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ロケットの打ち上げを見に行こう!その①

背中まで響く轟音と眩しいほど輝く炎の光、重力を振り切って宙に向かって一気に突き進んでいくロケット。映画の中の世界のような、体験を味わえるのがロケットの打ち上げ見学です。世界の中でも自国で打ち上げを楽しむことができるのは珍しく、特に日本では綺麗な風景とともに楽しむことができます。この感動体験をもっと多くの方に体験してもらいたい!今までに国内外で30機を超える打ち上げを見守ってきた私から、ロケットの打ち上げ見学の素晴らしさとそのコツ、延期対策などをご紹介します。

日本ではどんなロケットが見られる?

ロケットは、地上から空へヒトやモノを運ぶための運搬手段の一つです。地上で例えるなら宅配便のトラックがロケット、荷物が人工衛星や探査機です。世界では目的も大きさも様々なロケットが運用されていて、日本ではJAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発したロケットと民間が開発したロケットを見ることができます。

打ち上げってどこで見られる?

日本では現在、3ヶ所で打ち上げを見ることができます。まず初めにご紹介するのは、種子島。よくニュースなどで耳にするのは、ここ種子島ではないでしょうか?鹿児島の南にある種子島には、日本で最大のロケット打ち上げ発射場であるJAXAの種子島宇宙センターがあります。綺麗な海岸線と緑あふれる山間の景色から「世界一美しい射場」(ロケットの発射場のことを「射場」と呼びます)とも言われています。私も大好きな場所で訪れる度に写真を撮りたくなるほど。ここでは、大型ロケットの発射場として、現在はH-IIAロケットの打ち上げが行われています。

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次にご紹介するのは、鹿児島県の内之浦(うちのうら)。内之浦は、日本で初めての人工衛星「おおすみ」が打ち上げられた場所で、衛星の名前の通り鹿児島県の大隅半島の南に位置しています。JAXAの内之浦宇宙空間観測所があり、観測ロケットや科学衛星の打ち上げが行われていて、現在は小型ロケットのイプシロンロケットと、観測ロケットの打ち上げが行われています。

最後にご紹介するのは、北海道の大樹(たいき)。大樹には、日本の宇宙ベンチャー企業であるインターステラテクノロジズ社が本拠地を構え、ロケットの研究開発と打ち上げ実験を行っていて、高度100kmを目指す観測ロケット「MOMO」の打ち上げが行われています。なお、大樹にはJAXAの大樹航空宇宙実験場という施設がありますが、ここではロケットの打ち上げではなく、大気球などを使った実験が行われています。

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その②につづく。。。

その②では、「打ち上げって延期する?」「打ち上げ情報はどこで知る?」「打ち上げを見にいくには?」をご紹介します!

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