70周年フェア

新人ブログ【第5回】 出版社の営業職① 仕事内容とやりがい

こんにちは、入社1年目のS.K.です。

エントリーシートに「希望職種」を書く場合がありますよね。
皆さんは自信をもって「自分はこの職種だ!」と書けますか?
(私は、ぼんやりとしたイメージで決めてしまっていました…汗)

職種は、実際に働いてみてからでないと、わからないこともあります。
「出版社で働けるならなんでもいい!」という人も、いるかもしれません。
しかし、それぞれの職種を知ることは、出版のことをより深く知ることにも繋がるのではないかなと思います。

今回の記事では、出版社の営業・制作・企画のうち、営業の仕事を取り上げます!
学陽書房の営業の社員にもインタビューしました。ぜひご覧ください。

●出版社の営業職の仕事

営業の仕事は主に3つに分類できると私は思います。
①本を売るための戦略立案(新刊の価格の決定、広告・DMなど販売方法の立案)
②①で立てた戦略の実行(広告・DMの作成・送付、Webでの情報発信など)
③本を実際に売る作業(書店営業、書店や読者からの注文への対応など)

3か月間、営業部で研修をしてみて思ったのは、営業の仕事は外回りばかりではないということ。
戦略を考えたり、事務的な作業をする時間も結構多いです!

画像1

▲こういったダイレクトメールを作成しています

そんな営業の仕事のやりがいとは?
営業8年目の先輩に聞いてみました!

●営業の先輩に聞いてみた!

―こんにちは! 今日は営業のお仕事について聞かせてください! 早速ですが、働いていて楽しいのはどんなときですか?
本を売るための販売方法を考えているときが楽しい!
―考えるのが楽しいんですね!
うん。もちろん、考えた販売方法が実行できるということになったらうれしいけど、考えること自体が楽しいよ。
うちの会社は今年で創業71年で、歴史や伝統も大事。
一方で、いまこれだけ社会が変わっている中で、Web広告など新しい販売方法も試していかないと! 


―逆に、仕事で大変なことはありますか?
私たち営業がどうにもしようがない理由で、本が売れないときは苦しいかな。
例えば、役所向けの本が、経費削減で本を買う予算が減ってしまい売り上げが伸びない、という問題には、直接対処することがなかなか難しい。
―いろいろな販売方法を試しても、すべて結果が出るとは限らないんですね。
ただし、読者に本を知ってもらうのは営業の力だと思っているよ。
本を買うかどうか、迷ったうえで買ってもらえないのはしょうがないけど、多くの読者に「こういう本があるんだ」ってまず知ってもらうのは営業の仕事だと思う!

ポップの写真

▲書店の店頭に並べてもらうポップの準備

●書店営業って?営業の仕事の魅力とは?

―ほかに、営業の仕事ならではの魅力ってありますか?
書店営業で、それぞれの書店さんに合った提案を考えるのは、難しいけどおもしろいよ。
―それぞれの書店さんに合った提案、ですか?
うん。「書店は出版社に対して、本が売れなかったら返してもいい」っていうルールがあるんだ。
だから、たくさん注文を取っても売れなかったら書店さんに迷惑がかかるし、出版社にとっても色々なコストがかかるから損になる。
―なるほど。とにかくたくさん注文をもらえればいい、というわけではないんですね。
過去のデータや書店の客層・立地などを考慮して、その書店さんに合った冊数を提案して、確実に売ってもらえるようにしているよ。
たくさん注文を取ってくるというよりも、読者がより手に取りやすい棚づくりを提案するコンサルタントのようなイメージで書店営業をしているよ。

70周年フェア

▲書店さんと協力して行った創業70周年フェア

インタビューはまだまだ続きます!
次回の記事では、営業職に求められる能力や働き方について聞きました。

以上で今回の記事は終わりです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!