ウエルカム「デジタル・ダイエット宣言」

この土曜、朝刊の見出しのこれ、思わず読みふけってしまったのですが、乱暴に要約すれば、

「デジタル情報に振り回される情報空間から抜け出よう」

ということになるのかと思います。
慶応大・山本龍彦先生と東大・鳥海不二夫先生が昨年「宣言」し、行動に移しておられる活動の一環です。
(ま、デジタルをダイエットしようという表現そのものも、ちょっとデジタル社会の物言いに侵食されているかにも見えますが)

確かに、「アテンション・エコノミー」と呼ばれ、アテンション(関心)が大きな価値を持つようになっています。
そのため、関心を惹くような様々な操作をされた情報がスマホに押し寄せているー
と。

「そうだよな」と思うと同時に、なんで分かり切ってる?ハニートラップにひっかかるのだ?
一体全体、どういう“たち”の人が、ひっかりやすいのか?と思いをめぐらせている
と…。

これについての解説が「教育の課題」としては、注目したいと思いました。
それによると。
人間の認知システムには、反射的に動く「システム1」とじっくり考えて反応する
「システム2」があり、人間は基本的には「システム1」で動いていると言われている。
ちなみに、「システム1」は、

・直観的、反射的、無意識的
・素早く大まかな判断
・簡単な計算や単純な作業
・バイアスの影響を受ける

「システム2」は、

・論理的、分析的、意識的
・時間をかけた精密な判断
・難しい計算や複雑な作業
・バイアスの影響を受けにくい

とあります。
ま、平たく言えば、平均的人間と優等生というところでしょうか。
つまり、ブーメラン現象のような、

「結局、簡単にだまされるような人間を育てるな」

に帰結しそうな話にみえます。
が、そこがデジタル空間のハニー度UPが待ち構えている!と。

民主主義が維持されるための条件のひとつは、自分とは異なる「他者の見解にさらされること」だそうですが、いまや、ユーザーの好みの情報で包まれるフィルターバブルの中に置かれていると。

ある知り合いは、「スマホは持たない」主義だと公言していますが、持たないと電話も電車も乗れない。

もはや、GAFAに支配されてる?いや奴隷?かも。
深く考えるビックテーマです。

とりあえず?「個別最適化」はどう対応したら、いいのでしょう?

どなたか、一緒に伴走していただけませんか。


冷暗所に保存しておいたのに。男爵もメイクイーンも、 元気出してます。 春ですね♪

(文責:経験豊かが尊ばれず?の世を嘆いているHさん)

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