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『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』著者・ヒヅメさん、山口達也さんに聞く(後編)

「角番」と呼ばれる製図試験3度目のチャンスにかける主人公が、まわりの人たちからの「気づき」や「ノウハウ」を手に突き進む物語を描いた異色の受験マンガ『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』。
著者である一級建築士で漫画家のヒヅメさんと、人気講座「製図試験 .com」を運営する山口達也さんへのインタビューのもよう(後編・最終回)をお届けします。

2021年5月7日(金)/学芸出版社1階ギャラリーにて
聞き手・松本優真(学芸出版社編集部)

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「考える」とは、情報を「引いて」いくこと

――マンガの中で解説されている、試験への取り組み方について、一つ具体的に伺います。
第4話であかりちゃんが、勤務する設計事務所の所長である細野さんから、要求される部屋の「全室リスト」を書くべきだと言われます。その要領についてはマンガの中でも詳しく解説されていますが、山口さんがレクチャーされている製図試験.comの生徒さんで、特に合格されている方は、実際の試験でも全室リストをしっかり書いておられるんですか?

山口:
このテキスト(『ステップで攻略するエスキース』)が、全室リストを書いてもらっているのですが、だいたい7割ぐらいの受講生が使っています。もともと資格学校で何年も勉強してから、うち(製図試験ドットコム)に来られる方もおられるのですが、その人たちは自分のノウハウが出来上がっているので、それを崩す必要は全然ない。

あと、平成16年ぐらいの話に戻るんですけど、「問題文の読み取り法」コンテストをやったんです。どうやったらこの試験は読み取るのを間違えないかということを公募したわけです。結局、問題文って文字で書かれた解答が配られてるわけです。それを図面化する試験なんですよ。

建築計画的に難しいということじゃなくて、図面化していくどこかの段階で単純に部屋を抜かしたりして、不合格になる人は結構いるんです。だからどうやってその文字で書かれた問題文を図面にするか。文字から直接図面化だとハードルが高いので、一旦「図化」して、プラモデルの部品表を作っちゃうわけです。その部品表(全室リスト)と図面が一対一となるわけです。その部品を全部つかわないと、建物が完成しないということをやる試験ですから。

この部品表(全室リスト)を使ってエスキースをやりましょうっていうは、僕のアイデアじゃないんです。全受講生でそのコンテストやったときに、そういう方法をやってた受講生がいて「これいいよね」って話になったんです。

――本書のマンガの途中に差し挟まれている山口さんのコラムでは、「全室リスト」がベストのアプローチだと結論づける前に、いろいろと試行錯誤があったと書かれていました。その試行錯誤のプロセスについて何かエピソードがあったら、お聞きしたいです。

山口:
例えば、問題文を読む時に、「極彩色派」と「鉛筆一本派」がいて、僕は割と「鉛筆一本派」なんですけれども。

ヒヅメ:
資格学校は基本「極彩色派」ですね。

山口:
蛍光ペンを4つぐらい手に挟んで、こう塗り分けていく、ここが重要だ、みたいな、そのようにやっている人もいますよね。

結局、読解をどうするかというと、よりシンプルに解決しなくちゃいけないのに、情報を「足して」いっている感じがするんですよ。でも、情報って本来は「引いて」いかないとあかん話じゃないですか。

『ステップで攻略するエスキース』では、問題文でいつも書かれている内容については鉛筆で消していくことを勧めていますが、平成16年当時にはすごい猛者がいて、ホワイトテープで問題文を消すんですよ。本試験でも本当に消すんです。もういらないから。例えば「こういう施設である」と書かれてあるんですけど、それは、課題発表されているから読む必要がないということでホワイトで消しちゃうんです。

文字の情報としていらないものを、ホワイトテープで消していくと、実際の問題文って3分の1ぐらいになるんですよ。本当に必要な情報って3分の1ぐらいなる。まあよい子は真似しないでほしいですけどね。

――ちなみに、ヒヅメさんはどういう勉強法でしたか?

