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受験体験記 なあの

OPEメンバーがいかに自分の進路を考え歩んできたかを記録していきます!これをきっかけにみなさんも進路について考えてみましょう!
今日のメンバーは誰かな??

①プロフィール

名前:長濱奈甘乃
高校:与勝高校
大学:筑波大学人間学群心理学類
受験方法:センター無し推薦(今年度から共通テスト受験必須かも)
注意:書き出したら止まらなくなってしまいました。飛ばし読み必須です。

【筑波大の推薦に興味ある人はぜひ読んでみて】

※入試傾向変わるので、要項をしっかり読んで、こちらは参考程度に!
◯出願要件について
高校1、2年で要件を知っておけば、どうアピールできるか理解した上で実績を作ることができるので、早めに調べることをお勧めします!私は心理学類の3つの要件のうち、要件(3)将来国際舞台で活躍できる素質が十分な人で出願。要件だけみると厳しそうだけど、国際的な活動についての報告書(A45枚程度)を提出できるので、アピールするチャンスを増やすためにこの要件に決めました。要件(3)はほとんどの学類で設けられています!要件(1)は成績優秀者、要件(2)は在学高校で過去に例を見ないくらいすごい心理系の実績がある、というものです。受験レポートを見ると(2)の人は、学会で発表、探究活動1年やってデータ解析以外自分でやったなどなど高度。該当する人は例年数名だと思います。3つの要件のうち、どれか1つを満たせば出願可能です!
◯小論文、面接
小論文が専門的かつ重め(心理は大学生でもすぐに訳せないような英語の心理学の論文を読んで、日本語で答える感じです)なのでしっかり対策が必要で、面接は志望学類の知識を持つ先生に少し練習してもらいたいところです。。。運よく私の学校には心理学を学んだ先生がいらっしゃったので練習できました。いない場合は、先生や先輩を頼って探しましょう!絶対見つかります!私にコンタクトをとるのもありです!推薦の難易度は、その学部の一般入試の難易度に比例している気がします。学部によって小論文のレベルや、小論文の比重が異なるので、たくさん情報収集しましょう!



②現在の進路先の決め手


◯小学校高学年
小学校高学年で、大学院生向けの図が多めの本をなぜか手に取り(多分昔から背伸びするのが好きだったんですね)、もう大感激。この本で心理学という学問を知り、自分の普段考えていることを研究する学問があることに心の底から感動しました笑 

◯中学校

人生の転機:中2で人生の恩師に出会いました(同時に2人も!)。英語が喋れない聞き取れない状態の私に、夏休み期間、一日五時間ほど英語のシャワーを浴びせ、発音練習、表現力、、、何もかも鍛えられました。また、知的好奇心をくすぐるような話をたくさんしてくれて、練習は全然苦ではありませんでした。猛特訓のおかげで高円宮杯全日本中学英語弁論大会でファイナリストに選ばれました。この大会を運営する大学生が、英語も日本語もすごい、そして優しくてかっこよかった!!!とても憧れました。この人たちも同じ人間なんだ、それなら自分も同じようになれるはずだ!と、まあ素直に勘違いしたんですね。この大会の運営を行う学生団体に入るためには、東京近郊の大学生であることが必須だったので、関東圏の大学を目指そうかなと思いはじめました。この経験を機に、様々なことに挑戦するようになりました。(ちなみに、無事この団体の入会試験に合格することができました!いえーい)

◯高校
国際系の実績が増えたので、国際系の分野に進もうか悩みはじめます。中高一貫なので高校受験の時から大学を調べていたのですが、それでもどの分野に進むか数年間迷いました。(大学って多いし、沖縄から情報集めにくい!)結果的に高校二年生の頃、心理も国際もやりたい、学問として研究するなら心理学の方がいいと感じ、心理学を軸に国際系の経験はサブで活かすことにしました。
心理学は一般的に私立大学がおすすめされています。私の場合、必ず私立の大学で学びたいと言える理由は見つけられなかったことと、経済的な理由から国公立をメインで考えました。(奨学金などを利用すれば、私立に行くのも可能です!)全国の国公立大学で公認心理師資格に対応してるところを片っ端から調べ、自称国内最大の心理教育組織、守備範囲広い、Imagine the futureとか言っちゃってる感じも面白そう!!しかもギリギリ東京近郊に含まれる!ということで、筑波が第一志望になりました。しっかり筑波を第一志望に決めたのは留学から帰ってきた高2の秋ごろでした。留学後、異なる分野に興味が湧く可能性を考え、候補は絞りつつ、でも決めないでいた感じです。


③高校1年生〜合格するまで、何してた?


