単調で面白いことがないらしい・・・

ある時、とある青年が中途採用で配属された

その青年は人の目を見て話をできず仕事も要領よくできずにいた
その課のリーダーはそれを見てはイライラしていた
時がたつにつれて青年はリーダーのグループからいじめを受けるようになっていった
仕事で些細なミスを指摘してみんなでいじってみたり、休憩を一人でとりたいのをしっていて無理やり喫煙場所まで連れていったりと嫌がらせをされていた

ある時、青年はリーダーに帰りに「宝くじを買って帰った方がいいですよ
なんかいいことがありそうな気がします」と言った
リーダーはパチンコに行かずに宝くじを買って帰っていった

しばらくして青年は急に職場の居心地がよくなったことに気づいた

仕事で些細なミスを指摘されることも少なくなり休憩も自分の持ち場でとれる事が多くなった
青年も静かな日々を送っていた
青年は安堵していた

ある日、リーダーから突然仕事終わりに飯を奢るから一緒に行かないか?と誘われた
青年は居心地をよくしてもらっていることに気がついていたので誘いのまま食事に行くことにした
そこでその宝くじが当たったことをしらされることになった
「1等ではなかったけどあのときに買った宝くじ実は当たったんだよ
みんなには内緒にしてるんだ
だけどお前には話とこうと思って」
青年は一瞬ビックリした顔をしたがすぐに気をもちなおして一緒に喜んだ

お前結構モテそうだよな?
食事終わったら飲みにでも行かないか?
不意にリーダーに誘われ断ることを躊躇った青年は一緒に女の人のいる店に行くことになった

青年はいつもとは違う環境に不快感を覚えることになった
街ですれ違ってもしゃべる機会の無いような女の人が横に座り色々とモテはやしてくれるが青年は女の人に慣れていないのでしどろもどろになってしまいうまく会話をすることができなかった

しばらくして店を出ようとリーダーが席を立った
青年も一緒に席を立ち店を出ようとした時に「明日からお前にいい暮らしをさせてやるよ」と言われ帰路に着いた

それから毎日仕事終わりに飲みに誘われるようになった

ある時、お前にあそこのラインを任せるからやってもらいたいんだけどやれるかと言われ青年は仕事にも慣れ目標を持っていたので引き受けることにした

しかし度重なるクレームや人間関係に疲れはてた青年はついに会社を退職することになった

退職の日リーダーとの別れ際に「あの時の宝くじ当たってなかったよ」
と言われ青年はそこですべてに気づく事になった

それからしばらくして青年が家から出ることができなくなったとリーダーが聞き青年の家に行くと母親が玄関口で息子からの伝言です
「おれ、お前のこときらいだから」
と言われた
リーダーは何もわからない様子で
「何のことですか?」
と言い何もわからない様子で帰ってしまった

この話は
因果は巡り巡る
呪いの話



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