ヒヅメ:
僕は「極彩色派」でしたね(笑)。3回製図試験を受けたんですけど、どんどん(マーキングは)減っていきましたね。最初は言われたとおりやって、2年目もまあそうかなあと。

山口:
あれって資格学校で言われた通りやってるんだ! 面積は何色とか?

ヒヅメ:
公園(広場)は緑だとかあるんですよ。黄色が何だとか。

山口:
知らなかった!

インタビューの模様4

ヒヅメ:
だからそれでやってたんですけど、やっぱりどんどん塗る量は少なくなっていきましたね。まあ、そもそもペンの持ち替えとかも時間ロスだし。

それで、さっき話していた通り「考える」って「引いていく」ことなんですよ。「考えること」と「迷うこと」の違いって、「引いてる」か「足している」か、なんですよね。

例えば、食べたいもののメニューを見る時も、今日は絶対「お肉」と決めているから、「魚」か「お肉」か迷っていたけどお肉にしようと「引き算」で決めていく。一方で、「魚もあるの?どうしよう」っていうのは迷うってことなんですよね。ですから、考えようとしている時に情報を「足して」いくって、ちょっと危ないですね。「引いて」いかなきゃいけないって本当その通りです。

山口:
いろんなやり方があるんですよ、その人の性格にもよるし。

ヒヅメ:
そうそう。「極彩色」でも全然受かってる人はいるので。別に僕らはやらなかったってだけですね。

山口:
僕らの方法がベストだということではなくて、「あなたにとってベストは何か」というだけの話でね。それを探求することに意味があるんで、「極彩色」もやってみる、「全室リスト」もやってみる、それで比較した上で、こっちの方がいいという判断がベストだと思います。

――ゴールが一つでも、そのアプローチはいろいろあって、先ほどおっしゃっていたような(※中編参照)、「自分なりのアプローチ」に一番ふさわしい攻略法かどうかという視点も踏まえて見出すことが大事、ということですね。

山口:
例えば、僕自身は結構「あかりタイプ」で、雑というか「ざる」かな? 読み間違いがものすごく多いんです。なので、そこについてはとても時間をかけるし、クロスチェックもするし、それをやらないともう失敗するんです。そういう僕みたいなタイプの人が「この方法がいいよ」と作ったのがこの本(『ステップで攻略するエスキース』)なんです。

だから逆に、そんな「全室リスト」など書かなくても、問題文の通り、部屋を計画したらいいだけじゃないですかという人いますよ。一回読んだら、「部屋? 22室あったよね」という人もいますから、そういう性格(能力)の人は、逆に細かいことは見えるんだけど、大きなところが見えなかったりする。

ヒヅメ:
この『マンガでわかる製図試験』でも、その「全室リスト」の話では、僕はセリフ的に匂わせているんです。細野は日常的にあんまりそれ(書き出すこと)をやってないんですよ。実はめちゃくちゃ省いているんだけれども、あかりが「ざる」なのを見て、プラモデルを趣味でガチガチで作ってるのを見せて、それで「一回やってみろ」ってなるんですね。

で、「細野さん書いてないじゃないですか」て言われて、「俺は頭の中にあるからいいんだよ」って言っていて。片や、あかりちゃんも「私だってそうです」。で、いざ見せてみると、やっぱりあかりちゃんのはまとまっていない。

描写はしてないですけれど、建築士事務所を預かって仕事の実績を重ねているところからしても、細野はできている方なんですね。だから、そういうところで暗に「やることが正義ではないよ」って言うのも伝えています。

柔軟に対応できるパターンのストックを増やすこと

――ちょっと次元が違う話かもしれないですが、第7話で、細野が「コア」(マンガ内では建築物の階段やエレベーターを指す)の位置の決め方について、「いきなりプランニングするんじゃなくて、ざっくりゾーニングだけでいいんだ」とあかりに助言するシーンも印象的でした。まず「なんとなく決めること」が大事なんだ、と。
でも今のお話を踏まえると、「ざる」なアプローチと、ちょっと「ラフ」に考えることは、全然違うんですよね。単に細野自身のスタイルがそうだ、ということにすぎないのかもしれませんが、そのバランスが面白いと感じました。

