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【インタビュー】文化祭実行委員の「すごい」生徒に話を聞いてみた!①

どうも。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
獅子児祭(世田谷学園の文化祭・ししじさい)で奔走している、チーフプロデューサー兼チーフディレクター兼部門インターフェース兼モデレーター兼ゼネラルマネージャーのへいすてぃです。

夏も盛りで、獅子児祭(9月開催予定)もどんどん近づいてまいりました。実行委員もさぞ忙しくなり始めた時期……。というわけで今回は全3回に渡り、是非皆さんに知ってほしい獅子児祭実行委員の「すごい」メンバーを取り上げていきたいと思います。早速ご紹介していきましょう!

第一弾・田中勝彬 たなかかつあき(IT部門・装飾部門)

へ:へいすてぃ
田:田中勝彬

へ:今日はありがとう。いつもの感じでいく?敬語にする?
田:対談だから、敬語でやってみようかな。
へ:では、改めましてこんにちは。今日は勝彬君にいろいろお話伺っていこうと思います。勝彬君は本当にマルチに活動をされてると思うんですけど、どんな活動をされてきたかちょっと教えてくれますか。
田:どこまでさかのぼるかですかね。
 とりあえず去年は、まず文化祭です。僕が企画した、10月31日っていうホラー映画になりますけど、脚本、出演、カメラマン、監督、あと編集までほとんど僕がやったんですよね。まさにゼロからですね。メンバーとなる先生に協力をお願いして、映画に参加してもらいました。
へ:あの作品、だいぶ面白かったと思います。内容について少しお話してくださいますか?
田:そうですね。ある高校生が夜遅くになって学校から下校するっていう話なんですけれども、主人公の男子高校生と、もう一人を合わせた二人が登場するんです。そのうち一人の一人称視点で映画は進んでいきます。一人の高校生が何か物音に気付いて様子を見ると、突然暗闇から現れた口裂け女が襲ってきます。
 その後も、逃げる主人公をいろんな化け物が次々と襲いかかってくるわけです。ところが、とうとう追い詰められたと思ったら、実は先生がコスプレをしていたっていうオチですね。でもさらに続きがあって、最後の最後に実は本物のゾンビがいたっていう感じで映画は終わります。

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へ:この作品を作ろうと思ったきっかけはあるでしょうか。
田:もともと何か映画を作ろうかとは考えていました。本来文化祭っていうのは来場者が直接主体的に参加できるっていうのが醍醐味だったわけですね。しかし去年、文化祭がオンラインになってしまったので、動画でも臨場感を味わえるものを作りたいなと思って、一人称視点の映画を作ろうと考えました。

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へ:なるほど。そこから一人称視点っていう発想がきたんですね。斬新な発想でした。

へ:では、続いて所属している部活についての話に移ろうと思います。
田:中1のころからから吹奏楽部でフルート吹いてます。賞もいくつかもらいましたね。部活全体もありますし、アンサンブルという少人数編成で臨んだこともありました。
へ:吹奏楽部、練習がハードというイメージですが?
田:僕は早起きが苦手なので、冬とかの練習がきつかったですけど、でもそれはそれで楽しかったですね。部活がない日を嘆くほどだったので、活動は好きでした。だいぶ珍しいタイプかもしれませんね。
へ:部活はもう一つ参加していたんでしたっけ。
田:中三の夏頃かな、英語部が設立したので、面白そうだなっていう感じで入りました。
去年の文化祭では英語で落語をやりまして、結構評判が良かったんです。今年の収録ももう終わっているところです。

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 最近英語のゲームをちょっと買ったので、うまく取り入れて活動していってもらいたいなっていうのが、副部長の願いですね。
へ:えっ。副部長やられていたんですか。肩書きを改めて聞いてもいいですか。
田:吹奏楽部部長、英語部副部長です。
へ:さすが、多忙……。
田:部活すること自体は別に苦ではなかったので(笑)。曜日を合わせて両方の部活に参加しました。

へ:昨年はさらに別の活動もされた、と。
田:クエストエデュケーションですね。僕ら二人ともう二人のクラスメイトを加えた4人で参加しました。
へ:インターンという形で、各企業からミッションいただいて、新事業を提案するっていう長期的なキャリア教育プログラムですね。

