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アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓発を整理する"

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2013年『嫌われる勇気』で流行したアドラー心理学とは結局なんだったのか、マインドフルネスなど他の臨床心理学系も含め整理し、数多ある「心理学」と名の付く本や自己啓発本をどう見れば…
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#アドラー心理学

共同体感覚:他者貢献と感謝の循環【アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓発を…

 アドラー心理学を扱ってきた本シリーズ、各論最後のテーマは共同体感覚です。家庭・地域・職…

「ほめてはいけない」よりも見下さない【アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓…

 「ほめてはいけない」アドラー心理学のパワーワードとして広まっています。子どもを褒めたら…

「課題の分離」責任・主体は誰か【アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓発を整…

 今回扱う「課題の分離」は『嫌われる勇気』で示された考えの中でも、かなり広まった言葉です…

「性格」の呪縛・ライフスタイル【アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓発を整…

 「性格は変えられる!」よくアドラー心理学の主張とされ、胡散臭がられる点です。変われたら…

劣等感・コンプレックス【アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓発を整理する"#3…

 コンプレックスと聞くと、どんな印象を持ちますか。  身体の部位、経歴、人により指すもの…

目的論・問題行動の目的【アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓発を整理する"#2…

 『嫌われる勇気』には続編『幸せになる勇気』(2016年)があるのですが、出てくる青年の言葉が…

なぜ怪しく思えるか【アドラー心理学とは何か"臨床心理学と自己啓発を整理する"#1】

 こちらの本を見て、どんな印象を抱きますか。  『嫌われる勇気』2013年出版、アドラー心理学ブームを起こした本です。  印象良くない方もいるでしょう。確かに、副題”自己啓発の源流「アドラー」の教え”含めタイトルは強烈です。  内容には有益な要素もあると思いますが、実際、胡散臭く見えるのは仕方ない面があります。 1.”心理学”自体が多様である  まず、アドラー心理学は心理学なのか?学問、科学といえるのか?これが大変難しく、重要な問です。心理学とも違うとも言える、またカ