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【エチオピア冒険記】コーヒーの選び方

二回目のエチオピア。
コーヒーを輸入したいと思い立ち、僕はエチオピアのカファに来ていた。

一般的にコーヒーは味と値段で何トン購入するのかを決めるのだろう。

ただその時の僕はコーヒーを輸入することに関して何の知識も無かった為、まずはいくつかの精製所を直接訪問した。
この時代に生きつつも僕は"直接"が好きだ。

文面で終わらせれることも沢山ある。

しかし僕はそんな"業務的"なことをしたくてエチオピアのコーヒーを輸入する訳ではない。
エチオピアの風を感じながら、人と人との繋がりを大切にしながら
エチオピアと仕事がしたいのだ。

だからどれだけ効率が悪くても直接訪問を繰り返した。

訪問していて分かったのはこの地域にはメチャクチャクオリティの高いコーヒーが無いということ。
ちなみにカファはコーヒーの語源になった地だ。
アラビカ種の原木がある。
アラビカ系のコーヒーは全てここから始まったのだ。

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僕が手をかけているのがアラビカ種の原木。

それにしてもあまり日本では聞かないし
観光客も全然いない。
みなが口を揃えて言うのは「ここのコーヒーは他のコーヒーと混ぜられて売られている」だった。
そして彼らが持っているのはG2以下のコーヒー。
エチオピアではコーヒーのグレードが異物混入率によって決まる。
最上級はG1だ。

なるほど。

見えてきた。

それなら僕に出来ることが沢山ある。

僕は訪問した先々で同じ質問をした。
G1を実現して更にそれよりもクオリティを上げて輸出できないか?」

たったこれだけ。

するとその人の仕事に対する想いが目に見えて分かった。
ある人は現状で満足していて向上心がなかったり。

その中でも即答で「おっけー!」と言った人がいた。

それがデンカラムだ。

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そもそもどこから来たのかよく分からない若造が
「クオリティを上げよう」って突然やってきて怪しさ極まりない。
本当にその分のコーヒー代を払ってくれるかなんて分からないだろう。

それでも彼は僕のやりたいことを聞いてくれて
逆に彼も「嬉しい」と言ってくれた。

まぁ現地の人たちに喜んでもらう為に僕はこの事業を始めようと思ったのだが。。
現状で満足している人もいる。
そんな人たちからすれば僕なんて厚かましいだけだ。

そんな中、「お互いにとって最高の契約だ!」
てな感じの事を彼は言ってくれて
僕は心底嬉しかった。
僕がやろうとしていることで幸せになれる人がいる。
そんな自信が持てたのだ。

まとめると
僕のコーヒーの選び方は"人"だ。

味は精製方法によって変えることができるし
価格もお互いきちんと話し合えばいいわけだから後回し。

何よりもどんな人が、どんな環境で生産しているのかが大切だと精製所をまわって感じたのだ。

そんなわけで
2017年12月31日
日本では年を越す時間くらいに
Galitebe Coffee初の契約が成立した。

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これがGalitebe Coffeeの始まり。

次回は具体的のどのようにクオリティを上げているのかについて。

to be continued...


Galitebe Coffee

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