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新人ブログ【第6回】「どんな雰囲気?」 制作室インタビュー

皆さん、こんにちは。入社1年目の新人Nです。
今回は編集部制作室のOさん(入社8年目)にインタビューして参りました。
 
これをお読みになっている方の中には、特に校閲に関心があるという人もいらっしゃるのではないでしょうか?
ぜひ今回のブログで、学陽書房の制作室のイメージを掴んでいただけたら嬉しいです!

制作室の仕事内容

 
さて、制作室でどんな仕事が行われているかについては、弊社の新卒採用サイトでOさんご自身が説明してくださっています
 
校正や制作進行、六法の改訂作業を主に行っています。
校正とは、ゲラ(原稿を校正用に刷ったもの)を徹底的に読み込み、誤字脱字を正したり疑問を提出したりする仕事です。
原稿の入稿から新刊の取次会社様(本の問屋さん)への搬入日までのスケジュールを立てて、その期間内に本が出来上がるようスケジュールを調整したり、組版会社様や印刷会社様と相談したりしながら、書籍の制作進行も行います。小社では各種六法を発刊しています。
法令の改正や新規の法令等を日々チェックし、新しい六法を作成することも大事な仕事のひとつです。
 
 
校閲だけでなく、スケジュール管理も制作室の仕事なんですね!
研修前なので、私自身も制作室に関して知らないことや疑問ばかりです。
皆さんと同じ気持ちでインタビューをしてきました!
 

いざ、制作室へ!

 
――Oさん、本日はよろしくお願いします!
 
お待ちしてました~、どうぞこちらへ。ごめんなさい、散らかってて。
 
――どっひゃ~! これは、まさに「制作室」って感じの机ですね!
 

紙のタワーが整然と並んでいます

 

選考で何を仰ったんですか?

 
――Oさんは制作担当として採用されたんですよね。私は企画なので、選考でどんなことを仰ったのか気になります。
 
大学生のときに、ものすごく体育会系の部活に入っていたんですよ。本当に、一つの凡ミスも許されないような雰囲気で。その中で、ミスすることへの恐怖とダブルチェックの習慣が染みつきましたって言ったのが良かったのかなあ……笑
 
――なんと! そうだったんですね。体育会系の部活と文化系な制作室って、対極にあるものだと思っていましたが、部活で養われたメンタルと習慣がここで役立っているんですね。
これはアピールポイントで悩んでいる制作室志望の学生には耳寄りな情報かもしれません!

 

制作室に向いている人って?

 
――体育会系の部活は意外でした。他に、どんな人が制作室に向いていると思いますか?
 
集中力のある人かな。あと、忍耐力。それから、授業中に眠くならなかった人とか特に向いていると思うよ。
 
――それもアピールポイントになりますね!笑
 
でも、やっぱり集中力もいつまでも続くものじゃないから、眠気を覚ます手段を持っておくとか、逆にリラックスできる方法を知っておくことも大事だと思います。
 
――なるほど、オンオフを切り替えられる人ですね。何をしたら自分がどうなるか、よく知っておくことも仕事のうちですね。勉強になります!
 
 

専門知識がなくて不安なのですが……

 
――専門出版社の制作室なので、専門知識が要るのではないかと不安に思っている学生も多いと思うのですが、実際のところどうでしょうか? 私自身もこれから研修するので、不安なのですが……。
 
勉強は、入社してからで大丈夫だよ。やっていくうちに知識は身につくから。
それよりもむしろ、初心を忘れず丁寧に丁寧にやっていくことが大事だと思います。これは自戒でもあるんですけどね。慣れると「大丈夫、大丈夫!」ってショートカットしてしまいそうになりますが、丁寧に正確にやっていくことが重要です。
 
 

やりがい/大変なこと

 
――制作の仕事で大変なことは何でしょうか?
  
著者に合わせて校正のレベルを変えなきゃいけないところですね。
ガンガン直して欲しいっていう著者には、その通りに直します。逆に、直しすぎない方が良い著者もいますし。
毎回同じレベルで同じ品質を保つってことだったら慣れますけど、毎回慣れない!
十人十色の特性に合わせるのが大変ですね。
 
それから、基本的に1人5本くらいの単行本制作と、六法の制作が同時に進むので、スケジュール管理が大変ですね。だからこういうのを作っているんですけど……。
 

とてつもない量のセルが並んでおり、スケジュールに合わせて細かく色分けされています。

 
――だぎゃ~!! これは……すごすぎます……。本当に「スケジュール管理が仕事」ということがダイレクトに伝わってきます。
  
でも、スケジュール通りには進まないんですよ。著者側の事情だったり、こちらの作業が思うように進まなかったりで。それを調整するのが大変ですね。

―― では、やりがいについて教えてください!
 
やりがいは、データや手書きの原稿がだんだん本の形になっていくのを見られることですね。
初校(1回目の校正)、再校(2回目)、三校(3回目)、場合によっては四校、五校、ってだんだん綺麗になっていって、そこから白焼き(印刷にかけられる直前の段階)になり、カバーができてっていう一連の流れを見てると、「ここまでやってきたな……!」とやりがいを感じます
 

制作室の雰囲気は?

 
――制作室の雰囲気について教えてください!
 
なんだかんだ一番喋っているフロアじゃないかなと思います。
 
――え! そうなんですか! 一番静かなイメージですが。
 
そうですよね。でも、作業中と会話の時間でメリハリがあるというか、話すときはとても賑やかな部署ですよ。
 

休日と職業病

 
――オフのときと、仕事の繋がりについて伺いたいです。前回の総務部でのインタビューでは、Mさんが休日は仕事のことを一切忘れると仰っていました。制作室の仕事も、オンオフでスパッと区切りをつけられるものですか?
 
そうですね。基本的には制作も仕事のことを忘れて休めると思います。
あ、でも、職業病はありますね。小説でも映画でも広告でも、何でもですが、やたらと誤字を見つけます!
映画の『マトリックス』でも見つけました!笑
 
――それはちょっと興奮しますね!笑 私も職業病になるくらい制作室研修を頑張りたいです!
 


 
皆さん、いかがでしたでしょうか?
制作室の仕事について、少しでもイメージを掴んでいただけたら嬉しいです! 
 
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
次回は、編集部企画課の先輩へのインタビューです!
お楽しみに!