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プトレマイオス?トレミー48星座ってなんだろう?

こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。

星座は全部で88星座あります。
その中に「トレミー(プトレマイオス)の48星座」といったものがあります。プトレマイオスとは?トレミーと何がちがうのでしょうか?

プトレマイオス?トレミー?どっちも正しい

前回のお話に少しさかのぼりますが、2世紀にプトレマイオスが48の星座を「アルマゲスト」という本の中で発表してくれました。
当時発表された星座は一部を除いて1800年以上経った今でも使用されており、その星座を「トレミー48星座」といっています。

プトレマイオスは天文学だけではなく、数学・音楽・地理も勉強した天才学者です。
正式名称はクラウディウス・プトレマイオス。ラテン語でClaudius Ptolemæusと表記します。英語ではPtolemyと表記するので「トレミー」とも言われているのです。
2通りの言い方をしますが、プトレマイオス48星座でもトレミー48星座でも、どちらも同じ意味なので、どっちを使っても大丈夫ですよ。

どれがトレミー48星座に入っているかな?

トレミー48星座の全てにギリシャ神話が絡んでいるとは限りませんが、紀元前から多くの人々に伝えられてきた星座をヒッパルコスが星表にまとめ、それを基にプトレマイオスは星座を発表したので、トレミー48星座はギリシャ神話が絡んでいる星座が多いです。

全88星座やトレミー48星座の名前一覧を見る方は多いと思いますが、星図を見ながらどれがトレミー48星座に入っているのか是非調べてみてください。
例えばこちらの夏〜秋にかけての星座。

この5つの星座達は、わし座以外あまり目立ちません。街明かりが少ない地域でないと見られないような星座ばかりですが、たて座以外トレミー48星座に入っており、それぞれ神話が残っています。

こうま座はペガススの弟馬だった、ふたご座のカストルが乗っていた馬という説がありますが、絶対的なものではなく後付けされた神話とされています。

一部曖昧な星座もあるのですが、いきなり「トレミー48星座」を調べると難しいですし覚えることも一苦労。しかし、星座の歴史をたどってみるとギリシャ神話が多く絡んでいる理由がわかると思います。
また、神話の登場人物と星座が綺麗に繋がっているので、どうして星座になったのか?その経緯を神話のストーリーと共に辿ることも楽しみ方の一つです。

逆に、たて座のようなトレミー48星座に入っていない星座は神話がなく、比較的新しい時代にできたものです。次回お話しますのでお楽しみに!


文:まいの(mai-no)
星空案内人
千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。
宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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