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僕は「趣味」という救世主に救われた

皆は、誰か、また何かに助けられたことはないだろうか。そして、そんな経験があるから、その人の存在、またその物の存在が大切になっている、自分には大切なことになっているということはないだろうか。
自分にしか見えない価値があるもの。そんなものが、この世にはいくつも存在する。
その中の一つには、人によって個性がある「趣味」がある。僕はこの趣味というものを、楽しみであり、また時には救世主だと思ったことがあるのだ。今回はその話をしたいと思う。

僕は現在、趣味をいくつか持っている。自分の趣味というものは今の自分にとってとても大切なものだ。そんな大切な趣味に、何度か心が救われたことがある。
この時心が救われなければ、世田谷学園に出会うこともなく、「学友」の生徒編集委員になることもなかっただろう。その救われた話のエピソードの一つを今回は紹介しよう。

僕は、今から一年前、中学受験をした。
その受験の勉強のため、一部の趣味は制限されていた。自由に一人で旅行に行くこともできなかった。そして、受験のため、毎週塾に通って、大量の宿題を消化、また自らの勉強せざるを得ない状況だった。
その時は僕はもう機械のように勉強をしていた。そして思ってしまったのだ。

「今、なんのために勉強を、、」

僕がやるのは中学受験。ほとんどの小学生はそのまま地元の公立中学校に行く。公立中学校であれば受験する必要もないから、ここまで勉強する必要もない。なぜ、中学受験をしようと思ったのか。そんなことを考えてしまっていた。
そんな僕は、そのとき一つのイベントがあることを知った。

「JAXA相模原キャンパス特別公開」

当時は鉄道の趣味はあったと言われればあったが、今ほどは熱中していなかった。もし熱中していたとしても鉄道の写真を撮りに行ったり鉄道に乗りに行ったりする時間はなかった。
そんな僕の当時の趣味は、宇宙の図鑑を眺めたり宇宙に想いを馳せたりすることだった。

僕は相模原市に住んでいるから、車でJAXAに行くことができた。しかも、その日は塾がたまたまなかったのだ。だから、特別公開の日、父に車を出してもらい、JAXAに行ってみることにした。
特別公開は、びっくりするほど人がいた。しかし、それでも面白かった。混雑など気にならないほど。宇宙に関する色々な物を見て、満足して帰ってきた。そして思った。

「今は宇宙に関することをするために受験勉強をしている」

もちろん、宇宙関係の仕事をするためには中学受験をしなければいけないわけではい。しかし、自分の夢に一歩でも近づくために、今は受験をやっているのだと、その日に気付かされたのだ。
趣味は、僕を「機械」から「人間」に変えてくれた。

この先、当時思った夢は変わるかもしれない。受験が終わり、少しだけ余裕ができた今は「鉄道」という選択肢ができた。そして、この先も新しい選択肢が生まれるかもしれない。しかし、その時に救われた「趣味」という救世主に僕は感謝したいと思っている。
そして僕は、こんな人それぞれにある「趣味」というものを大切にし、これからも生きていきたい。

<JAXA相模原キャンパス特別公開に関するリンク>

Shun-Hayabusa(生徒編集委員・中学1年)

Photo by Greg Rakozy on Unsplash

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