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写真を楽しむ10月|galleryMainの展示・イベント

京都は9月18日からスタートしたKYOTOGRAPHIEKG+で写真を楽しむに持ってこいの1ヶ月です。galleryMainでもこの期間に合わせて、写真に関する展示やイベントを行なっております。

10月の展示

- 10/3 (Sun.)|KG+
反復と差異|Repetition and Difference

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萩原朔美と三宅章介が街で出会ったモノたちは、撮影されて写真という形態になり、分類・選別され、同じ機能を持つ仲間たちのイメージと並べられる。それが可能なのは、写真が、外部の世界に反射した光をカメラのなかに導き入れ、その光の痕跡を化学的あるいは電子的に固定することで、モノをもともとの空間や時間から引き剥がし、新たな文脈に自由に配置することができる技術だからである。それらのモノは、同じ機能を持つがゆえに、単独で見ると同じような形態に見えるが、それらが並列されるとそれぞれに個性があることが分かる。すなわち反復させられることで差異が浮き彫りにされるのである。本展「反復と差異」では、二つの会場で展示される二人の作家の写真作品、映像作品、インスタレーション作品を通して、二人の〈目〉が路上で見出したモノが、それぞれの布置のなかで、どのように新しい貌を見せるのかを追求したいと考えている。

- 10/3 (Sun.) |13:00-19:00
Closed: mon.
会場|LUMEN gallery + gallery Main
キュレーター Curator|佐藤守弘

10/5 (tue.) - 10/17 (sun.)|KG+
Closed: mon.tue.
No One Is Here For You|ジュリアン・レヴィ写真展

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2020年、コロナ状況下の「東京」に生きる感性豊かな若手クリエイターやアーティストたちを被写体とし、彼ら彼女らの生活を通して静けさに包まれた大都会の夜に潜む孤独や哀愁など繊細な感情を記録し、表現する写真シリーズです。

2021/10/5 (tue.) - 10/17 (sun.)|13:00-19:00
Closed: mon. tue.
キュレーター Curator|リブロアルテ|Libro arte

10/27 (Wed.) - 11/7 (Sun.)
Closed: tue.
mimacul(ミマカル)“土に土”
MIKA MASUDA Exhibition

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 実家には30年前に亡くなった祖父の陶芸作品が1000個近く眠っている。
 それが実家を離れて以来ずっと気になっていた。私が小学校3年の頃に亡くなった祖父だが、どれだけわがままを言っても怒られた記憶は一度もなく、穏やかなひとだった。
 祖父が亡くなってからずいぶん後、父や母から祖父のことを聞くと、記憶にある姿とは重ならないところも多く浮かび上がってきた。どういう人だったのかもっと知りたくなった。できるなら会って話したい。
 そこで私は祖父の器を持ち帰り茶碗の底に穴を開け、そこに植物を植えることにした。様々な形状の植物は、よく見ると体の一部のようである。祖父が土から形作った器に土を盛り、体の断片を育て祖父と再開する。
 自らの体を素材としてきたダンサーの増田美佳が、「隔たり・不在」をテーマに作品制作を行う初個展。

2021/10/27 (Wed.) - 11/7 (Sun.)|13:00-19:00*最終日は17:00まで
Closed: tue.
主催|mimacul
協力|kogosei

10月のイベント

Plot Art School
「展示」と「講義」が一つになった、観客に届けるためのアートスクール。写真と美術のあいだにできた溝を埋めるのではなく、美術を学ことで乗り越えて行く。Plot Art Schoolは10月15日まで第2期受講生募集中!
◯10月10日|オープンキャンパス
15:00 - 17:00|ポートフォリオレビュー
17:30 - 18:30|座談会

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galleryMain取扱作家の活動情報

▼カワトウ 個展
デイリーハッスルタイムマシーン

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場所:ビジュアルアーツギャラリー
〒530-0002大阪市北区曽根崎新地2-5-23
ビジュアルアーツ専門学校・大阪V1校舎1階
TEL.06-6341-4407
会期:2021年9月28日[火]-10月29日[金] 10:00-18:00(土・日・祝17時、最終日15時まで)

