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大学全入時代の今年の大学入試は難化の兆しありって話。

 大学全入時代、つまり、志願者数より大学の学部定員の合計数が少なくなり、えり好みしなければ(理論上は)全員大学に入学できる状態が、ついに昨年から到来している。

 昨年は、センター試験から大学入学共通テストと名称が変わり、様子見だったが、今年は昨年実施されていることから高校や予備校・塾でも分析や対策を立てやすいことから、昨年はいわゆる安パイを狙った層がチャレンジしてくる可能性がある。また、コロナ禍のパニックに近い状態での受験だった昨年は、地方の受験生は地元で通学するか、首都圏等の大学に通うために一人暮らしをするか、家族を巻き込んで究極の選択になったことだろう。

 現在は、総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試。指定校型と公募型がある。)で50%以上の受験生が進路決定してしまう時代であるが、一般選抜(一般入試)をこれから受験していく人や国公立志望で共通テストを受験する人は、志願者動向が気になるところである。

 ここで、顕著になっている特徴が3つある。まず1つ目は、首都圏や関西圏の難関私立大学(関東だと早慶GMARCH日東駒専大東亜帝国辺りまで、関西だと関関同立産近甲龍辺りまで摂神追桃は学校学部による。)については、前年より確実に難化する傾向が出ている。この辺りまでの大学については、志願希望が前年比プラスに振れていることから、実際の入試でも難化する予想が出ている。都市部の大学では、文部科学省によって、入学者が定員の1.1倍までしか認められない運用が継続しており、合格者を出すのを絞っているため、難化は避けられないだろう。

 2つ目は、大学側がメッセージを送っているということである。例えば、入試問題で結構特徴のある問題を出したりする。その意図は、この大学のこの学部だとこの知識が必要だから勉強してくるようにというメッセージだったりする。また、特に国公立で激増しているのが、面接である。面接と言えば志望動機。なぜこの大学でこの学部で学びたいのかをちゃんと言えないとダメだということである。これは、単なる学力の難化より厳しい。しっかりとしたライフデザインを行った上で、何のためにこの大学学部に行きたいのかを落とし込まないといけないからである。

 3つ目は、コロナ禍で昨年は医療系の大学の志願者が伸びたが、今年もその傾向は続くとともに、学びたいことを優先順位の上位に置き、大学名では選ばなくなっている層が確実に増加しているということである。特に医療系の国家資格が必要な職業は、どこの大学というより国家資格を持っているかどうかでの選別なので、よりその傾向が顕著に表れている。

 ひとつだけ確実に言えるのは、行きたい大学があったら、周りの環境や条件がどうであれ、受験しないと後悔するということである。そして、受験する限りは、必要な準備は必ず後悔の無いように行ってほしい。上記は受験する上で偏差値や受験上のテクニック的なものからの特徴ではあるが、コロナ禍でもあるので、学費や生活費も含めた総合的なシミュレーションとライフデザインを行って志望校を選んでほしいと思う。

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