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サイコバニー先輩との秘密のデート
あの頃、僕が話せた相手はサイコバニー先輩だけだった。ウサミミのカチューシャと頬にハートのタトゥーをした先輩にあの頃の僕はおしぼりをカツアゲされていた。
たとえば、裏切り者という名の忠犬
目の前で、血を流して倒れている男が1人。この街では珍しい事ではない。ただし、この倒れている男、ステファノ・テイラーであれば話は変わってくる。
テイラーとは昔からの馴染みだった。死んでも何処からか溢れてくるストリートチルドレンだった俺達は、運良くマフィアに拾われた。
喧嘩早い俺とは違い、テイラーは人心掌握術に長けていた。あいつが根回し、俺がその障害を排除する。ガキ共の売春斡旋から始まったその