見出し画像

夏のブルーワーカーもアップデートされていく

肉体労働などの環境において、変化する気候に対処することもパフォーマンスの向上に影響する、という話

夏本番である。

8月に入り本格的な夏の到来を感じている。毎年「夏ってこんな暑かったっけ?」という感想を抱いてしまうが、今後日本の夏が今より涼しくなるなんてことは私の生きている間は諦めた方がいいのだろう。

そして昨今では6月あたりから夏日がチラホラと顔を出し、10月までその暑さは居座ることも珍しくない。そんな日本の今に四季なんて風情はないのではないかと思うほど夏と冬は長く、春と秋は短い。

働く者にとっては冬も厳しいが、やはり夏の厳しさといったらないと思う。会社勤めの方々の通勤ラッシュ時も夏場は過酷だと感じるが、日中外で作業する現場作業員は過酷という言葉の上を行き、生命の危機すら感じるレベルである。

しかしながら、それなりに厳しい環境に順応しようとブルーワーカーも必死である。今では夏の水分や塩分の補給をマメにとることは当たり前になっているし、夏場は無理をしない、というのは暗黙のルールとされている。

その他にも冷却タオルやひんやりスプレーなどの夏を乗り切るグッズを上手に取り入れて対処している。

そんな中、昨今の夏の救世主ともいえるのが「空調服」である。

ジャンパーやベストにファンがついたアレだ。電源を入れるとファンが回りだし、服の中を風が循環する。体形にかかわらず、きている人はみなマシュマロマン、もしくはベイマックスに変貌するアレである。

市場に出始めた当初は内蔵されているバッテリーの重量も重く、そして持ちも長くなかった。しかしながらそれでも服の中を風が循環するだけでこんなにも涼しくなるのか、という体感から毎年売り切れが続出していたのである。

それから数年で各メーカーの改良が重ねられ、今年はかなりの種類が早くから市場に出ていたのだ。私も3年程前から使用して、今年購入したもので3代目になるが、軽量化や継続稼動時間、風邪の抜け方まで計算されていて作業性や着心地に至るまでかなりアップデートされた感じがあるのだ。

ここ数年では夏の季語ではないが、現場作業員の中では「そろそろ空調服、出さないとね」なんて会話が6月頃から聞こえてくる。それぐらい夏の定番商品として浸透しているのだが、一度着ると手放せないようになるのは納得なのだ。

本日目の前で作業にあたってくれている作業員もみな空調服で膨れ上がっている。春や秋と同様のパフォーマンス、とまではいかないが、もしも空調服を着ていなかったら効率は著しく下がっていただろう。

夏場の作業効率を考えるのならこの空調服を全作業員に会社が支給することはかなり低コストの効率化対策となるのではないだろうか。

とはいえ、夏はまだまだこれから。気温の上昇もだが、もう少し期間が短いとブルーワーカー的にはありがたいのだが。

環境に適応することに意識を働かせ、実践することが結果的に会社の利益につながる


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?