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新人ブログ【第9回】 出版社の編集 制作担当① 仕事内容

こんにちは、4月で入社2年目になりました、S.K.です。

今回は出版社の職種シリーズ第3弾!
編集部制作担当の仕事を紹介します。

●制作担当の仕事

学陽書房の編集部には、「編集企画」と「制作」の2部署があります。

その中でも、制作担当の仕事は主に2つ。
①校閲
②制作進行

です!

まず①の校閲は、原稿の文章のチェックです。
ドラマ「校閲ガール」でご存じの方も多いかもしれません。
いっぽう②の制作進行は、書籍の制作スケジュールの管理です。
校正が全て終わった後も、本が書店に並ぶまでには、印刷や製本といった過程を経なければなりません。
こうした予定もスケジュールに組み込んで、印刷所や製本所とも連携しながら、期日までに本を完成させます。

●校閲――ただ間違いを見つけるだけじゃない!

校閲の仕事は、誤字・脱字など、日本語の間違いを見つけるだけではありません。
表記の統一や情報の事実確認も行います。

私が制作担当の研修中、一番難しいと思ったのが、読者に伝わりにくい表現になっていないかどうかのチェックです。
最初に練習で校閲をやってみたとき、「もっとこうしたらわかりやすいのでは」と考え、直しを沢山入れてしまっていました。
しかし、そうやって手を入れていると、ところどころ文体がちぐはぐな印象に……。
校閲者が直しすぎるのは、著者の個性が失われてしまうので良くありません。
「文章は著者のもの」というベテラン校閲者からのアドバイスに、確かにその通りだなと納得しました。


校閲していて疑問点が出てきたときには、企画担当者を通じて確認を取ってもらいます。
制作と企画は部署こそ異なりますが、学陽書房では同じフロアで働いているので、気になる点があったらお互いすぐに話し合える環境です。

社内写真

▲学陽書房はフリーアドレス制。自分の座る場所も隣の人も毎日変わります!

●制作進行――ミスが許されない重要な仕事

進行管理はミスが許されない、大事な仕事です。
例えば、本のカバーについているバーコードが間違っていたら、それをレジで読み取る書店さんは困ってしまいます。
このような場合は、印刷のやり直しになってしまいます。

制作担当の先輩いわく、「ミスは誰でもするものなので、1回やってしまったミスを2回しないようにするのが大事」とのこと。
その先輩も、今までに色々なミスをしてきたのだとか……。
その度にミスしない対策を考えたそうです。

私も研修中、制作の上司や企画担当者にダブルチェックをしてもらったり、チェックリストを使うことで、大きなミスに気付くということがありました。

地道な確認作業を何度も行い、無事に本ができたときには、何物にも代えがたい達成感が得られます!

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▲バーコードやスリップの発注も制作担当者の仕事

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以上で今回の記事は終わりです。
次回は制作担当の仕事のやりがいや働き方を取り上げます。
最後まで読んでくださりありがとうございました!