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学芸本の読み方

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学芸出版社の本や会社について書かれたnoteの記事を集めています。
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2020年8月の記事一覧

協同組合こそ、現代の地域のインフラになりうるネットワークを持っている

先日、Twitterでこんな投稿が流れてきました。 農薬で作られた野菜よりも、無農薬や有機農法で作れた野菜のほうが環境保全や身体的な健康面において良いとされていることは、多くの人が認識していることだと思います。 とはいえ、有機農法で作られた野菜やオーガニック製品は一般的に値段が高く、なかなか日常的に購入するのは難しいのが現状です。とはいえ、何を買い、何を食べるか、という日々の選択によって、私達の身体や社会はつくられているはず。経済的に余裕のない人にとっては、有機製品を購入

なぜ、いま「地方創生」と「地域金融」の本をだすのか

前回のnoteでご紹介した新著『実践から学ぶ地方創生と地域金融』、お盆前に無事校了し、9月9日から書店に並ぶ予定です。 前回のブログやSNSでの投稿がきっかけか、Amazonでも地方行政カテゴリーで一瞬3位にまでランキングが上りました。ニッチなテーマながら、コロナ禍においてますます都市部以外の地方のあり方を模索するなか、「地方創生」というテーマに「地域金融」という、これまであまり語られてこなかった金融的側面からの地域活性の取り組みをまとめた内容に、期待や関心を向けている人が

「学芸出版社」より2020年7月出版

 アフターコロナの時代におけるスポーツの舞台は、オリンピックのようなメガスポーツイベントからノン・メガスポーツイベントへ、そして大都市から地方へ分散化されていくでしょう。今後、地域とスポーツの関係性をより深め、地域の課題解決の触媒としてどう活用するかが「スポーツ地域マネジメント」の鍵となります。  以下は、本書の「はじめに」からの引用です。  本書が目的とするのは、スポーツを活用した地方創生の処方箋を提示することです。現代のスポーツには「稼ぐ力」が内包されており、この力を

出版のきっかけ、年齢や問題意識の違う二人が書き上げたもの

新著の『実践から学ぶ地方創生と地域金融』は共著での出版なのですが、その共著相手の山口さんについて、あまり触れてこなかったかな、と思うので、今回は山口さんについて簡単に私からご紹介しつつ、なぜ、この二人で本を出すきっかけになったのか、について書いてみたいと思います。 そもそも、山口さんとは以前からの知り合いだったわけではなく、今回の本を出版するにあたり、版元である学芸出版社の担当編集である松本さんからおつなぎいただきました。 一般的に、共著者とは以前からの知り合いだったり、

『問いのデザイン』と『行動を変えるデザイン』を合わせて読む

『行動を変えるデザイン』翻訳チームの相島です。 『行動を変えるデザイン』を翻訳したあと、Twitterで書籍の反応を見ていると、どうも『問いのデザイン』という本と合わせて購入している方が多いということがわかりました。 同じく「デザイン」とタイトルについていますが、かたやプロダクトのデザインを対象にしたもの、方やワークショップのデザインを対象にしたもの。いったいどのような読まれ方をしているのだろう?わたし自身も気になって、両方あわせて読みました。そのなかで、なんだか似ている

狐のつまみ合い

お久しぶり、フィンランド在住コーディネーターのこばやしあやなです。 我ながらびっくりしました。2年前にしれっとnoteのアカウントを作っていたことも、ひとつ記事を投稿していたことも、完全に忘れてしまっていたのですよ。。。先日、満を持してアカウントを取ろうとしたら、「そのアドレスはもう登録済みです」だなんて言われて、エエーー!?!? となって… まして、前回の記事で「このnoteでしか読めない、とあるテーマを掲げた有料記事コンテンツのマガジン連載を開始しようと思います!すで