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私の英語学習歴 ~ 海外勤務に備えて

アメリカで約4年間生活しましたが(「外資ベンチャー米国本社勤務のリアル」「米国生活での英語苦労話」を是非ご覧ください)、それを実現するまでに相当程度の英語力を身につける必要がありました。そこへ至るまでの私の英語学習の歴史を書いてみます。

学生の頃から漠然と「いつかは海外(特にアメリカ)で仕事してみたい」という思いがありました。そのため英語は絶対必要と思っていたのでその頃から勉強はしていました。しかし貧乏学生が英語学習にかけるお金は無いので、受験勉強のときに使った英文解釈や英文法、英作文の参考書を復習していました。

就職するとすぐに新入社員全員TOEICを受験させら-れ、そのときは565点でした。同期の平均点は公表されませんでしたが、周囲の友人たちの中では良い方でした。しかし自分としては「全く歯が立たなかった」という感想で、特にリスニングが課題であると認識しました。そこで英会話学校に通うことにしました(どの学校が良いのか大して比較もせずに「通いやすい」という理由だけで当時隆盛の「駅前留学」のところに行きました)。そこで気づいたのは、

  • グループレッスンだと時間の無駄が多い

  • 英会話スクールでは文法学習はほぼ皆無なので、自分でやらなくてはいけない(スクールによるとは思いますが)

  • 講師から訊かれた質問に対してなかなか英語が出てこないのは、自分の英語力の無さだけでなく、その質問に対して考えたこともないので日本語ですら答えられない(つまりいろいろな話題について日頃から接して自分の意見を持っていることが必要)

ということでした。ただ、「外国人と会話することに慣れる・気後れしないようになる」という効果はあったと思います。

英会話スクールは値段も高かったし上達の実感も感じられなかったので、一年くらいで止めて、次に目を付けたのが「イングリッシュアドベンチャー」。最近は目にしなくなりましたが、当時は頻繁に新聞広告を出していましたね。宣伝通り飽きないストーリー、お勧めされた通りの方法で、聴く・解説を読んで理解する・また聴く、の繰り返しを毎日続けました。結局中級と上級を終えるまで2年間受講、リスニング力は飛躍的に上がりました。

並行して取り組んでいたのが映画を字幕なしで見ること。大好きだった「Back To The Future」は数えられないくらい繰り返し観ました。英語学習用に対訳付きの台本が売られていたので、わからないところはそれで確認しました。

これ以外に英文法や英会話フレーズなどの英語学習書籍はたくさん買いましたが、書籍類は買っただけであまり役立てることができなかったと思います。
英会話スクールで感じた「いろいろな話題について日頃から接して自分の意見を持っていること」という課題を克服するためにも、参考書だけでなく、いろいろな本を「読む」という行為が必要だったと思いますが、圧倒的に足りなかったという反省はあります。そのために今でも読むスピードは速くありません(頭の中で「音」にしないと理解できないので)。

自分の英語力を定量的に測る目的で定期的にTOIECを受けていました。気をつけていたのは、「TOEIC対策はしない」ということ。TOEICの傾向と対策をうたった参考書や問題集は数多くありますが、そうしたものには手をつけませんでした。TOEICの点数を上げることが目的ではないので、普段の英語学習でどこまでTOEICの点数が取れるのか。アメリカへ転勤する一年前には895点になったので、そこでTOEIC受験は一旦やめました。

英語学習を始めた当初から信じていることがあります:
読んでわからないことは聴いてもわからない
書けないことは話せない
会話を重視するあまりに読み書きをおろそかにしてはいけない、という戒めです。英語学習に本気なら聴く・話す・読む・書くを総合的に取り組む必要があると思っています。文法もおろそかにしないで勉強した方がいい。その甲斐あってか、アメリカ人に「お前の書くメールはネイティブスピーカーの書く文章と変わりない」と言ってくれたことがあります(これは「話をするとネイティブとは差があるけどね」という文脈で言われたのですが…)。

4年間のアメリカ生活から帰国後に試しにTOEICを受けてみたら985点だったことは付け加えておきます。

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