【あやなのサウナ比較文化学】byこばやしあやな

フィンランド在住の自営業者。Suomiのおかんというふざけた屋号を掲げ、メディアコーディネーター、通翻訳者、文筆家、フィン語講師として快活に仕事し遊んでいます。2018年に著書『公衆サウナの国フィンランド』を出版、いつの間にやら「サウナ文化研究家」としてのお仕事依頼がメインに。

【あやなのサウナ比較文化学】byこばやしあやな

フィンランド在住の自営業者。Suomiのおかんというふざけた屋号を掲げ、メディアコーディネーター、通翻訳者、文筆家、フィン語講師として快活に仕事し遊んでいます。2018年に著書『公衆サウナの国フィンランド』を出版、いつの間にやら「サウナ文化研究家」としてのお仕事依頼がメインに。

    最近の記事

    • 固定された記事

    【あやなのサウナ比較文化学】執筆への思い

    昨日に引き続き、こんにちは! 祝・脱一日坊主!! さて昨日は、「サウナ」をめぐって、ここ2年のわたしの人生にどんな劇的な変化が起きたのかについて書きました。そして、あらためてnoteを再開させてこれから書き綴っていきたいテーマがある、と予告したところでいったん筆を置いて公開しました。 タイトルにあるので、もったいぶることでもないからさっそく報告しますが、この度シリーズとして定期的に書いてゆきたいなと思っているのは、 【あやなのサウナ比較文化学】というテーマなんです。

      • 【番外編】ロシア軍人と一緒に旅したカザフスタンと、虹の下のサウナ小屋の思い出

        コロナ時代突入前の頃のわたしは、思い立ってロシア語の独学を始め、まとまった休みが取れるたびにロシアやスラブ諸国の公衆浴場をめぐる小旅行を繰り返していました。パンデミック情勢が落ち着いたらじっくり訪れたい国のリストの中に、ウクライナもありました。 異国の地で人々の暮らしをのぞく旅は、感染症が蔓延していないことも前提ながら、そもそも平和で自由な日常が息づいた場所・時代だからこそありえたのだと…そしてそれは決して当たり前の風景ではなく、ある日突然、人々の望みや祈り虚しく根こそぎ失

        • リトアニアPirtis編④ プロサウナ師とプロサウナ愛好家の養成アカデミー

          これまで紹介してきたラウメさんのように、サウナ浴のホストとして、入浴者にウィスキングやマッサージなどのセッションを提供する「サウナ師」にあたる職業を、一般的にはBath Masterと呼びます。リトアニアでは、理学療法士などのように国家資格があるわけではありませんが、2020年現在Lietuviškos Pirties Akademija(リトアニア・ピルティス・アカデミー)と International Bath Academy(国際バス・アカデミー)という、国内・国際向け

          • リトアニアPirtis編③ 心身の触れ合いが生む輪廻の営み|サウナ師のウィスキング体験記

            前回の記事では、各国のサウナ文化に、その国家や地域の男女間の役割や優位性が影響を与えているというジェンダー論。とりわけリトアニア・サウナは女性の感性や欲求の色が強く、ウィスキング(※サウナの中で、植物の葉束を使って身体をしばいたりマッサージする行為)の習慣においては、女性だけが経験する出産行為の苦しみと生命誕生までのシナリオが暗喩されている…という、象徴学的な可能性をお伝えしました。今回はいよいよ、わたしが実際に女性プロサウナ師のラウメさんに施していただいた、ウィスキングを中

            リトアニアPirtis編② ロシアは男性主導、リトアニアは女性主導!?|サウナとジェンダーの歴史的関係

            前回の記事では、このリトアニア・サウナ旅の案内人ラウメさんとの出会いと、彼女がまず教えてくれた、リトアニア語のサウナ Pirtis(ピルティス)という語のユニークな語源についてお話しました。そして今回は、彼女の女性サウナ師としての施しの日に密着したときのお話を…と予告には書いたのですが、その前に急遽ひと記事追加、お許しを! サウナ文化とお国柄の関係性、とりわけ男女の果たす役割や社会的立場が、どのようにサウナの室内環境や使われ方などに影響を及ぼしてきたのか…について、現地の方々

            リトアニアPirtis編① 鳥とミツバチと蒸気浴 |語源が示す「ぬくもり」の神秘性

            知性にあふれた女性サウナ師との出会い 今回のわたしのリトアニア・サウナ旅を終始エスコートしてくださったのは、リトアニアで数少ない女性プロサウナ師、サウナ文化研究者としてご活躍される、Birutė Masiliauskienėさん。国内のサウナ愛好家の間ではラウメという愛称で知られていて、わたしもそう呼んでいます。以前に彼女とわたしを引き合わせてくださったのは、国際サウナ協会会長のリスト・エロマ―氏。エロマ―ご夫妻と古い付き合いがあり、リトアニアでサウナサービスを頼むにも歴史

            リトアニアPirtis旅 導入編

            予告したとおり、【あやなの比較文化学】シリーズ初回はまず、去る2020年7月27日〜8月2日にフィールドワークに訪れた、バルト三国・南西端の小国リトアニアに息づくサウナ文化 Pirtis(ピルティス)についての、さまざまな見聞や体験の成果をご報告していきたいと思います。今回はエッセイの本題に入る前の導入編として、リトアニアという国のいろはや滞在情報についてざっとまとめました。旅のイメージや計画にお役立てくださいね。 リトアニア共和国ってどんな国? リトアニアと聞いて、果た

            狐のつまみ合い

            お久しぶり、フィンランド在住コーディネーターのこばやしあやなです。 我ながらびっくりしました。2年前にしれっとnoteのアカウントを作っていたことも、ひとつ記事を投稿していたことも、完全に忘れてしまっていたのですよ。。。先日、満を持してアカウントを取ろうとしたら、「そのアドレスはもう登録済みです」だなんて言われて、エエーー!?!? となって… まして、前回の記事で「このnoteでしか読めない、とあるテーマを掲げた有料記事コンテンツのマガジン連載を開始しようと思います!すで

            Suomiのおかん、noteに着陸。

            皆さん、こんにちは。 2011年から、フィンランド湖水地方の街ユヴァスキュラに暮らしている、Suomiのおかんこと、こばやしあやなです。 私の職業は、「フィンランド在住コーディネーター」です。 皆さんが視聴しているテレビやラジオ番組、読んでいる新聞や雑誌の記事で、どこか外国が舞台となった特集が組まれるとき、多くの場合は、母体である日本の制作チームに、その国に在住していて現地語を話し、現地の風土や現象に精通している「現地在住コーディネーター」がサポートに加わります。 例