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ラジオ版 学問ノススメ(JFN公式)
2017年3月24日 15:00
そもそも事実ってなんだろう?山下澄人さんの最新刊、第156回芥川賞受賞作「しんせかい」。山下さんが二期生として過ごした富良野塾での生活が下敷きになっていると「思われる」作品。実際、主人公である山下スミトは船に乗って北の大地に渡り、「谷」にある演劇人養成施設で様々な経験をする。これは山下さんのプロフィールとイコールといっても差し支えないだろう。出てくる人物、場所、事象など
2017年3月24日 14:16
私を豊かにするものを拒む理由はない。どんなことも受け入れられる。(宇多田ヒカル オフィシャルブック「点」より)杉田俊介さんの最新刊「宇多田ヒカル論 世界の無限と交わる歌」宇多田ヒカルは天才である、と杉田さんは断言する。このことに異を唱える者はまれであろう。だが杉田さんの定義する天才は一般的なそれとは少し趣を異にする。常人の枠を超えた超絶なる存在、それが一般的な定義であろう。
2017年3月17日 17:03
いい言葉は、いい人生を生み出し、いい人生は、いい言葉を生み出す。鎌田實さんの最新刊「遊行を生きる~悩み、迷う自分を劇的に変える124の言葉」遊行。元はインドの教え。人生の最終盤、悩み、迷いから離れ静かに死を受け入れる準備をする時期が遊行期、というのが原義。70才を目前にした医師はこれに異を唱える。年齢的には人生の終盤かもしれない。しかしまだまだ悩み、迷う。ならばと「遊び、行
2017年3月3日 14:14
“24時間365日営業”中野ジェームズ修一さんの最新刊「結果を出し続ける」。国内外を問わず様々なアスリートのサポートをするフィットネストレーナー。クライアントであるアスリートたちの要求には即座に対応したいから、いつでも連絡OK。各々のアスリートとゴールを設定し、そこへ至るステップを入念に設計する。出来合いのざっくりしたプランではない。細部に至るまで個別に落とし込んだ究極
2017年3月3日 14:12
最高級のインテリジェントオフィサーは、最高級の聞き上手なり。手嶋龍一さんの最新刊「汝の名はスパイ、裏切り者、あるいは詐欺師」実在のインテリジェンスオフィサーの列伝である。正鵠を得る訳語が存在しない“インテリジェンス”という単語。強いて言えば「情報」ということになるが、玉石混交のデータと同義の“インフォメーション”とは似て非なる。玉を拾い上げ、更にその玉の連なりを意味のある鉱