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選択肢(2020年度弁論大会中学3位)

皆さんに一つ質問があります
例えば皆さんにはなにかなりたいもの、やりたいものがあるとします。それには大きなリスクが伴うし、親にも負担をかけなければなりません。
この時、あなたはなりたいもののために頑張り続けるか、今まで通りに生き続けるかどちらを選びますか?
これは、いま僕自身が直面する問いでもあるのです。

僕は時々考えることがあります。
このまま普通に大学に入り、普通に就職し、普通に家庭を築き、普通に人生をあゆんでいくのかと。
普通と聞くと、なんだかつまらなく感じますが、普通が一番です。普通の人生で小さな幸せを感じながら生きられれば僕はそれで十分です。
ですが、特別になりたいと思う自分がいるのも事実です。だって特別な人になれば、有名になって色んな人から注目してもらえます。そして色んな人に名前を知って貰えたら、これは僕にとっての大きな幸せです。
矛盾しているようですが、僕は普通の人生で小さな幸せを感じながら生きる方が一番いいと思う一方、大きな幸せを感じられる特別な人生にも憧れてしまいます。この2つの人生のうち、僕はどちらを選べばいいのだろうと悩んでしまいます。

悩んでいるとき、ふと私は思いました。そもそも特別な方の人生を僕は選べないのではないかと。僕は特別運動が得意なわけでもなければ、容姿がいいわけでもありません。なので普通の人生一択しかないのではないかと少し落ち込んでしまいました。
ですがよくよく考えれば、僕はどうせ無理だと自分で決めつけ、チャレンジをしない言い訳を作っていただけではないのかと気づきました。頑張って練習すればスポーツ選手になれるかもしれないし、容姿が良くなくても他のことを頑張ったらアイドルなどになれるかも知れません。僕はこの道は大変だからと、選択肢から排除していました。
人の人生には無数の選択肢があり、無数の関門があります。僕が通ろうとしている大きな門もあれば、ひと握りの人しか通れない狭い門もあります。

みなさんは、この格言を知っているでしょうか。
オーデンの「Leap before you look(見る前に飛べ)」という格言で、この格言はリスクなどを考えるのも大事だが、そういうことを考えると不安になってしまうから、考えずに飛べ、という意味です。
人は、リスクなどのことを考えると、不安になり、自分には無理だと思ってしまいます。ですがスポーツ選手もアイドルもチャレンジをしているからなれるのです。その過程にはきっと失敗もたくさんあったはずです。
そこで僕はチャレンジをしないことが1番の失敗であって、チャレンジして失敗したのならきっとその失敗はこれからに活かせるから大丈夫だと、思いました。なので僕はやりたいものがあったらチャレンジして行きたいと思います。
一度しかない人生です、なりたいもの、やりたいものがあったらリスクが大きくても勇気を持ってその道を選んで欲しいです。
これで僕の弁論を終わります。ご静聴ありがとうございました。

(中学2年生)

Photo by Joshua Earle on Unsplash

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