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学芸本の読み方

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学芸出版社の本や会社について書かれたnoteの記事を集めています。
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2018年6月の記事一覧

日曜大工デモクラシー|素人の玄人化、そして玄人の素人化

建築家・清家清(1918-2005)のたくさんある著書の一つに『素人大工:基本・コツ』(ひかりのくに、1975)があります。まさか清家さんが全部書いたとは思えないけれども、たぶん書いたであろう「はじめに」には次のように記されています。 日曜大工ということばも、私たちの生活の中にすっかり定着し、余暇に腕をふるうアマチュア大工も年々増えているようです。ところが、日曜大工というと大多数は男性です。(中略)この本のねらいは、女性にも大工の仕事を解放することにあります。家を建てるとい

デザインとクリエイティブの経済効果を示したケース&データ集

こんにちは、三宅佑樹(@yuki_miyake)です。 デザインやクリエイティブの経済効果について、デザイナーやクリエイターは非常にもどかしい思いを抱えていることが多いのではないでしょうか。 消費者がさまざまな商品やサービスに接する場面を考えると、デザインやクリエイティブは、間違いなく購買選択に大きな影響を与える要素の1つである、と言えるはずなのに(この後に出てくる事例で示すように)、「数値で示せ」とか「作る前に効果があることを証明しろ」と言われると、それは極めて困難なの

日本中にあふれる余剰公共空間をどう活用するか

日本の基礎自治体の数は1700あり、そのうち約1300が事実上の破産状態にあるそう。福祉や医療費の増大でますます公共施設への再投資は厳しい。今後急速に民間へ開放されると言う。 日本中に余剰公共空間が溢れ、地域金融機関は融資先の低迷、つまりモノとカネは揃っている。地元の有力企業にはヒトもいる。あとはそれらをマッチングし動かす潤滑油的な存在を待つ状態。 ここにはすでに素敵な実例がたくさん掲載されています(以下はほんの抜粋です)。 タイムズスクエアの歩行者空間化は社会

来週月曜日、6月18日はHills Breakfast!さまざまな活動や生き方に触れる、朝の時間を。

六本木ヒルズが月1回、朝に開催しているHills Breakfast。 多様なテーマのゲストスピーカーが、ご自身のアイディアや活動を1枚20秒のスライド20枚、6分40秒の持ち時間で発信し、参加者やスピーカー同士の知的好奇心を刺激するトークイベントで私も毎回多くの刺激や気づきを得ながら参加しています。 そのHills Breakfastが、6月は来週月曜日の18日にHills Cafe/Spaceで開催されます。 登壇予定のスピーカーさんは以下のとおりです。 三浦 崇

『ローカルメディアの仕事術』にローカルメディアQが紹介されました

『ローカルメディアの仕事術:人と地域をつなぐ8つのメソッド』に、おとがわプロジェクトで発行したローカルメディアQが紹介されました。 『ローカルメディアの仕事術』は、『ローカルメディアのつくりかた』の続編として編集者影山裕樹さんによる編・著で、ローカルメディアの説明から、プロデュース、編集、チームづくり、デザイン、ウェブサイト運営、取材&インタビュー、文章、写真など、全国各域でローカルメディアの発行に携わるプレーヤーによる実践的なノウハウを集めた内容になっています。 ローカ

水面下で脚をばたばた

いまから特急わかしおで、千葉の外房に行ってきます!半年前はまさか地方で支店をつくるなんて、思いもよらなかったですねー(2018.6現在 準備中)。企業って、変わらない部分と、変わっていかなければならない部分、2つあると言われます。でもこれをコントロールって、できないです。 ぼくたちは「建築と不動産のあいだを追究する」ってのが会社のコンセプトであると同時に、経営理念でもあるという変わった会社です(詳しくは緑の本『建築と不動産のあいだ(学芸出版社)』を見てね)。 これがぼくら

【記事移転】サロン文化大学「荒野をゆく」シリーズ第4弾|「地域プロデュース、はじめの一歩」著者・山納洋さん|イベントレポート前編

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