沖縄県立前原高校で進路探求を実施しました。
「君たちはどう生きるか」
衝撃的なタイトルで約10年ぶりにスタジオジブリから公開された長編アニメーション映画。
つい先日、アカデミー賞も受賞しました。
あなたはこのタイトル、どう受け取りましたか?
どう生きるか、そんなこと言われてもわかりませんよね。
とりあえずお金を稼げていればいい、好きなことで食べていけたら嬉しい…でも具体的にイメージすることは難しいと思います。
今回は、うるま市の高校生向けに、キャリア選択についてお話をしてきたので、その活動報告です。
こんな話をしました
授業の位置付けは、1年間行ってきた「総合的な探究の時間」のまとめとして、これまでの学びをどのように自分の将来や高校卒業後のキャリア選択に生かそうか、という話をする時間でした。
目標は「目的のある進路選択を考える」です。
あくまで、今日進路選択をしよう!ではなく、目的のある進路選択ってなんだろうね、と考えることを命題としました。
講話では、様々な技術の急速な発展によって移り変わりの激しくなった現代社会が自らの生活にどのように関わるのかをお話ししました。
昨今では高校を卒業する6割近くの人が大学に進学し、沖縄でも専門学校や短大を含めると4人に1人が進学をします。
しかしながら、大学生の3人に1人が自らの進路選択を後悔している、というデータがあります。さらに、大学卒業後、高校卒業後の若者の早期離職率が高く、「自分が何をやりたいのか」について深く考える機会が欠如していることについて説明しました。
その上で、より自分の感情や意思に素直になり、現代社会を後悔のない進路選択によって生きていくために重要なステップを紹介しました。
自分の好きなこと、ワクワクすることをすぐに見つけることは難しいです。
だからこそ、探究の授業や学校での勉強、部活、バイトなどの日常生活で見つけた、ちょっとこれ気になるかも…みたいな「火種」を大切に、そこから自分自身について知っていくことが大切だとお話ししました。
途中、こちらの記事で紹介した先輩の事例も紹介し、生徒たちは一生懸命メモを取っていました。
最後は、「とりあえず私、これをやってみる!」といったネクストアクション宣言を隣の人にして、2年生の探究の授業を締めくくりました。
大事だなと思ったこと
昨今の就活事情などを見ていると、「好きなことを仕事にしよう」「自分らしく生きよう」みたいな風潮があるなと感じます。
しかし、本来自分らしさとか、自分の好きなことを見つけるのは簡単ではありません。
実際、授業のワークの中でも、そもそも自分がちょっとでもワクワクするような「火種」を見つけることが難しく、手が止まってしまう生徒がたくさんいました。
高校生は、意外と忙しいです。
定期テスト、部活動、提出物、人によってはアルバイトなどに日々追われて生活しています。
きっと立ち止まる時間がないと、自分が何を感じているのか、どんな感情なのか、何がしたいのかについて考えることはあまりないのでしょう。
今回生徒たちにお伝えした、「火種」からワクワクを見つけるステップも然り、日常にその「火種」が潜んでいるんだよということを、少しでも覚えていてくれたらいいなと思いました。
まとめ
あと1年で、生徒たちは高校を卒業します。
どうか今回の授業や、探究の時間が高校生たちの生きるヒントになれば幸いです。
進路に困ったら、いつでもお気軽にご相談ください。
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