もういかなくていい‐ぼくの病休日記(15)

僕は妻に素直に弱音を吐くことができなかった。仕事がしんどいと話してはいたし、眠れないことも言っていた。

でも、仕事に行けなかった。休んだとは言えなかった。

だれがどう考えてもパートナーには大事なことは話してほしい。相談してほしい。なのに、ぼくは言えなかった。

休憩すると進めると思っていた。弱いやつだと思われたくなかった。

ぼくのそんな考え方が、さらに自分を追い込んでしまう。

休んでは行ってを繰り返していることを妻が知ることになる。

仕事に行けなくて家に一人、玄関で座ってるところに妻が帰って来た。
僕の勤務校に妻との共通の友人がいた。
「休みがちやけど、旦那大丈夫なん?」こんなLINEが届いたそう。

確かに隠し通せることではないことだけど、

妻を前に僕は、大人とは思えないくらい大号泣する。声をあげて。

「仕事に行けなくなった。」「でも、休憩したら次の日は行ける。」「繰り返していると、その間隔も短くなってきた。」「僕が行かないと他の先生が困る。」「他の先生がつらい思いをしてしまう。」「だから行かないと。」
いろんな気持ちに押しつぶされそう。

「もう行かなくていい。」

そう言ってくれた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?