ヒヅメ:
「ざる」っていうのは、理解の目が粗いってことであって、そのゾーニングの話で言うと、さっきの「考える」と「迷う」の話の方が近くて。「コアを決めたい」というただそれだけなのに、余計な情報を足して、コアを決めにくくしてるのってナンセンスだよね、っていうことなんです。

コアを決めるために必要なことだけを考えよう。そのためには、必ずしも、ここに、この向きで、こういう感じのコアにしようっていうのはいらないでしょう。ここにとりあえずあると「便利そうだよね」っていう理解をすればいいだけなので。

だから、エリアはざっくりなんですけれども、思考の中でものすごく引き算をして「今、必要な検討情報ってこれだけ」っていうのを、細野のセリフでは出しているんですね。

山口:
だから、知識に階層性を持たせて、知識をまとめていくっていうのが建築ではとても必要な能力なのだと思います。それと、建築の仕事って結局は、優先順位をどうするかなんですよね。

例えば、同じ予算で、同じ敷地でも、「水回りはすごく金をかけたいけれどもあとはどうでもいい」という人もいるし、「リビングはきっちりしてほしいけど、個室はどうでもいい」っている。与えられた条件が一緒だとしても、使い手の優先順位が全然違うと、全然違うものになっちゃうんですよ。

優先順位がどういうものかというのは、「ものを作る」という時は「全部」を知ってないとダメなんですね。全部を把握して、「あなたの言いたいことはこういうことですね、全部私はできうる限りの想定をしています」と。その可能性も全部わかってて、「その中でこれをチョイスしてるんですよ」という提示の仕方をするわけです。

例えば、ヒヅメさんから今晩ご飯食べに連れてってと言われて、肉が食べたいって言われてても、魚がいいって変わるかもしれないし、もしかしたら気持ちが変わって軽く呑むだけになるかもしれない。そういう可能性を考えた上で肉と言われたから肉料理だったらここに行こうと決めていたとしても、やっぱり今日はちょっとお腹の調子悪いから野菜にしたいって言われたら、「じゃあこれにしよう」っていう「次の案」がもう用意されている状態が、設計としては「知識的に体系立てられている状態」なんだと思っているわけです。

――自分の中にプランニングパターンのストックを増やす話と通じてくるわけですね。

ヒヅメ:
作図のところでも、コアのパターン出しでも、とにかくストックを増やそうっていうのは本の中でも言っていて、それは本当その通りですね。

(さっきの話に戻ると)建築士は、(プランニング中にクライアントから)こっちの部屋をあっちに移したいですと言われたくらいで、「そんなの聞いてないよ、俺できないよ」っていう訳にはいかないわけですね。かといって、あかりちゃんみたいに雑な理解をしていると(再設計に)時間を食っちゃうし、精度にも問題が出てきます。

この試験というのは、幸い、マス目状のグリッドでしか建物ができないので、パターン化がかなりできる試験になっています。そういうストックはきっちり自分の中に持っておいて、条件について「お肉がいい」ってなった時に「ああ、いい店知ってるよ」って(ストックを持った上で)言えるようにしておきたい、しておけるようになって欲しいなって思って描いてますね。

山口:
例えば、建築の仕事で言うと「壁の位置を変えます」っていう話になった時に、意匠的にそれだけじゃなくて、「そこに通っている配管どうする? それちゃんと電気屋さんと打ち合わせもして言ってるんだよな」とか、「照明器具が途中のところで壁が来ちゃうんだけど、照明器具のレイアウトはそこだけ向きを変えるのか? そこまで見て『壁を変える』って言ってるんだよな」って話になるわけです。おそらくあかりだったら、「全然見てませんでしたー」となるわけです(笑)。

だから、一つのものをつくるっていう概念には、いろんな要素が絡まっていて、それを整理してないとGOサインは出せないんだっていうのが、設計していたらごく普通の話なんです。まあそれは、出版の世界でも、印刷所の段取計画も、ライターさんの話も聞かずに勝手にやって、「うわぁ」ってなる人って、最初はいるじゃないですか(笑)。

