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9月12日は宇宙の日!

9月12日は宇宙の日です。あまり有名な記念日ではないかもしれませんが、地球のことや宇宙のこと、私たちの未来のことを考える大切な日として制定されています。

宇宙の日は1992年に、今の文部科学省とJAXAが制定した記念日です。1992年は「国際宇宙年」という、世界中が協力して宇宙や地球環境のことを考える啓発活動が行われていた年でもありました。この年を記念して宇宙の日を制定しよう、ということになり公募によって決まった日付が9月12日です。
なぜ9月12日かというと、日本人初の宇宙飛行士である毛利衛さんがアメリカからスペースシャトルに乗って宇宙に飛び立った日が由来だそうです。1992年に宇宙の日が制定されて依頼、毎年この日には宇宙にもっと親しんでもらうと記念行事が行われてきました。

2020年代に入り、宇宙は身近なものとなりつつあります。宇宙飛行を一般人(NASAやJAXAの宇宙飛行士ではない人)が出来るようになり、月に基地を建設することも夢物語ではなさそうだ、と感じる時代になりました。一方で、地球全体を覆うように増え続ける宇宙ゴミの問題。地球環境の変動による様々な災害。食糧危機、海抜上昇など一昔前は遠い国の話だと感じていた問題が身近でも起こるようになりました。
30年前に制定された宇宙の日には「宇宙と地球環境のことを考える」という願いが込められています。30年前にどれほどの人が現在の状況を予想していたかは分かりませんが、今思うと当時としては先進的な考え方だったと思います。今で言うSDGsに対する思考は1992年から始まっていたのです。

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地球の課題を解決しないで、なぜ宇宙を目指すのか。と思う人もいるかもしれません。それはその通りだと思います。まずは自分の身近なところから改善していくほうが効果的なはずです。でも、宇宙を目指すことが完全に無駄なわけではありません。sola旅クラブでは、学生向けに天文教室をするときに「宇宙視点で地球を見てほしい」と伝えています。目の前のことばかりに注力してしまいがちだけど、まずは私たちが生きている環境、共同体としての人類、惑星としての地球の姿を知って欲しいと考えています。なぜなら、地球と人類が、宇宙にとってどんな存在なのかを知らないと本当に何を大切にしなければいけないのかが見えにくくなってしまうからです。
地球が広い宇宙空間の中においては、何も特別ではないよくある天体の1つにすぎないかもしれません。一方で、特別ではない地球でしか生きることができない人類にとって、地球の価値はとてつもなく尊いものです。宇宙からすれば何も変哲のない青い星が、私たち人類にとってはかけがえのないたった一つの故郷なのです。これに気付いた時、あなたはもう宇宙視点で地球を見つめ直すことができていると思います。

宇宙の日は、宇宙から地球を見つめ直す良い機会だと思います。すぐに行動はできなくても、まずは知ることが大事。知識を得て、その知識に魅力を感じたら家族や友人にお話してみてください。知識を共有できたら、また新しい視点に気付くかもしれません。
もう他人事ではない、宇宙と地球環境のこと。宇宙の日をきっかけに大切な人とコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。

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