7年ぶりに養殖のチェリオを華麗に飲み干すと、寝苦しい昨日から目が覚めた。アジャイルな優越感を覚え、天然物の551を放流したはいいものの、死のロードに威勢よく繰り出したタイガースの連戦連敗に飽々としてきたところだった。使い古したメガホンを投げ捨て、悠々自適な二度寝に味を占めたカンフル剤が辺りを見渡すと、出勤予定のアルバイトに無断欠勤を食らった南インド料理屋のオーナーはあたふたと地べたを這いつくばり、閑古鳥だけが取り柄のインフルエンサーは媚びた電波を頼りに、今日もあくせくと有酸素運動に励んでいた。鳴り止まない騒音性難聴はますます悪化し、陳腐に翻訳された診断書の読解に辟易としていた。翻って無口な無観客は、天変地異を懇願した右の本格派が投げ込む切れ味鋭いツーシームに熱狂し、待ち望んでいたゲームチェンジャーの誕生に落胆の色を隠すことが出来なかった。隣人を愛する秘密警察は馴染みの立ち飲み屋で冷めた串カツをつまみにくだを巻き、スナッフルを患った3羽のウサギはあっと言う間に霧揉み状態に陥っていた。過剰摂取された喜劇の台本に目を落とすと、完全無欠なオピニオンは一蹴され、老朽化したベルトコンベアに大胆に横たわっていたペトリコールの悪臭で途方もない夜が開けた。青春の光だけを頼りにノープランで出雲を目指したベトナム人労働者は、思いがけない線状降水帯の衝突に琥珀色のコンコースで二の足を踏んでいた。かく言う私もそんな稚拙な状況で否応無く襲来する大衆のルサンチマンを軽やかに乗りこなし、彼女の健気な青春の一時を心待ちにしていた。離別した原理主義、踏みとどまった防波堤、有機栽培の倫理観、その何れもが混じり気のない乾いた感情を奮い立たせていった。無残にも忘れ去られたとりとめない過去の記憶は、萎縮したコンシェルジュに否応無くぶつけられ、行く宛を失った不在票を片手に変質した無菌の園へ羽ばたいていった。既視感に襲われた前向きな自粛エンターテインメントの解禁は、重層的な世界の誕生をかぎりなく可能にしていくだろう。

▼藤生恭平
「京都府域展開アートフェスティバル ALTERNATIVE KYOTOもうひとつの京都」八幡『放生 / 往還』

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八幡
『放生 / 往還』
2020年度に行った「京都:Re-Search in 八幡」でのリサーチをもとに、地域の新しいアートドキュメントを作成する展覧会を実施します。参加アーティストは、昨年度講師として招き、共に八幡に滞在した石川竜一、島袋道浩を含めた5組のアーティスト。彼らは『放生 / 往還』をテーマに、捨てられる運命にあったモノに別の役目を与え、生活から溢れた物を循環させる営みによって、私たち人間を含めた生命の力強さを再認識できるよう試みます。
未知と既知の経験を往還した各アーティストが、八幡で過ごした「身体の時間」によって、八幡という「場」に添い、地域性や歴史性をより鮮明にし、深めていく作品を発表します。
※「放生(ほうじょう)」とは功徳を積むために、捕らえられている魚や鳥などの生物を河・山に放す慈悲行をいう。日本三大勅祭の一つ「石清水祭」の中の放生行事として行われる。

2021年10月1日[金]-11月7日[日]
石清水八幡宮 会期中終日展示 9:00-16:00
松花堂庭園・美術館 月休 9:00-17:00 <16:30最終受付>
※松花堂庭園入園料:大人100円・学生80円・こども50円

http://alternative-kyoto.jp/

galleryMainリリース予定

①galleryMain、新スペース設計中
galleryMain(2F)の下の階に新しいスペースを増設します。スクールのレクチャーと冊子・作品の販売スペースを予定しております。

Plot Art School
10月15日に募集締め切りで17日から第2期が開講!しっかりアート作品を作ってみたい人はサイトを覗いてみてください。

CI/VIアップデート
8月のgalleryMain法人化に合わせて、会社の理念と新しいロゴをデザイン中です。お楽しみに!

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