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【夢ゼミ】未来につながる今を、ここからつくろう。

隠岐國学習センターでは12月から新しい夢ゼミを開講します。通塾している2年生を対象としたゼミで、高校コーディネーターや寮ハウスマスターなど魅力化プロジェクトメンバー10名が結集してお届けします。生徒たちは「ホームグループ」と呼ばれる5つのグループに分かれ、2名の「ガイド」とともに定期的に集まります。

9日の開講に先立ち、このゼミを一緒に準備した4人のひとり・新立みずきさん(2019年度まで学習センターで3年生を担当し、2020年度よりコーディネーター)と語りました。高校での生活の最後の1年であり、新しい生活の準備の1年でもある一期一会の期間にどんな場を届けるか。この場にこめた狙いや願いをまとめます。

「ホーム」であり「チーム」。だからこそ本音で語り合う

澤:12月から新しい夢ゼミがスタートします。新立さん、竹内さん(学習センター)、石井さん(同左)とぼくの4人でこの秋から準備したきたわけですが、どんなゼミにしていきたいですか?

新立:ホーム感を大事にしていきたいと思っています。ここでなら思っていることや感じていることを口にできる。言葉にできなかったことができるようになっていく。これまでの自分をふりかえつつ、これから向かいたい道を見つけられる。これらが落ち着いてできる、ホームのような場にしていきたいと思っています。

澤:「ホーム」がキーワードなんだ。

新立:さらにいえば、まわりがいることでさらに前進するような場にもしたいですね。

澤:「ホーム」でもあり「チーム」でもある、そんな場にしていきたいよね。そうなると、生徒にとって「ガイド」との関係も特別なものになりそうだね?

新立:そうですね。学習センターではすでに当たり前かもしれませんが、同じ目線に立ち、本音を言うところは言い合う。そんな関係でありたいと思ってます。 

澤:人生の先輩・後輩の関係でありながら、一緒に探究していく仲間でもあるんだね。

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「3年生」という特別な時間

澤:実は一緒に準備しているときから、この夢ゼミに対する強い思いを新立さんから感じていたんだけど、それはどこからきてるんだろう?2020年度から高校にポジションをうつしたことも大きいのかな?

新立:夢ゼミがあるのは貴重だと思っています。夢探究には夢探究の良さがあるけれど、生徒の受け入れ方はちょっと違いますね。関係性も近いですし、意味のある時間になるよう、一緒に場をつくっていく雰囲気が夢ゼミにはありますね。

澤:高校とは違う場があることが価値だよね。3年生をずっと見てきたわけだけど、3年生というのはどんな1年なんだろう?

新立:切り替えの時期ですよね。後輩に背中を見せながら「生徒」としてのこれまでの生活に区切りをつけていくところと、より広い世界に踏み出していく準備をしていくところの両方が同時にありますね。

「どうしよう」と言いながらも壁をこえていく3年生をこれまでたくさん見てきました。未来につながる、自分が進みたい道が見えたときに「やるしかない」と集中力を発揮していったんです。

生徒の立場だったら、高校生活の最後の1年はやはり大きい。部活の総体に学園祭に、完全燃焼したいと思います。「これだけはやりきった」という自負もほしいですよね。

澤:高校生活の最後であり、ほとんどの生徒にとっては島の生活の一区切りでもあるからね。

とはいえ、うまいこと過ごせる生徒もいれば、そうじゃない生徒もいるよね。コツがあるとしたらなんだろう?

新立:それまでの経験は大きいと思います。こえたい壁を前にした時に、しっかり手を動かして向き合える状態の生徒と、頭では「やらなきゃ」とわかっているけど、どうしても手が動かない状態の生徒のどちらも見てきました。

まわりに相談すること、弱いところやかっこ悪いところを出すことが苦手だったりすると、必要以上に自分を追い込んでしまいますよね。自信が持てないとそうなりやすいように思います。

澤:「やればできた」という体験は大事だよね。同時に、ポジティブなこともネガティブなことも思ったまま、感じたままに言葉にできる環境づくりの大切さも確認しました。

未来が楽しみになる時間をともにつくる

澤:今回、生徒たちを5つのグループにわけて、ガイドを2名ずつ配置するデザインにしたけど、これについてはどう?

新立:いまの2年生にはこれが合ってるんじゃないかと納得しています。全員で何かひとつのことをするとは違う、自分のことを出せるちょうどいいサイズ感だと思っています。

個人的には関わりの深い学年ではないので、ひとりの大人として関わるにはやりやすいだろうと感じています。

澤:グループごとにどんなカラーになっていくのか。いまから楽しみなんだよね。 

新立:スタッフのカラーと生徒のカラーが混ざった感じになっていくといいですよね。

▷グループごとに2名のガイドが担当!

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澤:新立さんの担当は?

新立:火曜日です。石井さんと一緒ですね。

澤:どんなゼミにしたいと聞かれたら?

新立:実はあまりしゃべったことがない生徒がほとんどなんです。あまりイメージを固めず、お互いを知るところからはじめたいですね。

高校では来年度4月から夢探究Ⅲがはじまります。生徒ごとにテーマを設定し、掘り下げながら探究していく時間になっていきます。それを踏まえると、自分の興味がありそうなことや将来につながりそうなことを知り、卒業後の自分への期待感がちょっとでも生まれていたらいいですね。

澤:終わりの時間と始まりの時間が重なり合う時間だから、前向きな感じになっていたらいいよね。つい手が動き、足が動いちゃう。困ったり、迷ったりしたらまわりに相談しちゃう。そんな感じになっているといいな。

新立:それぞれの「ついこれに時間かけちゃうんだよね」をのぞきあえるホーム感やチーム感だといいですよね。

澤:最後に生徒に向けてメッセージをお願いします。

新立:これからどんなことをしていきたいか。この1年をどんな密度の濃いものにしていきたいか。自分の話もしながら、みんなの話も聞きながら、同じ目線でやっていけたらと思っています。未来を楽しみにできるきっかけを一緒につくっていきましょう! 

澤:いいゼミにしていきましょう!今日はありがとうございました! 

◆一緒に準備してきた石井さん、竹内さんより一言!

健やかに生きていくためには「自分にも他人にも素直であること」が大切だ
と私は思っています。でも、自分と向き合い、他人に心をひらくのは簡単なことじゃない。ひとりで踏み出すのは戸惑うことでも、仲間といっしょであれば勇気がだせるかも。そんな風に思える場所に、この夢ゼミをしていきたいです。(石井)

「夢ゼミ」だけど、「夢」はあってもなくてもいい。そのかわり、「今」を大切に、一つひとつの出来事をしっかりと味わいながら過ごせたら素敵だなと思っています。島前での3年間を、みんなで誇れる時間と場所を、一緒につくっていきましょう!!(竹内)

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