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vol.9 11/25-11/26開催!「GAKUDAI PARK MARKET」 レポート 〜学大らしいワクワクが詰め込まれた、おもちゃ箱みたいな2日間〜

学芸大学のシンボルの一つ、目黒区立碑文谷(ひもんや)公園。

真ん中にどんと広がる「弁天池」が特徴のこの公園では、ボート遊びや動物たちとのふれあい、犬の散歩、軽い運動など、ふだんから近隣住民たちが思い思いの時間を過ごしています。

池のまわりをぐるりとワクワク

今回の「GAKUDAI PARK MARKET」は、そんな住民たちの憩いの場・碑文谷公園が舞台!

目黒区による公園トライアルサウンディング事業(※)と連携し、11/25(土)~26(日)の2日間にわたって開催されました。

目黒区立碑文谷公園トライアルサウンディング事業とは?
目黒区が計画中の、公民連携による碑文谷公園の魅力アップに向けた取り組みの実証実験。イベントでのアンケートや利用者数などのモニタリング結果が、今後の公民連携による公園の魅力アップの取り組みに反映されます。

見てください、この......

人、人、人!!!

ふだんはゆっくりとした時が流れる穏やかな碑文谷公園も、この日は一変。まるで祭りのような賑わいを見せていました。冬らしい寒さにも負けず、公園のあちこちで楽しそうな笑い声が。

2日間を通しての来場者数は、のべ1万2000人。前回高架下で開催し、大きな反響を呼んだ「学大高架下MARKET DAY !」をさらに上回るほどの、たくさんの方々にお越しいただきました。

会場に遊びに来てくださった皆さん、そしてこのイベントに関わってくださった全ての方々、本当にありがとうございました!

楽しいコンテンツが盛りだくさんの2日間。

“学大らしい食とカルチャーでおもちゃ箱のような2日間”と銘打っているように、今回の「GAKUDAI PARK MARKET」には、気合いの入ったコンテンツが盛りだくさん。弁天池をぐるりと囲むように、たくさんのお店が並びます。

・FOODマーケット
・アンティーク&クラフトマーケット
・フードコート
・WORK SHOP
・DJ
・PARK CINEMA

マーケットエリアは前回に引き続き、学大に縁が深いFOOD&COMPANYさんとAquviiさんにサポートを依頼。さらに今回は、学大やその周辺エリアのおいしいものが集まったフードコートや、会場を盛り上げるDJブースなどもあり、全部で50近くのベンダーさんが出店してくださいました。

1日目の夜には特大野外スクリーンでの、『グーニーズ』特別上映会も。

当日朝の運営チーム。夜の「PARK CINEMA」で使用する特大野外スクリーンを設置中。

ここからは記録係のムラヤマが、大学に縁が深い出店者の方々にもお話を聞きながら、2日間のマーケットの様子をぎゅっと凝縮してご紹介していきます! 

まさに“おもちゃ箱”のような、アンティーク&クラフトマーケット

カラフルで華やかな世界が広がる「アンティーク&クラフト マーケット」エリアでは、古着や骨董品、セレクト雑貨、植物などの販売がおこなわれていました。お店のスタッフさんも訪れるお客さんも、とにかく皆さんとてもおしゃれ!

Aquviiの川辺恭造さん(右)
ポップで可愛いらしい雑貨のお店「WOKASHi」は、お子さんにも人気
広告系サラリーマン・石川さん(左)とインテリアデザイナー・西脇さん(右)による学大住民ユニット「THE NEIGHBORS CLUB」

事業者の方々に混ざって出店していた、学大住民ユニット「THE NEIGHBORS CLUB」。お互いに洋服が好きで、学大の飲食店で開催されたフリーマーケットに別々で出店していたことが縁で、ユニットを組んだのだそう。今回は、ネイビーとカーキの2色縛りで私服を販売していました。

「学大はほどよく都会でほどよく田舎。服装もばらばらだし、各々が好きに生きている感じがいいですよね」(西脇さん)
「僕はクラフトビールが好きなので、学大にはお店がたくさんあって嬉しいです」(石川さん)

