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[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]アーティストからのレクチャー_1.Yukako Tanaka

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Yukako Tanaka(現代美術家)

[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]制作にあたり参加アーティストからもご自身の興味あることなどを発表していただいている。

第一回目は現在、イギリスのロンドンに住んでいるYukako Tanakaさんにロンドンを中心とした現代美術の状況をお話しいただいた。
Yukako Tanakaさんは、今年3月にRoyal College of Art/MA/School of Arts and Humanities, Contemporary Art Practice, Public Sphere卒業。時差を乗り越え、今回の展覧会に参加してくださっている。

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Yukako Tanaka


2021年9月11日(土)21:00-23:00(日本時間/Zoomにて)

イギリス
現代美術・ギャラリー事情


まずはロンドンを中心とした美術館や博物館、アートセンターについて。
その中でも興味を惹かれたのはThe DESIGN MUSEUM(デザインミュージアム)で2018年に開催された「HOPE TO NOPE: Graphics and politics 2008-18」。展覧会開催中の同時期にDESIGN MUSEUM内で武器製造会社主催のプライベートイベントが開催されていることを知った参加アーティストが作品を引き上げ、新たに加わったアーティストとともに別会場を借りて「NOPE TO HOPE」という展覧会を開催したという話しは、問題意識の高さと行動力を感じる。


ロンドンの美術館やコマーシャルギャラリーは、日本人アーティストを取り上げることもよくあるとのこと。
Serpentine Pavilion(サーペンタイン・パビリオン)では2013-2019にかけて藤本壮介、田根剛、石上純也など日本人建築家が、Camden Art Cente(カムデンアートセンター)では2018年毛利悠子が、2019年Barbican Centre(バービカン・センター)「AI: More than Human」展」では、池上高志、土井樹、石黒浩、小川浩平によって開発されたアンドロイド《Alter 3》が、2021年に180 strand での展示では電子音楽家池田亮司が紹介された。
また2017-2019にかけては、大英博物館にて日本のマンガ、アイヌの作家、その他、自在置物などが取り上げられ、日本ブームが起きていたようだ。


ロンドンでは、主に毎月最終週金曜日には美術館や博物館など様々な場所ででMuseum LATE(ミュージアムレイト)が開館されている。夜遅くまでアートを楽しむ習慣が根付いているが、コロナ禍で変化はあったようだ。
そのほか地域にはアートセンターが数多くあり、子ども向けワークショップなどを開催。小さい頃から美術に親しんでいる様子がうかがわれ、美術がイギリスの人々の生活に溶け込んでいるスタイルを想像することができた。


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