見出し画像

「非言語情報から仮説をたてる」<1>「非言語情報」を言語で共有する

こんにちは、笠原です。本日は知るギャラリーの中から、
「非言語情報から仮説をたてる」<1>「非言語情報」を言語で共有するの記事をご紹介します。
マーケティングプロデューサー辻中氏の連載である「暮らし先読み、後読み予報」が、「非言語情報」にフォーカスする形で、11月から連載をリニューアルしました。
 
タイトルになっている「非言語情報から仮説を立てる」というのは、どういう意味なのでしょうか?

◆生活者自身が言語化できていないこと
非言語情報は時間の流れのままに消去されていってしまうものだが、写真や映像という技術を使うことによって、可視化し集積することが可能である。とりわけデジタル技術はこれを飛躍的に容易にした。

生活者自身が気づいてもいない、つまり論理的に言語化されていない心と行動をとらえるためには、「非言語情報」こそが宝の山だといえる。

これは同時に「微差」の発見から新しい暮らしの予兆を見つけたい我々にとっても同じである。

言いかえれば、集積され可視化された「非言語情報」を真ん中にして、生活者自身と私たちが同じ位置にいることになる。この情報を素直に生活者にフィードバックすることで、共に無意識を掘り起こすことにつながっていく。

記事より

たしかに、毎日の生活は選択の連続です。例えば、今日朝ごはんになぜそれを食べたのか、もしくは食べなかったのか。あまりにも小さな選択は忘れていってしまうものですよね。
そんな小さな日常をスマホで写真に撮っていただき、ライングループで共有してもらう。そしてその選択の理由を考え、実際に生活者にインタビューをする。
辻中氏は、このような方法で「無意識」を掘り起こし、何気ない日常に潜むインサイトを日々徹底的に解析しているそうです。
 
記事内では写真(つまり非言語情報)から、子育てファミリーの暮らしを読み解いています。

家の中にどんな風にお米という食材が存在しているのかを、みつけだしてみた。
子育て真只中の共働きファミリー3人の暮らしの断片だが、3者3様にお米という食材が備蓄されている。まずは、忙しいこの世代にとって洗って炊飯しなければならないお米というものは果たして必須のものなのだろうか‥、などというストーリーを考えてみることになる。ここにはすでに幾通りかの仮説めいたものが存在している。

「こんなに米袋に入った米がたくさんあるけど、どういうこと?」「これってもしかして無洗米?」「冷凍庫にはビッシリごはんが冷凍保存されているけど、これは残り物がとりあえず冷凍庫にしまわれたものなの?」、あるいはその時食べる分以外は「すぐに冷凍保存したものなの?」。

こんな様々なことに想像を広げながら、次のステップに入っていく。まさに「非言語情報から仮説をたてる」ことそのものである。

記事より

皆さんはこの3枚の写真を見て、どのようなストーリーを仮説立てしますか?
記事では、このように仮説を組み立てたあと、その仮説の中には「気づき」や「視点」というプロセスがあると解説します。
 
辻中氏の記事は、モノゴトを「ストーリー化する」癖の大切さをいつも考えさせられます。
ぜひ記事をご一読いただき、これからの新連載にぜひご期待ください。
 
参考記事:「非言語情報から仮説をたてる」<1>「非言語情報」を言語で共有する