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[MOTHER 機械じかけのコウノトリ]アーティストからのレクチャー_2.白谷琢磨

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白谷琢磨(彫刻家)

2022年5月18日 NHKサイエンスQでは「“腸” 脳さえも支配する?」が放映された。
腸は自らが“考え”行動する臓器だという。白谷さんのレクチャーもそのようなことに関連した内容だった。

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白谷琢磨(SHIRATANI Takuma)

2021年10月9日(土)21:00-23:00(Zoomにて)

生命の歴史と生命記憶


人間の情動とは、脳が支配しているのではなく、体全部から沸きおこってくるものなのだ、と改めて感じさせてくれた白谷さんの発表。人間と人間以外の動物を解剖し比較研究する解剖学者・三木成夫氏が考える「心とは何か」を中心に話を進めてくれた。三木成夫氏に興味を持ったきっかけは、白谷さんが「自分についてもっと知りたい」という思いからだったそうだ。

138億年前といわれている宇宙の誕生、そして46億年前の地球の誕生、生命(単細胞)の誕生は38億年前とされるそうだ。シアノバクテリア、ゾウリムシやアメーバ、そして魚が生まれ、恐竜や哺乳類の繁栄があり、人間の祖先と言われるヒト属が約200万年前に誕生する。
「生命記憶」とは、地球上の生き物が生まれながらにして持っている記憶のことをさし、その生命の欲求は水と非常に関係が深いことに気づく。また、私たちの身体も自然のリズムと共振しあっているそうだ。「遠感得」という考え方を知った。
白谷さんのお話しで、人間の根源は内臓にあるのではないか、とうお話しが非常に興味深かった。心のあり方が内臓と関係している、とは意識したことがなかったが、指摘されてみると「なるほど」と、新たな視点が生まれてきた。物事を巨視的に捉えることができた2時間であった。


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