お部屋に飾りたくなるドライフラワーのスワッグ
ご近所のおばあちゃんたちも、個性的な雑貨が気になるようす
「流浪堂」店主の二見さん

学大で20年以上愛されてきた古書店「流浪堂」も、絵本を中心に出店。今回唯一の本屋さんともあって、常にたくさんのお客さんで賑わっていました。

「いつも、学大のイベントには何かしらの形で参加したいなと思っているので、今回碑文谷公園で出店できて嬉しいです」と二見さん。

建物の老朽化による取り壊しで、お店は一時お休み中でしたが、ついに新店舗での再開の目途が立ったのだそう(歓喜)。続報は「流浪堂」のFacebookページにて、お楽しみに!

「カーニバル」も初参戦!ついつい買いたくなっちゃうFOODマーケット

FOODマーケットエリアには、フレッシュな野菜・果物やパン、お酒、調味料などの加工食品が並びます。

日本中の美味しい野菜だけを仕入れている「八百繋」さんが売る、岩手の「めんこいトマト」。
「カーニバル」店長の皆川さん(左)

駅から徒歩2分の場所にある、輸入食品とワインのお店「カーニバル」。学大にお店を構えて10年とのことですが、イベント出店はこれが初! お店をぎゅっとそのまま縮小したようなラインアップで、クリスマスにもぴったりなワインや、可愛らしいお菓子が並びます。

「イベント開催のウワサを聞き、レストランのスタッフがぜひ出店したいということで、初めて参加させていただきました。寒いけれど、楽しいです(笑)」と店長の皆川さん。学大の好きなところは「おいしいお店がたくさんあるところ」だそう。

FOOD&CAMPANYからは、新鮮な果物や野菜が
三浦半島・三崎で多国籍料理のお店「たべごとや みなと」を営むお二人(姉妹!)は、シウマイお弁当を販売。

賑わいが止まらない。おいしいごはんとお酒が楽しめるフードコート

ランチタイムに限らず、常に多くの人で賑わっていたフードコートエリア。学大周辺エリアで人気のお店のキッチンカーがずらりと並びます。

カレーにタコスに、ソーセージ、BBQステーキ、ハンバーガーなどなど、お祭りらしいメニューがたくさん。胃袋がいくつあっても足りないラインアップです……! 

なかでも絶え間なく行列ができていたのは、イタリアンのお店「Ri.carica(リ・カーリカ)」のキッチンカー。以前、学大高架下でおこなわれた食の祭典「学食」で、瞬く間に売り切れとなった自家製サルシッチャロールが、パワーアップして登場しました!

常にいい匂いを漂わせる、あつあつのサルシッチャ!
「Ri.carica」オーナーシェフ・堤さん。忙しいなかでも、素敵な笑顔をいただきました! パワーアップした今回のサルシッチャロールはハーブ&紫キャベツがたっぷりで、マンゴーとハラペーニョのソースがかかっています。

「ずっと碑文谷公園でお祭りをやるのが、僕の悲願だったんです。今回ようやく叶うということで、出店しないわけがない!」と語るオーナーシェフの堤さん。今回はキッチンカーをレンタルして出店に臨んだそうで、気合いたっぷり。

「大人からお子さんまで、あつあつなものをたくさん食べてほしいと思い、学大との親和性をイメージしながらお祭りらしい食べ物を用意しました。僕らとしても、今までつくったことがないようなオリジナルの料理です(笑)。すごく盛り上がっていて嬉しいですね!」

また、おいしいごはんと一緒に、その場で楽しめるクラフトビールも大人気! 学大エリアの4つのボトルショップが並んで出店していました。

ビールケースを重ねたお手製スタンドテーブルで、昼からビール。最高ですね~
学大横丁にある「hammam」の店主・土屋さん(左)と、三軒茶屋に続き、交番前に2店舗目をオープンした「SANITY」の皆さん

学大横丁でボトルショップを不定期で営む「hammam」の土屋さんは、学大に住んで18年。「古き良き部分と、新しい部分がバランス良く共存していて、居心地が良すぎるんですよね。学大から出る理由がないんです(笑)」と話します。