◯3年間共通
・塾には通いませんでした。
公文を中学生の頃までやっていたせいか、自学自習のスタイルが好みです。通信教育のZ会は一時期試して、少ない数で良問なところがおすすめですが、溜まりだしたのでやめました。ベネッセは友人に借りてみました。コスパがいい気がします。結構な量、そしてノウハウ。スタディサプリは人気でやろうか迷いましたが、何もかも手を出すより、持っている参考書をしっかりこなした方が効率が良いと判断しました。なぜそれを使うのか、何を得たいのか、という目的が重要だと思います。
・学校のイベントの度に後夜祭で洋楽やKPOPを踊る
・書道のコンクール、出せるだけ全て出品
・興味のあるイベントは全て参加(Ryukyufrogsの報告会、沖縄県国際交流・人材育成財団が行う無料イベント、誰かの講演会などあげればキリがありません。興味持ったらぜひネットで検索!学校のポスターは全部一度目を通して、気になったものはすぐに検索するようにしていました。先生方に聞くようにするのも効果的です。そのうち、先生方や友人が面白そうな情報だけ持ってきてくれるようになりました!)

◯高1
・一年生の時、テニス部と生徒会。
・県のアメリカに3週間行ってリーダーシップを学ぶ事業に参加、長期留学を決意
・留学が決まった後、短期でコンビニバイト(学校終わって夜ギリギリまでほぼ毎日バイトしてたので、80人中の席次で6つくらい落ちました。でも海外にせっかく行くから、勉強の遅れは帰国後取り戻すことにして、頑張りました。先生が統計をとった所、バイトしてる生徒は成績が比較的低いという結果が出ていました。原則禁止にはやはり理由があります。お勧めしません!!!)

◯高2
・留学前に志望大学を五校くらいまで絞る(ネット、本、SNSフル活用)
・オランダ1年留学(オランダの社会がどう成り立っているのか興味が湧いたので決めました!同性婚を世界で初めて法律で認め、売春、大麻、安楽死を容認、という言い方だと怒られてしまいますが、、、まあ容認しています。また、教育水準の高さや子供の幸福度世界No1、非英語圏でトップクラスの英語力も有名です。なんだかアンバランス!と感じたので気になっちゃいました笑 ちなみに、留学中は受験勉強する気ゼロでした)
・推薦の時証明書あった方が良さそうだったので、オランダ語A2レベルあるよ、っていう証明作ってもらった(年に一回、日本では東京でしか受けられないので、担任に同じテストやってもらってサインもらいました。ちゃんと説明書きつければ大学も信じてくれます!)
・センターの勉強をするため、帰ってきてから進級せずにもう一度高2に
・英検準一級合格(いつか忘れたんですが、漢検、数検二級も)
・正月短期バイト
・学校の小規模な探究活動で心理分野のことをやる
・無理がたたって病気に。三学期は半分くらい勉強できず。。。健康は本当に大事。
・高3になるまでに受験勉強以外のことは全て終わらせた。
1.大学生にSNSで質問しまくって情報を集めること
2.過去問集め。筑波の推薦の赤本、定価は約2300円、中古は手に入りにくく、逆に値段が上がって約一万円。中古で買っては売ることを繰り返しました。5年分あれば十分かもしれませんが、私は10年分二周しました。
3.受験の1年間の大まかな流れを決める
夏までにセンターの基礎固め、英語は9割安定、夏休みから推薦の書類作成し始める、9月の模試で自分の目標点の8割、10月で二次試験勉強、11月は推薦メイン、12月センターのみ、、、のような計画を立てました。
おかげで高3は受験勉強に専念できる、と思いきや、そうは行きません。