「(その修正を入れて)ページが送られたらそのあと大変なの、ちゃんとわかってる?」「わかってませんでした!」ってなるじゃないですか。それと同じことなんです。製図試験は、それが要素として限定された6時間半のシミュレーション、なので、そこは試験としてどうシミュレーションしてるかがすごく大事なんです。おそらく2年間あかりちゃんは「ざる」なまま一生懸命やってて、「知識を階層的に整理することがポイントなんだ」ということをつかんでなかったんだと思います。

ヒヅメ:
あれだけ一生懸命やってるしって思っちゃいますしね。

山口:
どこかで、「一生懸命やってるから大丈夫なんじゃないか」と思ってたりする。

マンガだったからこそ描けた受験の世界

――最後の質問になります。
最初の話とも少し重なりますが、一級建築士試験という難関試験の参考書をマンガでとなると、いわゆる昔ながらの世代の人からしたら、そんなことできるのかとか、そんなことやっていいのか、みたいな抵抗を覚える人たちもいるかもしれないですね。
だからこの本は、マンガに馴染んできた抵抗のない世代で、そういう形式で一級建築士のことを理解して挑戦しようという意欲のある人、が読んでくださっていると思います。
先におっしゃっていたように、文章や数字で知識を羅列した形の本ではなくて、マンガというアプローチをとったことについて、改めていかがでしたか?

ヒヅメ:
「マンガで」っていうところは、手塚治虫がたぶんマンガとしては一番古いラインの人だと思うんですけれども、手塚治虫のマンガをちっちゃい頃から読んで育った人って多分もう60歳とかなんですよ。ということを考えると、現役世代はほぼ全員マンガ・ネイティブな国なんだと思うんですよね。現役世代には少なくともマンガというアプローチは、──もちろんマンガを読まない人ももちろんいますけれども──、すごく共通認識のあるフォーマットなのかなと思ってます。

マンガで描く意味なんですけれども、教本で伝えられなくて、マンガで伝えられるものは二つあると思っていて、ひとつは「感情」

山口:
感情は入れられないよなぁ。(笑)

ヒヅメ:
教本に感情を入れると読めた本じゃなくなるんです。「うるせえ」とかってなるから。

山口:
エスキースには「感情を描き込もう」っていうんだけどね。

ヒヅメ:
あとさっきの話にあった、ストーリー・流れっていうところを、体系的に理解できるということ。本は体系的に書くけどチャプターごとに区切られてしまうし、思考の方法とかも書くけど、人が生でレクチャーをするように理解させるっていうのは、マンガに利があるかなと思っていて。だからそこに関しては強く打ち出したいなと。

『マンガでわかる製図試験』も教本であることは変わらないんですけど、試験の大変さであったり、ミスの原因とかも、テキストで簡潔に書くのではなくて、あかりちゃんがどういう風なヘマをしたのか、痛い目にあった様子とかを描くことによって、人によっては没入して「その通りだよね」ともなるし、人によっては客観視して「うわー、あかりちゃん馬鹿だな。俺はこうはなんねえよ」っていうふうに、教本とは違う理解の仕方ができるんですね。感情的にも「やっぱり大変だな、僕はこういうふうにはなりたくないな」ってなると、知識にプラスして感情が入るんです。「これしちゃだめだよ」「こういうのはないよね」というのに感情が入ると、たぶん記憶のインプットも強くなると思うんですよね。

――山口さんは、まず教本を作られたうえでこちらに取り組まれたっていう立場から改めてどうですか。

山口:
先にくしくも言ってもらったけれども、やはり「感情」をどうするのってすごい大事で、エスキースでいえば、僕らはとにかくエスキースを書き出させる方法を定着させようとしてるんですけども、エスキースには感情も書くべきだと考えています。

例えば、「これ、わからん」とか「なんでこんなに敷地大きいんや」とかを書くべきって言ってるんですよ。それはなぜかというと、そう気づいたんだったら、そこをレコードしておくことが後で見直す時にすごく価値があるんです。本当に敷地が大きいのにその時に気がついていなかったら、レコーディングされないわけです。

エスキース自体にそういうストーリー仕立てのイメージがあるように、受験生の数だけ普段の暮らしがあります。みんな仕事をしている、主婦だったり、今だったらもう介護しながら受験している人も多いわけです。そういうサイドストーリーもありながら、製図試験を通じて設計をしていく共感が今回の本では得られるんじゃないかなと思っています。

