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二零四房间,来电话!/204号室、電話だよー!

久々に中国ドラマを見ている。
刘亦菲主演の「去有风的地方」、雲南省の風景がきれいだ。都会を離れて訪れた雲南省の農村の人々と関わりながら癒されるという感じか。農村に来て骨休めしているのだが、ケータイもパソコンもみな持ち込んで、それなりに忙しくコミュニケーションをとっている。

コミュニケーションといえば、ケータイが無かった中国留学時代。

留学生塔楼という学内の建物に約10カ月過ごしていた1990年当時、電話は各階に1台あった。エレベーターのとなりにあり、クリーム色をしたおもちゃのような受話器だった。じりりんとよく響くのはよいのだが、自分の部屋のすぐ前にあり、鳴ったら取らないといけない。電話が鳴るたび、かけてきた人が話したい相手の部屋番号を大声で呼んで取り次ぐのだ。

かけてくるのは中国人だったり留学生だったりするが、とにかく部屋番号だけは聞き逃すまいと必死。ただ、フロアに8部屋しかないので、201~208すなわち、末尾の1~8がわかればどの部屋かはわかる。呼んだ部屋から人が出てこなければ、「不在」と言ってガチャっと切る。丁寧な対応とは言えないかもしれないが、これが常識だった。

そういえば、電話の不思議まだあった。

【普通の電話の会話例】
かけた人:「もしもし、鈴木ですが、陳さんいますか」
受けた人:「はい、少々お待ちください」

【中国での電話の会話】(当時)
かけた人:「你是谁?」(あなた、誰?)
受けた人:「找谁?」(誰を探してる?)

驚いたね、最初は。電話を受けるといきなり「あんた誰?」と聞かれる。「お前は誰だよ?」と問いたいところ。今はそんなことないだろうけど。

電話の聞き取りの赤っ恥体験は、「我姓张,弓长张。/ 弓に長と書いて、張です。」で記したが、相手の電話番号を書きとる際に、1だけはyaoと発音する。一(yi)と七(qi)の混同を避けるためだろうね。例えば、3511ならsan/wu/yao/yaoとなる。

1990年なので、Windows 95もまだなかった頃のハナシです。


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