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書評「未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス」


この記事はデータ活用 Advent Calendar 2019の10日目の記事です。

noteでテキスト記事を書こうとしたら
「読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?」と出てきたんで、読んだ本の感想をnoteに書いてみようと思います。

読んだ本

未来IT図解 これからのデータサイエンスビジネス
松本 健太郎さん, マスクド・アナライズ さんの共著

たまたまかもしれませんがKindle版えらい安いですね!私は紙の本好きだったんですけど、最近は家の棚事情と出張があまりにも多いのでkindle版で所持し、ipadで見るように切り替えていってます。松本さんの著書のもうひとつのおすすめであるグラフをつくる前に読む本は単行本とKindle版ふたつ持ってます。

松本健太郎さんは「グラフを作る前に読む本」で感動して以降、タイミングが合えばなるべく著作は買うようにしています。先日ウイングアークさんのWAF2019で登壇されていたのが記憶に新しいです。問題になった2018年M1グランプリの上沼恵美子氏の点数分析でも話題になりました。2019年もいち早く速報として出されてます。

マスクド・アナライズさんは突如AIベンチャー界隈に彗星の如く出現、2019年3月にABEJAが開催した大規模イベントSIX2019で登壇、いちやく時の人となった後、「Twitterでイキってたら会社をクビになったけど26社からオファーが来た」で7月にはフリーランスに。怒涛の展開。2019年のAI・データを語る上では欠かせない人物です。

全体的な感想

この本、カラーなんですね!全編カラー。まずそこにびっくり。中に挟まれる図解・イラストも非常に分かりやすく頭に入ってきやすいデザインでした。
ほんで、思ってたよりマジメな本。INTRODUCTIONがプロレス調だったのでその感じで行くのかなと思ったら、ビジネス側でデータサイエンスのことをキーワードとしてはよく知っているものの、「データサイエンスってなんだろう」「データサイエンスティストってどういう仕事をする人だろう」という疑問を持つ人が対象の本でした。
必要な情報が網羅されており、いわば「はじめてのデータサイエンス」として、あえて詳しく書きすぎないようにしている、という印象を受けました。意外とそういう本がなく、新鮮でした。
社内のエクセルマスターのひとが、「どうやらデータサイエンティストというしごとが自分のスキルアップの選択肢としてあるかもしれない」ともし思ったことがあるならば、ぜひとも読んでほしい内容ですね!

 特に印象に残ったこと

P95  [プログラミングで実装するーデータ分析のためのツール群]に記載のある、「(データ分析を)手っ取り早く始めたいという場合は、よく使われているExcelに内蔵されたデータ分析機能を利用するとよいでしょう。ヒストグラム、回帰分析、検定など、一定の手法が揃っており・・・」の部分。

本書にデータサイエンスに必要な基礎的な話が網羅されているので、ここに書いてある概念を理解すれば、確かにデータ分析をExcelで始められるな、と思えた事が収穫でした。私も全然基礎的な事を知らないので、またちょっと時間を空けて読み直す必要があるなと思いました。

最後に

本書は実は、松本さんとマスクドさんの出版記念イベントが池袋である、ということでお邪魔したときに入手しました。おふたりのサイン付き。
しかもその場に「データのじかん」編集長の野島さんもいらっしゃって、そのあと一緒に飲みに行ったことも記憶に新しいです。

そんな本書ではデータサイエンティストに必要な知識と、スクラッチ型のAIビジネスについて語られています。
本書の内容ではないですが、私の肌感としていよいよこの2019年より、SaaSの機能としてAIが、パッケージとして取り入れられていっている印象を強く受けます。
まだまだ完成度に課題があるサービスが多いかもしれませんが、あと2~3年経てばおそらく主流になる勢いです。
パッケージソフトに定型で入力されたデータそのものを活用して結果を出力する、というのは成功すれば非常にインパクトがあるし、各企業が使っている生データを元にするので各社ごとのカスタマイズせずともAIが判断する、という未来がすぐ先に待っています。

これからも生涯ソフトウェアを作る会社で働きたいな、と思っている私からすれば、非常に楽しみなトレンドなので、AIには今後も注目していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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