今話していて思い出したんですが、僕自身が一番最初にメールマガジンをスタートさせたのは小説だったんです。一級建築士の受験小説を書いてたんですよ。受験者が主人公でそれを僕がずっと叱り倒すという、スポコン系の小説で。いつもボケたことばっかりやる主人公を、僕が叱り倒しているというメールマガジン(笑)。叱り倒しているというよりは、激励してるんだけど。

でも小説スタイルで文字化すると感情を表現するのが長くて。伝えたいことよりも、字面で追うと、「今日はご飯の用意してたら」みたいな話が延々続いてしまうんだけれども、マンガなら、「ご飯の用意」とかは一コマで終わるやん。ストーリー性を伝える上でマンガは優れているなと改めて思いましたね。

ヒヅメ:
なるほど。確かに生活面でも、あかりちゃんの恋人アラタは、あかりちゃんの家に転がり込んで勝手に同棲をしているんです。職業柄、リモートワークができるんで、転がり込んでいるんですけれども、その代わりか、基本的に料理はずっとアラタ君がつくるんです。

というのが、コマの端々に出てくるんですけど、受験はものすごく大変なんで、何かしらサポートがあった方がやっぱり助かる部分あるよねっていうのも、たった一コマですけど、そういうのをちょっと入れたいなと思って。だから、アラタくんはそういう意味で理想的な彼氏として配置してるんです。

――受験する本人だけじゃなくて、それを取り巻く人たちがどういう形で関わっていくか、という世界もしっかり描かれているわけですね。

ヒヅメ:
付属して描いているんです。いま、最初自分で合格するために(本書を)買うじゃないですか。で一回読んだらしばらくは用なしになるかもしれません。そしたら、そのあとはご家族の人に渡してほしいんですね。ご家族とか、恋人とか。職場の人でもいいですけど。

マンガだったら、まあなんとなく手に取りやすいじゃないですか。建築の人じゃないので難しいところは飛ばすでしょうけど、飛ばしながら読んでも「なんかわかんないけど、めちゃくちゃ大変そうなことやってんだな、こいつ」って伝わったら、受験生としては結構いいなと思うんですよね。日々大変だって言っても、「でももう四ヶ月も会ってないじゃん、たかが1日、土曜日ぐらいデートで映画でも行こうよ」って言われて。「いや、それができないんだけど、どう伝えたもんかな」みたいなことも、「僕、こういう受験してるんだ、いま、マンガになってるんだよ」みたいな感じでね、出してもらっても、結構役立つんじゃないかなと思っています。

読者へのメッセージ

――最後にこれから手に取られるだろう読者へ、メッセージをお願いします。

山口:
僕自身は、製図試験.comというサイトを20年以上やっていて、その製図試験のノウハウを結集した本が、この『ステップで攻略するエスキース』となっています。勉強で迷った時は、ぜひ参考にしていただければと思います。

ヒヅメ:
今、発売中の『マンガでわかる製図試験』は、今、勉強中のみなさんの勉強方法を否定せずにどなたでも読めるようにつくっています。ので、一番入り口の基本、なんとなく「どういう試験なんだろう」「どういう事をしなきゃいけないんだろう」って思って、手に取ってくださったりとか、あとは、勉強はもうすでに始まってるんだけど、「行き詰っている人」勉強はすでにしてしていて順調なんだけどふとした時に「本当にこれでいいんだろうか」と思った時とかそういったときに、基本に立ち帰れる内容になってます。

ぜひ、これから勉強する人や、すでに勉強している人、両方に届けられる本だと思ってるので、そういった方々に手に取って頂きたいと思っています。

「マンガで非常に分かりやすい」ってお声もいただいていますし、それにプラスして、「予想以上に実用本だった」っていう声ももらっているので(笑)、読みやすさと中身、「ライトな読み口」と「濃厚な実務本」となってるんで、非常によいものができあがったので、ぜひお手に取って読んでみてください。

――長い時間ありがとうございました。

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