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『イデアの世界を探求する』講師 Itaq|Plot Art School

Plot Art Schoolでは、作家が制作する上で乗り越えてきた試行錯誤をゲスト講師から学んでいます。第三回目はラッパーのItaqをお迎えし、これまでの活動と2nd Album『Savior of Aquarius』から「神と人間の共同作業」について講義を行いました。簡単な内容をPlotのアシスタントにレポートしてもらいました。

Plot第1期最後のゲスト講師はラッパーのItaqさんをお迎えし、主任講師である山崎と約5時間ほどの熱い対話形式の講義が繰り広げられました。
Itaqさんは、“幸福の科学を信仰する家庭に生まれ、教団独自のコミュニティで育ち、13歳のときにヒップホップと出会う“とプロフィールにもあるのだけれど、まず講義では「布教と表現活動」について話され、そんな切り口があるんだ…と不意を突かれたような気持ちになりました。

「神とは、限りなく透明なエネルギーのもの(自分が信仰している宗教とは関係なく)」
「自分の作品は、宗教ほど遠くにあるものではないけれど、完全に自分から出てきたものでもない。自分が運んできたもの。それをみんなに振る舞っている」と話されていて、「大きなものを受け取るために、自分は大きな器を育てる努力をしている」という言葉は、ものづくりにおいてだけではなく、また神や宗教というものの垣根も超えて、いろいろなことに例えられるものでもあるのかなと感じていました。

ラッパーとしての表現活動と幸福の科学のコミュニティーの狭間に立ち続けるItaqさんは、自分の作品が残っていくことについて「その後の誰かの道具になったり、アンサーになってほしい」と語られ、今回の講義で山﨑くんも話していたけれど「人間って、作品より遥かに生きている時間が短い」、だからいつもわたしたちは今この時代を生きながらも、残ってきた多くの作品と対話することができている。

誰しもが様々な狭間で生きていく毎日の中で、きっとどんな人にだってイデアから運ばれてくるものがあって、わたしたちはそうしたものを受け取るために絶えず動き続けながら変化していくのだな、Itaqさんの講義はそうした未来を想う時間であったように思います。

『イデアの世界を探求する』Itaqの活動と2nd Album『Savior of Aquarius』から考える「神と人間の共同作業」講師 Itaq|Plot Art School 特別講義
2021/07/11 (日)13:00 - 16:00|4000円 終了

◯講師プロフィール
Itaq
1999年生。幸福の科学学園中学校・高等学校在学中にヒップホップと出会い、孤独の中で腕を磨く。上京後の2019年に粗悪ビーツが作曲を担当した1st Album『委託』をリリース。2020年には「ラップスタア誕生2020」にてファイナリストとなり、自身の信仰をレプリゼントした姿勢と濃密な歌詞、暴力的なまでのラップスキルを世間に知らしめた。2021年に、コンセプト作である2nd Albumをリリース。

Plot Art Schoolについて
Plot(プロット) Art School は2021年4月京都で開校した、実践型の少人数制アートスクールです。写真家や美術家になりたい人に向けた内容で、galleryMainでの成果発表展を目標に、美術の過去・現代から戦略的な作品制作の理論・方法を学びます。10月に2期の開講を予定しております。
https://plot.photo/

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