◯高3
・病気の後遺症で長時間座れない、体育できないが2ヶ月ほど。体が元気じゃないと本当に何もできません!体は大切に。でも、病気になってもできることはあるから焦らないでね。
・夏休み、世界の対話と協働アジアオセアニア高校生フォーラム(興味ある方はネットで検索!)に参加。英語で観光について研究発表を行う役割を当てられたので、受験生なのに事前準備で2ヶ月くらいかけて調査、練習。結構キツくて、勉強になって、楽しかった。
・筑波大学のオープンキャンパスに参加。びっくりするくらい有益な情報(皆さんの受験勉強法、教授の思う筑波の強みなど)が得られます。ぜひ行きましょう。在学生の熱量が異常。こんなに倫理で盛り上がれる先輩がいる!!!ってモチベーションぶち上げでした笑
・模試前日に彼氏と別れる。受験生じゃない友達にたくさん慰めてもらいました。きつい時は周りに頼りましょう。
・立てた目標を達成するために、あの手この手を使って勉強
<数学>大っ嫌いでした。もうとにかく泣きながらでも絶対やる、って決めて、薄い参考書をひとまず一周しました。一周するの本当に大事です。終わったら自分を褒めましょう。数学をさらに嫌いになる方が問題だと思ったので、チャートは触れませんでした。統計独学をおすすめしない先生もいますが、私は勧めます。数列ベクトルあまりにも嫌いな人は覗いてみましょう。
<小論文>大学院生向けの単語帳で、心理の単語を勉強。英語の先生に見せて、国語の先生に見せて。。。先生方には放課後も休日もたくさんお世話になりました。
<書類>一万字のレポートを仕上げたが、読む気が出ない(まるでこの体験記のよう)と言われ出願5日前に図や表を挿入。A45枚なら何でもいいと言うことで、迷った末に変更。大学の校風に合わせて、自分らしさを出すことが重要です。
<面接>心理を学んだことのある先生がいらっしゃったので、練習してもらいました。その他、事務の方、校長、カウンセラー、もうみんな総動員です。本当に感謝しかありません。
<倫理>二次試験の際、倫理の400字×4題を選択する予定でした。哲学は教えることができるか、キリストの死とブッタの死の違い等、もうゾクゾクしますね。面白いけど、どうやって対策すればいいのかわからない!そして倫理の論述って、筑波とどっかの大学一つしかないらしく、ほとんどの人が塾や先輩、先生方を頼ってやっているらしいです。自分でノートまとめして、先生に見せて、っていう地道な方法しか今の所聞いたことがありません。正直私は十分な対策はできませんでした。
<国語>二次試験対策がきつかったです。国語の基礎力は二年生までにしっかりさせましょう。私は痛い目見ました。基礎を固める作業は楽しくない人が多いはずです。積極的にアプリを使って、勉強に対するハードルを下げましょう。「理解を深める 核心古文単語351」「古文・漢文」「マナビミライ高校講座」(特に倫理)などを利用していました。筑波の文系?国語は、漢文の白文見て訳せるレベルになる必要があります。古文の心情読解、本当に難しい。前期で入ろうと考えている人は、早めに過去問を見てゴールを意識できるようにしましょう。



④枠から溢れた話あと3つ!


◯高校のときの勉強時間
高3のことしか覚えていないのですが、、、机に座るのは一日8時間が限界でした。さらに、8時間できるのはごくたまにという状態。集中できればなんでもありだと思うので、横になったり歩きながらやったり、アプリを使ったりしていました。机に座って嫌だなと思いながらやるよりも、形にこだわらずとにかく触れる時間を増やす、継続的に勉強するのが大切かと思います。

◯推薦受験、一般入試の両立
これまでの実績を活かす、慣れている試験形態で受験できる、と考えると、私にとって推薦が一番可能性のある方法でした。しかし、私大or浪人は経済的に厳しく、どうしても第一志望に行きたかったので、推薦は前期の一部と考えて取り組むようにしていました。細かく計画を立てると上手くいかないタイプなので、月ごとに①推薦と一般に割く時間の割合、②模試がある月は目標点、③特に頑張りたいこと一つだけを決めていました。本当に人それぞれ向いている割合は異なるので、模試の点数など客観的な結果を見ながら割合を決めましょう。私はしなかったのですが、経済的に余裕があれば私大併願を強くおすすめします。私大併願しない代わりに、センター何割取ったらどこに出す、ということを高3のはじめに決めました。ギリギリまで迷う人もいますが、迷っている時間がもったいないのと、非常にストレスになります。正直にちょっときついことを言うと、これは、「センター失敗したら...」という不安から来る逃げと言うことも多く、私が知っている限りでは、直前に慌てて目標点に届かない人が多かったです。先に決めましょう。
(参考までに私の出願計画です。 前期:センター85%→第一志望筑波の心理、80くらい→千葉大の行動科学、70→香川大医学臨床心理 後期:筑波の哲学、熊本とか広島の総合人間?を考えていました。今考えると、どうしても筑波で心理学したいなら、筑波の障害科学に出して、心理の授業を取りまくった方がいいと思います。)

◯生活リズム
6時半起き、10時半に寝る。夜更かし苦手なので、睡眠時間はしっかりとってました!


⑤高校生へメッセージ


あの手この手を使って多くの情報を集めるのが合格の鍵だと思います。いろんな人を頼ってね!!そして、友達に優しくできるくらいの余裕を持つのは本当大事!周りの優しさってとても大きい。。。だけど、自分の目標はしっかり持って、流されないのも同じくらい大事。きついこともあるかもしれないけど、無理しすぎないでね:)応援してます〜!

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