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赤と白の夢を見て 38節 アトレティコvsソシエダ(A) 2024.5.25

最終節。ソシエダとの前回対戦。

ソシエダとの試合は先季が4節と37節、今季が9節と38節という事もあり本当にここ2年間あまり見ていない。中間で"そろそろ見とくか"ってタイミングがないのよね。今季は6位が確定しており、お互い完全消化試合。



●スタメン

・アトレティコ
オブラク
ヴィツェル / ヒメネス / アスピリクエタ
ジョレンテ / デ・パウル / コケ / フェルメーレン / リーノ
グリーズマン / コレア

ヒメネスは出場停止明け。左HVはアスピリクエタ。
フェルメーレンが1月31日の30節ラージョ戦以来のスタメン。コレアはラリーガ終盤に来て8試合連続のスタメンとなった。

・ソシエダ
レミーロ
トラオレ / エルストンド / パチェコ / ティアニー
トゥリエンテス / ブライス・メンデス / ザハリャン
久保 / ベッカー / バレネチェア

ストライカーのいないシーズンを象徴するようなメンツ。スビメンディとメリーノがいない。



●前半

9分にアトレティコが先制。

右から崩したがデ・パウルの立ち位置が良い。一度ボールを離してバレネチェアの背中で前向きを作った。ジョレンテのポケット取りは普段通りの動き出しだがDF2人いて簡単に振り切られるのはいかがなものか。ゴール前はノーチャンス。ファーでリーノが合わせて今季4点目。そういえばホームでしか点を取らないと話題になっていたが最後の試合でようやくアウェー初ゴール。

アトレティコの配置はフェルメーレンがグリーズマンと並列。3-4-2-1風。フェルメーレン自身はいわゆるコネクト型のMFで人と人の間でリンクするのが上手い。3人目として登場するのが得意な感じかなと。立ち位置はアトレティコのMFの中ではルマルに似ているがタイプはまた違うのかな。3人目になるのが上手い選手がジョレンテとコレアの間にいるのはシンプルに都合が良く、デ・パウルが後ろからサポートしてくれる贅沢設計でようやく得意なプレーを選択できている様子だった。ビルドアップで真っ直ぐ落ちてきてパスコンタクトするの上手いです。とりあえずこの日は過保護の賜物という事で。

さてソシエダ。この日はメンバーがしんどかったのは言い訳ポイントにしていいでしょう。最終ラインは特にベストメンバーが揃わず、アトレティコは序盤にリーノのサイドにコレアが関与して再びリーノが飛び込んだシーン、さらにフェルメーレンが絡んだ右の構築からコレアが背後を取ったシーンと得点に直結し得る形を作られている。ちょっと厳しい。
先制点以降のアトレティコはソシエダのCBを完全に放置してボールを持たせ、余裕を持って守れた。

ソシエダはよく4バックが並列ですねという話が出る気がする。多少知識を付けたサッカー好きの感覚からするとそこは2-3-5だろという感覚な気がするが、ソシエダは4-1。気がするばっかりだが。

ソシエダのSBのタスクは主に1vs1で勝負するWGの後方サポートと大外駆け上がりなのでスタートポジションがそのへんになるのは別に違和感ない。という見方をしています僕は。それにしてもトゥリエンテスはピボーテの方が良さそうですね。

他の選手があまりレーンを移動しない分、ブライス・メンデスの移動がかなり効果を発揮してコンビネーションでゴール前まで侵入してくる形が何度か。こういうのはあまり全員がぬるぬる動いても上手くいかないのでこの辺は良いバランスだった。特にザハリャンはハーフスペースから決して動かない強い意志を感じる。


●前半終了

1-0で前半終了。
特にこの試合のための細かい準備はお互いに無く割と大雑把な内容だった。アトレティコはそういう試合でだいたい上手くいかないが早い時間の先制点で優位に進めた。フェルメーレン周辺が上手く回っただけでもアトレティコにとってこの試合は成功なわけで。懸かるものが何もない試合を正しく過ごすためには効果的な選手起用だったように思う。


●後半

後半になってもアトレティコはソシエダの2CB+トゥリエンテスを放置。久保とブライス・メンデスの侵入に苦戦しながらもどうにか乗り切り、あとはソシエダのトランジション対応と背後の守り方の甘さでカウンターを突きつけた。ジョレンテに得点機が多かったのが印象的。本当に最後の試合までよく働く選手です。

58分にフェルメーレンが下がる。来季へ期待値の高まるパフォーマンスが見せられた。リケルメが入って左大外に。70分には退団しそうなモラタ、エルモソ、サウルをまとめて投入。

最後はサウルが謎の退場をし、ロスタイムにリケルメの絶妙なスルーパスにモラタが抜け出してヘイニウドのダメ押し点を生んで試合終了。今シーズンも終了。


●試合結果

アトレティコの23-24シーズンが終了。順位は前節で決まっていたが実は43失点はシメオネ体制で21-22シーズンと並んで最悪の数字だったので、この試合で失点していたらそれを更新するところだった。そんな中の2得点で合計70点。こちらは16-17シーズンと22-23シーズンと並ぶシメオネ体制で2番目の数字。一番は13-14シーズンの77点。守備的だのなんだの言われてるシメオネのチームだが2年目で77点も取ってるのを考えると本当に知らない人の評価なんて無意味だなと実感。めちゃくちゃ点取ってるやん。

今季は公式戦54試合。その他諸々。先季より8試合も多かったな。たくさん書いたね。
今シーズンの総括は別のところで。必ず。やりますので、この辺で。アトレティコは目標を達成できたシーズンではなかったけれど、一年間お付き合いいただいてありがとうございました。感謝。


5/25
レアレ・アレーナ
ソシエダ 0-2 アトレティコ
得点者
【アトレティコ】'9 リーノ ’45+3 ヘイニウド


●ピックアップ選手

リーノ
先制点を筆頭にクオリティを見せた。シーズンを通じてポジティブな雰囲気を放っていたのはクラブに必要な要素であり続けた。

フェルメーレン
トップポジションのコレアに近い位置でようやく特徴が出た。非保持のデ・パウルとの立ち位置の棲み分けも上手くできていた。この日は合格点。

ジョレンテ
最後の最後まで本当によく走った。お疲れ様だ。

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