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東北縦断の旅 ③山形城

1日目の最後は山形城にやってきました。

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山形城は最上氏の本拠地です。

最上氏は室町幕府の足利氏を祖とする斯波氏の一族で、南北朝の動乱で出羽に勢力を伸ばし、室町幕府の下で羽州探題を世襲した名門です。

ドドーン!

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か、かっこいい……。

戦国時代、伊達氏に押され凋落していた最上氏を一代で立て直し、最盛期を築き上げ、後世「虎将」と呼ばれた最上義光。
右手に持つ指揮棒には、「清和天皇末葉山形出羽守有髪僧義光」と刻まれています。

大河ドラマ「独眼竜政宗」では甥の伊達政宗の宿敵として謀略家のイメージが強いですが、実際の義光は智勇兼備・怪力無双の猛将であり、しかも「出羽において服さざる者なし」と言われるほど慈悲に満ちた善政を行った政治家でもあります。
また、妹の義姫(政宗の母)に送った手紙からも、真面目できめ細やかだった性格がわかります。

義光は早くから徳川家康と好を通じ、関ヶ原の戦いでは、「北の関ヶ原」慶長出羽合戦で直江兼続率いる上杉の大軍を見事に撃退し、その功績により庄内地方などを手に入れて山形57万石の大大名となりました。

しかし、義光が亡くなると、その後継者をめぐって最上氏ではお家騒動が発生し、結局最上氏は改易、旗本にまで落とされることになりました。
東北最大の規模を誇った山形城は維持が困難となり、江戸時代を通じて徐々に破却・縮小されていってしまったようです。

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昭和終わり頃から建造物の復元が始まり、今では往時の姿を取り戻しつつあります。

将棋駒で有名な天童市、日本有数の米の産地庄内地方を通って、鶴岡駅に向かいます。

初日は鶴岡駅で宿泊し、2日目は早朝から羽黒山を訪れます。

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高瀬 邦彦(たかせ くにひこ・地歴公民科)

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