じつはフォトグラファーでもある土屋さん。学大のイベントでは、撮影班として活躍することもあるんです。

フードコートエリアは常に人でいっぱい。イートインスペースでお酒を片手に楽しそうに談笑する人たち、公園のベンチで池を眺めながら食事をとるカップル、家からレジャーシートを持ってきて、木の下でゆっくりくつろぐファミリーなど、それぞれが思い思いの過ごし方ができるのも公園ならではかもしれません。

公園の紅葉と3人の笑顔がベストマッチ!
おいしくて思わずにっこり
美しいワンちゃんを連れたお二人は、ワインで優雅な休日を
DJブースには、高木完さんやシンコさん(スチャダラパー)など豪華な面々!

物販のみならず。会場をさらに盛り上げてくれたコンテンツたち

このレポートもだいぶ長くなってまいりましたが、もう少しだけお付き合いを……!

「GAKUDAI PARK MARKET」の魅力は、物販だけではありません。会場を盛り上げるこんなコンテンツもありました。

学大生まれ、学大育ちの落語家・柳家小はださんによる落語会。

寄席に行かなければなかなか聴くチャンスのない落語を公園で、しかも予約不要で誰でも聴けるとあって、午前中から老若男女が集まりました。子どものお客さんでも楽しめるようにと、「まんじゅうこわい」と「転失気(てんしき)」の2つの演目をやってくださった小はださん。会場は笑いとあたたかい拍手で包まれました。

こちらは、駅から徒歩5分のところにある子どものためのアートスクール「アトリエ ウキッパ」のワークショップ。ダンボールでつくったおうちを、カラフルにペイントしていきます。子どもたちは手や服にペンキがつくこともいとわず、思い思いのダンボールハウスをつくっていました。彼らの個性豊かなおうちが、公園をより明るく彩ります。

そして、忘れてはいけない「PARK CINEMA」。25日(土)の18時〜20時に、フードコートエリアの特大野外スクリーンにて、特別上映がおこなわれました。

作品は、大人も子どもも楽しめる名作『グーニーズ(1985)』! 一度帰宅して、よりあたたかい服装に着替えてきたり、キャンプ用の椅子や自宅のベンチを持って参戦したりする方々も。寒いなかでも、終始和やかな空気が流れていました。

月明かりの下、公園で観る『グーニーズ』が、皆さんにとってちょっと特別な思い出になっていれば幸いです。

学大らしさが詰まった、おもちゃ箱のような2日間

子どもも大人も、お客さんもベンダーの皆さんも混ざり合い、たくさんの笑顔が溢れた2日間。碑文谷公園でこうした民間主導のイベントの開催は初の試みでしたが、本当に多くの方から「すごく楽しかった!」「またやってほしい!」と反響をいただき、感謝と嬉しい気持ちでいっぱいです。

目黒区の担当者である戸木田さんも、安全管理をしつつ、マーケットを楽しんでくださったそう。「区としても民間や地域の皆さんと協力しながら、より地域に愛される公園にしていきたいので、今回ご一緒できそうな方々がこれだけいるんだと知れたのはいい機会でした。公園はみんなのものであると同時に、自分のものでもあると思います。今回のマーケットを機会に、より碑文谷公園に親しみをもってもらえたら担当者としても嬉しいです」

会場内に設置された、碑文谷公園をより良くしていくためのアンケートも、たくさんの方が参加してくださいました。

こうしたアンケート結果は、実際に目黒区で検討され、今後の碑文谷公園の魅力アップのための取り組みに活かされる予定。私たち一人ひとりの声が、碑文谷公園の未来をつくっていくと思うと、より親近感が湧いてきますよね。

来年もまた、この賑やかな景色をまちの皆さんと見られるように、課題を一つひとつクリアしていきたいと思います。今回も超ロングレポートになりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。ほかにも楽しい企画・イベントを開催していく予定ですので、どうぞお楽しみに!

▼最新情報は、Instagramをチェック!
@gakudai_koukashita

文:むらやまあき
写真:長島萌桃 伊藤昌春


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