カバーリング

ライトの選手にとって、ランナーなしで内野ゴロが飛んだときにファーストの送球のカバーリングに入ることは基本である。

またキャッチャーが、ランナーなしで内野ゴロになったときにファースト送球のカバーリングにいくのもまた基本である。


しかし、私は長年キャッチャーをやっているがファースト送球のカバーでカバーする機会があったことはほとんどない。

記憶にあるのは2・3回くらいで、もうキャッチャーとして何十試合・何百試合も試合に出ていると思うが、カバーの役目を果たす確率は100回に1回ぐらいのものではないかと思っている。

それでも、打球が内野に飛べばファースト送球のカバーに毎回毎回全力でいかなきゃいけない。

ほとんどの確率でそれはなくても成立するものなのに。


でも、万が一内野が悪送球を投げたとしたら、もしカバーに入っていないと相手のランナーを先に進めることになり大きなピンチを招いてしまうことになるのである。

だから、ほとんど意味をなさなかったとしても、起こるかもしれないたった一回の機会のために、全力で走ってカバーにいかなければならないのである。


これはきっと人生でも一緒だ。

人生なんて特に、今やってることが本当に意味のあることなのかなんかわからない。今勉強していることが意味あることなのか、努力をしていることが意味のあることなのかわからない。

その努力が身を結ぶかもしれないし、身を結ばないかもしれない。それもわからない。

そう考えたら、今一生懸命に努力していることが成功につながる確率はもしかしたら、内野手が悪送球する確率よりも低いかもしれない。

でも、努力をしなきゃ成功はない。

だから、それが意味があるのかとかないのかとか関係なく、成功したいと思うなら努力は続けなきゃいけない!

たった一回のチャンスを確実にものにするために!!


きっと野球の世界でカバーリングを一度も怠ることなくやり続けることができる人は、間違いなく人生においても成功する人であろう。

私も日々将来の自分のための全力のカバーリングを怠らずに、目の前にあることに対してひたむきに、努力を積み重ねたいきたいと思う。

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