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田:6月ごろから動き始めて、2月には終わりと思ったら終わらず、5月にもつれ込んでやっと終わったって感じですね。本当に一年かかった(笑)。
へ:僕らが提案した企画は……。
田:キャリア教育プログラムですね(笑)。
へ:つまり、キャリア教育プログラムの中で新事業を提案せよと言われて、キャリア教育プログラムを提案するということをしたんですよね。
田:僕らの主張を簡単に言うと、現在のキャリア唯一の問題点として、職業に縛られた思考を取り上げたわけですね。
へ:だいぶ時間割いて取り組みましたね。最後はプレゼンまでしますからね。
田:結果的には、優秀賞を頂きました。実は、アンサンブルの演奏の大会も同じ時にあって。
へ:さすが、マルチ……。
へ:そんななかで特進クラスに在籍している勝彬君ですが、文理選択はどう選択されました?
田:もともと理系を強く考えてましたが、先生と相談するなかで、文系にしましたね。将来やりたいこととか、これから話す留学のことなんかで決めましたね。縛られてないというか、学際的な分野に興味があるので、理系である必要性もなかったんです。

へ:なるほど。では話題を変えまして、現在の獅子児祭での活動についてお聞かせください。
田:常に何かに関わっていきたいというのがあって、IT部門と装飾部門に所属しました。ちょっとITに強くなりたいなって思いがあったのと、デザインを考えるのが好きだったからですね。装飾ではコンセプトに沿った校舎デザインを担当しまして、ITではホームページの制作班。マターポートを活用した企画なんかも提案しました。
へ:マターポートいいですよね。3Dの空間を事前に撮影し、インターネット上でバーチャル空間を再現できるサービスですね。イメージとしてはグーグルアースのストリートビューが似ていますね。
田:そのマターポートを活用して、謎解きのような企画を考えてみました。
へ:昨年にはなかった試み。楽しみにしていますね。
田:はい、楽しんで見てみてください。

へ:ではついに、日本脱出についてお聞きしてよろしいでしょうか?
田:はい。僕は今年の8月から高三夏までの一年間、フィンランドへ留学することになりました。
へ:どんなきっかけからでしょうか。
田:留学を申し込んだのは、高一の夏ですかね、自粛期間中に。もともと、高校生のうちに行っておきたいなってのはあり、行くならもうこの時期しかないなっていうので、そのとき決めました。それ以前で留学を本気で考えたことは一度くらいしかなかったと思います。ですが、コロナ禍に興味が沸きました。
へ:コロナ禍での留学はどんなシステムで?
田:簡単に説明すると、ワクチンを打つか、PCR検査での証明を提示し隔離されるという感じですかね。
へ:なるほど。
田:ホームステイするんですけど、相手の方とは既に英語でチャットしてみました。でも当然行き先はフィンランドってわけでフィンランド語を勉強中です。
へ:進捗はどうでしょう?
田:だいぶつまずいてますね。言語学習アプリが結構便利で、それを活用しながら習得中ですね。
へ:留学行った先の勉強はどうなんですか。
田:日本の大学を受験しようと考えているので、向こうでもある程度日本の勉強も進めていかないといけないんですけど、ただ、留学先は現地の公立の学校なのでフィンランド語の授業です……。
へ:それは大丈夫なんでしょうか?
田:いや、不安だらけですよ。留学団体の先輩が言うには、友達を作ってその友達に教えてもらえばいいっていうことなんですけど。
へ:現地の高校生も英語が喋れるだろうから、友人を作ってコミュニケーションを取れれば良いという感じですかね。
田:はい。ただ僕はせっかくだったら英語プラス何かっていう感じで勉強したかったんです。
へ:留学する町は?
田:首都がヘルシンキっていうところで、そこよりはだいぶ北ですかね。でも北極圏に入ってないんで大丈夫だと思うんすけど、日本では想像のつかないような景色が待ってるだろうと期待しています。なんだか入学試験みたいに、まだそんなに実感が湧かないな。
へ:現地のカリキュラムとかも知ってるんですか。
田:はい。一応知ってますよ。日本の大学受験で使えるかわからないけど、物理と化学。それと、数学、地理、歴史と、あと外国語でしたね、たしか。現地の国語は難しいので取りません。
へ:さらにほかの言語も⁉
田:ロシア語とかスペイン語とかイタリア語だったかな、そういった言語から選び、英語やフィンランド語に加えてさらに別言語を勉強することになるらしいんです……。
へ:マルチだなあ。
田:クワドリンガルでしょ(笑)。あとは、北欧って自然が豊かなんでね。写真をたくさん撮ってきます。
へ:氷河地形だから……。
田:氷河湖とかカールとかモレーンとか(笑)。
へ:ホルンとか。
田:いやぁ、実感わかないなぁ。もうパッキングしてますが、向こうのホストファミリーには日本のお土産持っていくつもりです。
へ:いやぁ、すごいですね。これからどんな一年が待ってるのか。ワクワク……。
田:ありがとうございます。
へ:では、今回はここらへんで。ありがとうございました。あと、いってらっしゃい!

田中勝彬君。留学先はフィンランドだが背景は南国だ(笑)。

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※クエストエデュケーションでの活動についての詳細はこちら

へいすてぃ(論説委員・高校2年)

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