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‘the skills necessary to be brought on as permanent employees’の解釈について

質問

『TOEICリーディングプラクティス』と言う本の問題なのですが、最後の to be brought on as〜の箇所の be brought onの意味に悩んでいます。
During this trial period, assistants will be evaluated by the artist to determine if they have the skills necessary to be brought on as permanent employees.
「この試用期間中に、助手は正規従業員になるのに必要な技能を備えているかどうかを判断するために、作家による評定を受けることになります。」
辞書で調べたところ bring onで「〜をもたらす」等とありましたが、どのように解釈すれば該当の和訳のように訳せるのでしょうか。
宜しくお願い致します。

ガリレオ流・回答

結論から言えば、問題集の和訳との対応関係から判断するに、to be brought onの意味上の主語を they = assistantsと捉えて解釈すると良いと考えます。

辞書で調べたという「〜をもたらす」の意味の bring onというのは、通常ネガティヴな対象を目的語を伴って用いられる以下のものでしょう:

bring something on / bring on something(句動詞)
to make something bad or unpleasant happen (同義語: cause)
(1) Stress can bring on an asthma attack.
(2) He was suffering from stress brought on by overwork. 
※ 定義および(1)はLDOCE, (2)はOALDより;太字はガリレオによる。

しかし、この用法で共起する名詞は、上の an asthma attackや stressのほか、disaster, trouble, illness, shock, painなどの「苦痛をもたらす」という系統の意味を持つものです。

それに対し、冒頭で説明した「to be brought onの意味上の主語を they = assistantsと捉えて解釈する」という場合、能動態で考えれば assistants (them)が bring onの目的語となるわけですから、‘bring 人 on / bring on 人’の形で考える必要があります。

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