エンジニアにとって「いけてない」akippaに入社することの面白さ
akippaとは?
akippaは空いている駐車場を15分単位で予約できるアプリです。
2014年4月のサービス開始以降順調に成長はしており、会員数は累計で250万人を突破しています。
ファイナンスでいうとDeNA、グロービス・キャピタル・パートナーズ、SOMPOホールディングス、住友商事などから35億円の資金調達を行っています。
売上もコロナの直撃はあったものの、コロナ前を上回る成長を遂げています。
驚かれるエンジニア比率
サービスの成長は嬉しいことですが、これまでエンジニア採用をそれほど多くはしてきませんでした。
よく驚かれますが、正社員のエンジニア比率はたったの7%です。
業務委託メンバーを合わせてもエンジニアチームは6名(デザイナーを含むプロダクトグループ全体で10名)しかおらず、必要最小限の規模になっています。
しかし2022年から一気に増やしていきます。
・なぜこのようなエンジニア比率になっているか?
・なぜ今後エンジニア比率を一気に増やすのか?
をお話していければと思います。
これまでのakippaの成長
これまでのakippaの成長は、営業による新規駐車場増加や、マーケティングによる新規ユーザー増加がメインでした。
そのため「営業が取りやすいための開発」、「短期的な売上を増やすための開発」など、エンジニアチームは社内受託のようなかたちを取らざるを得なくなりました。
成長していくことはもちろん良いことです。ただ実際はソフトウェアによって課題を解決し、成長していく思考がもっと必要だったと感じています。僕が大いに反省すべき点です。
DeNA原田さんとのミーティング
しかし、思考が大きく変わるきっかけがありました。
1年ほど前に、akippaの社外取締役でもあるDeNAの原田さんと京都でミーティングをしていた時の話です。
原田さんは「営業とマーケティングを軸に成長しているのは素晴らしいですけど、プロダクトと向き合ってソフトウェアで行動を変容させることもしないと、売上も100億円ぐらいが上限かもしれませんよ」とおっしゃられました。
akippaがスタートしたのは2014年ですが、2009年の創業からピボットするまでの5年間は営業代行をメインにする企業でした。
その名残で営業カルチャーが強かったこともあり、短期的なグロースばかりに優先度が上がって、プロダクトに向き合いきれていなかったのです。
「このままではダメだ」そう考えるようになりました。
akippaはプロダクトに向き合う
ミーティングから約1年、akippaは本気でプロダクトに向き合うことにしました。
akippaが目指しているのは売上100億円や上場ではなく、ミッション「“なくてはならぬ”をつくる」の実現です。
それからは取締役会でのディスカッションも主役は“PL”から”プロダクト“や”エンジニア採用“に置き換わりました。
2022年の採用枠の9割はエンジニアです。今後エンジニア比率はどんどん上がっていく予定です。
目指すところは“既存の営業やマーケティングによる成長”に加え、“プロダクトによる成長“をアドオンし、両輪で成長していくことです。
では具体的にはプロダクトによってどのように成長していくのか?
プロダクトによる成長=akippa2.0
まず、今のakippaはメディア型の成長をしています。
プラットフォーム上にて駐車場ホストができることは限られています。
駐車場ホストが希望すれば「掲載や価格設定はakippa側で全てやる」と言いきれてしまいます。
ホスト側からすればホットペッパーへの掲載に近い感覚なのではないかと思います。
akippaの場合、これでは線形成長しかしません。
akippa2.0では、マーケットプレイス型の成長を目指します。
マーケットプレイス型はメルカリやラクマ、BASEに近いです。
駐車場ホストからすれば・・
メディア型akippa(ホットペッパー系)は「akippaに駐車場を掲載している」
マーケットプレイス型(メルカリ系)は「akippaのプラットフォームを使って自分でビジネスをしている」という感覚になると思います。
Amazonも自社商品を仕入れて売るだけでなく、個人がAmazonのプラットフォームを使ってビジネスができる「Amazonマーケットプレイス」が伸びています。
akippa1.0がメディア型だとすれば、akippa2.0はマーケットプレイス型ということです。
Pocochaの水田さんを原田さんに紹介いただきコミュニケーションを重ねて、ロングテールの考えを大いに参考にさせていただきました。
akippa2.0のその先
akippaのミッションは先ほど書きましたが、ミッションを実現するための中長期のビジョンは「あなたの”あいたい“をつなぐ」です。
駐車場があることによって、人々が会いたい人や体験に会えるようにしていきます。
akippa2.0の先にはWEB3におけるakippaの在り方として駐車場の所有や運営をトークンの発行によって分散していくことも考えられるかもしれません(akippa3.0!?)
また、ビジョンの実現は駐車場に留まりません。
このように脱炭素に貢献しつつ、自動運転時代に誰もが移動しやすい世の中を実現する構想があります。
ただ現状は「akippa2.0」に熱狂できる仲間を探しています。
現状のakippaはいけてない
akippaの現状は、エンジニアの方々からすると“いけてない”と思います。
また“いけてる”サービスのエンジニアの採用競合にakippaは存在しているのでしょうか?答えは「ノー」です。(akippa社外取締役のGCP今野さんは、スマニューやANDPADも担当しているので差を痛感していると思います)
サービス開始当初はシェアリングエコノミーが新たなトレンドとなり、当時はakippaもエンジニアからの注目を集めていました。しかしトレンドは置き換わり、今やそのモメンタムは切れてしまいました。
そして”営業やPRマーケティングによる成長“を追求してしまった結果、今やエンジニアから人気があるスタートアップとは言えないはずです。
“いけてない”akippaに入る面白さ
これまで書いてきたように、akippaは真のテックカンパニーになっていく決断をしています。
エンジニアが業務委託メンバーを合わせても6名しかいません。
CTOやCPOもまだいません(絶賛採用活動中)
メルカリやSmartHRなど素晴らしいプロダクトと、素晴らしいエンジニアが沢山いるスタートアップで働くことは素敵なことです。
でも「自分でこれからつくりあげていくことができる」akippaでチャレンジすることは、絶好の腕試しになると思います。
シリーズE以降のスタートアップなので、コーポレートは強い状態です。
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
少しでも気になったエンジニアの方は、ぜひ僕たちとカジュアルなコミュニケーションを取らせていただけたら嬉しいです。
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